見出し画像

人のいられる場所「僕のヒーローアカデミア」

連載が終了したと聞いて、テレビアニメ「僕のヒーローアカデミア」を見ている。シーズン1から7まで出ているようだから、長期戦の予感。

最近、個人的に、歌舞伎のような、平家物語のような、仮面ライダーのような、
さあ、見せ場、ココ、かっこいい、とか、
さあ、泣かせる、お涙頂戴、とか、
はっきりしたシナリオをどう演出するか、をみる事に、はまっている。

このアニメも、まさに見せ場を押し出す作品。
「わたしが、きた!」 
この高揚感。
その言葉の背景、アメコミみたいな絵柄のオールマイトの見せ方、面白い。

今、シーズン2まで見終わった。
個性という幅のある考え方や突出した能力をもつ人同士が、相手を尊重しながら、それぞれが自分なりに納得できる居場所を見出している空間が、舞台である雄英高校。

ルールのある試験で順位がつくけれど、1位だからといって支配者にならないし、最下位だからといって排除されない。仲間として補いあいながら高め合う。
学力と、実技と、実戦と、家庭環境と、それぞれに異なる目的の場面に対して本人も知らなかった面をひきだされる物語。

こういう有象無象が、皆で生きる、共存する場所って、案外、貴重。
多分、日本より多民族を受け入れる外国の発想。

人が、唯一の自分のいびつな形を土台にして、否定されずにいられる場所って、大切だなあ、と。そんなことを考える。

僕のヒーローアカデミアをみて。

この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?