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ひとりで卓球教室に行ってみた

とにかく暑いのが苦手で、7月、8月はほとんど外出しなかった。
せめてもの運動にと5000歩のウォーキングを日課にしているのだが、
それも暑さに負けてサボってしまった。
10月になり、ようやく涼しくなってきたので運動不足解消のために、卓球教室に通うことにした。
いつも行く麻雀教室と同じ場所にあり、一緒に麻雀をやっているNさんが申し込むということなので、一緒に行くことにした。
誰か知ってる人がいたら心強い、人見知りによくある動機だ。

体育館に入ると、20台ほどの卓球台が並んでいて50人くらいの人がいた。その中で初心者の人達が端っこに集められる。私を含め9人、これから10回に渡って一緒に習う仲間達だ。
まずは一人一人、先生が手取り足取り打ち方を教えてくれる。
そして初心者同士で打ってみる。
5分ごとに相手が入れ替わり、みんなと打つことになる。
人間というものは本当に人それぞれで、9人皆それぞれ個性がある。

「私、ほんとに初めてでご迷惑かけちゃう」
と、恥ずかしそうに言ってきた小柄な女性が放ってきたサーブが、
プロ級で驚いた。

「…え!!!上手いじゃないですか!!」
「サーブだけは自信あるの、フフフ」

確かに他はあきらかにド素人だが、どうやったらサーブだけ上手くなれるのか不思議な人だった。
何度レシーブしても、まともに返せないので
「もう少し優しくお願いします!」
と泣きついてみたが
「手加減しようにもこれしか出来ないのよ…」
と、困っていた。(そうよね、初心者だものね、打ちわけられるなら、このグループにはいないよね)


他にも、髪がまっ白なご婦人は、私が一生懸命打っている所にやって来て

「あなた、どこかで見たことがあるの。どこだったかしら?…..」
と話しかけてきた。
在宅で働いている私が行くところと言えば、近所のスーパーぐらいだが、
一体どこで見かけたというのか…..
結局わからなかったようで、すーっと離れていった。


この初心者グループの中に中国の人がいて、
中国人はみんな卓球がうまいと勝手に思い込んでいたが、
この人は誰よりも下手っぴでズッコケた。
日本人はみんな着物を着ていると思われてるようなものか、
勝手な思い込みはよくない(笑)

卓球をやったことがある人なら分かると思うが、
上手い人が相手だと、自分がヘタでもきちんと同じ所に返してくれるのであまり動かなくて済む。
逆に初心者だとまともに返ってこないので無駄に動き回ることになる。
当然私の相手も同じでバタバタと動かされ、お互いハァハァと大変な有り様だ。
1時間半が経過して練習が終わる頃には、もう疲労困憊で足が棒になってしまった。
せめて年相応の体力を手に入れるために、身体を鍛えようと猛反省した一日だった。





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