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クレーム電話の人の人生

仕事でクレームの電話を受けた。

過去に嫌な目にあったことも含めて、ぎゃあぎゃあカラスが叫ぶように語るヒステリックな男性の声だった。
相槌のように謝りながら適当に聞いていて、
なんて、他人に期待しているんだろう、と不思議な気持ちだった。
全く知らない他人に、こんなに熱意をこめて自分の怒りや悲しみを伝え、わかってもらいたがって、わかられることを期待して、感情をたかぶらせてエネルギーを使い、しかも電話代自分持ちなんて、よほど周囲にあたたかな優しい人が集う幸せな人生を歩んできたのかな。
不愉快を叫べば構われて答えてもらえた人なんだろうなあ。
感情的に一生サンバを踊るように喜怒哀楽も鮮やかに他人に自分の価値をゆだねて、人に何かしてもらえることを期待して生きていくんだろう。

重たいけれど、イキイキしている。

キリスト教の神様はそんな風に全力で期待して、のしかかるように信じる人しか、救わないんだろうか?
など考えながら。

(電話したい相手が)外出していてつながらないので折り返しするよう伝えますので御名前をフルネームで、といったら、キレちらかされた。
おまえらはいつもそうだ!ではじまった。

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