外の声。
また不気味なタイトルというか、いつぞやの夜になると音がする件に近いものがある。
でも今回はきちんと正体が分かっており、心配なことではない。
この家の近くにはカエルスポットがある。
とても大きな声でゲコゲコと鳴いている。
それも数匹どころではない。
おそらく数百匹くらいは鳴いているのではなかろうか。
カエルのウタが 聞こえてくるよ
ドレミファミレド ミファソラソファミ
古民家に入ってしまえば全く聞こえないので助かることだ。
しかし昨夜は違った。
台所で夜ご飯を作っていた時だけ。
グエー グエー
・・・・
グエー グエー
と外で定期的に鳴いているのが聞こえて来た。
カエルスポットから頑張って跳ねて来たのだろうか。
1匹だけで鳴いている。
アマガエルなどの小型ガエルは可愛くて好ましいと思うが、ウシガエルなどの大型ガエルを愛でるには、私の感性はまだまだのようである。
寝る頃には気付けば聴こえなくなっていたので、帰ったのか寝たのか。
あまり前かもしれないが、外の音というのは意外と家の中にも聞こえてくるものである。
お隣の家の中で話している声がこちらに届いて来くることもあるのだ。
話しているというよりは怒って叱っているような声ではあったが。
逆も然り、私が歌ったり独り言を言ったりしていると近隣でヒソヒソ噂になることもあるかもしれない。
お風呂の中なんてのは特にライブ会場にしてしまいそうくらいエコーがかかって、メロディーが口をついて出てくることもある。
救いなのは、お風呂側にはお隣さんはいないということだ。
なんにしてもうるさいと苦情が入らない程度にしなければいけないなと顧みるのだ。