「かみかさ」第4話
いのりは、小学校まではお母さんに髪を切ってもらっていた。
髪は腰まで伸びる事もあった。
脇の位置まで切っては伸びた。
黒髪でまっすぐ綺麗だった。
小さな頃は、お母さんが艶々になるまで髪をブラシでといてくれた。
それが突然、いのりにとっては突然、中学になると美容院に行くように、お母さんに言われたのだ。
嫌だった。
お母さんに、
「まっすぐ切るだけでいいし、私、お母さんに切ってもらうのがいいの。お願い。」
と言った。
実際、中学生になってバスケ部に入ると、ポニーテールにしても邪魔になってきた。
仕方なく、お母さんと同じ美容院に行く事にした。
髪にこだわり
髪に怖がる
気づいて
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ごめんなさい。詩に夢も憧れもありません。できる事をしよう。書き出すしかない。書き出す努力してる。結構苦しい。でも、一生書き出す覚悟はできた。最期までお付き合いいただけますか?