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マシュマロ見習いがみなさんの小説を読んで感想を語る企画第七弾【購読者感謝企画】

インタビュー企画「エデンの住人たち」を連載中の、創作初心者マシュマロ見習いが、みなさんの小説を読んで感想を語る企画第7弾!

いつも小説を送ってくださってありがとうございます。
今回は美しい海に思いを馳せ、お腹が空いてしまうようなお話です。今回も素敵さをお届けできるように頑張ります!

送っていただいた小説がこちら↓

沖縄の食事の何が良いかって、かぶりつくと更に旨いことだ。
熱々の沖縄そばに、熟れたマンゴーに、魚の唐揚げに、脂身たっぷりの三枚肉に、前のめりになって食べるとき沖縄の食事はますます美味しくなる。大きく口を開けて、本能のままにむしゃぶりつくことを恥ずかしいと思わないで欲しい。ここはもう沖縄だ。南国らしくゆっくりと、美味しいものを食べてのんびりしようじゃないか。
まずは、飲み物を選んで乾杯しよう。
おすすめは、さんぴん茶。いわゆるジャスミンティーだね。さっぱりした喉ごしの香り高いお茶だ。沖縄の湿度の高い午後は、さんぴん茶に限る。飲むと喉を通る時にスーッと優しい香りが広がっていって、暑さや気怠さを忘れさせてくれる。
 一息ついたら街へ出てみよう。
街の市場に来ると美味しいものが沢山並んでいる。ありんくりん(あれもこれも)と買い込むのも楽しいだろう。匂いにつられてお店に入るのも楽しいだろう。まずは最大限に美味しく食べるために、歩いてお腹を減らそうか。
 沖縄は日本と大陸の文化がチャンプルー(混じり合う)する土地だ。だから日本の料理でも味付けが少し違っていたりするし、中華風の料理でも日本の味付けだったりする。それは街並みも同じだ。例えば沖縄の瓦は赤瓦が多いし、中華風の提灯に日本語で文字が書かれていたりもする。混じり合った優しい雰囲気が沖縄の持ち味だ。
 
街並を見学したところで、おすすめのお店に入ろうか。このお店では熱々の沖縄そばを出してくれる。おっと、沖縄では勝手にご飯が付いてくることがよくあるから注意してくれ。このご飯はジューシーという。沖縄風の豚の脂が入った、濃厚な炊き込みご飯だ。熱々の沖縄そばの合間に、歯ごたえを比べながら食べてほしい。この店のそばは麵が太くて固めだ。そこに豚骨とカツオの澄んだスープが絡み合う。トッピングは色々あるが、おすすめはゆし豆腐とソーキ(ここでは豚の肋骨を煮込んだもの)だ。ゆし豆腐は沖縄風のおぼろ豆腐。本土の豆腐より味が濃厚で、独特の風味がある。この豆腐のなにが良いって、食道を通る時の熱さと、あっさりしているのにお腹にしっかりたまるのだ。汁の最後の一滴まで美味しく味わえる。ソーキの方は長時間煮込むので、お肉なのに脂が落ちてさっぱりしていて、柔らかい。実食だ。味わいながら麵をすする、かぶりつく。スープが絡みついて、麵にしょっぱいだしの味を乗せる。その合間にもちもちのジューシーを食べて、うまみを口に詰め込む。休憩はさんぴん茶だ。飲んで舌を休ませる。そうすると麵のしょっぱさが恋しくなって、また一気にそばを掻き込む。
 おやつの時間が近づいてきた。果物屋に行ってみよう。
 
 沖縄には果物が沢山実る。例えば、マンゴー・パイナップル・ライチ・ドラゴンフルーツ・パパイヤ・島バナナ、他にも身近な果物は沢山あるがこれくらいにしておこう。シーズンならぜひ挑戦して欲しいのが、沖縄県産マンゴーだ。沖縄で栽培されているマンゴーは、赤い皮のアップルマンゴーだけではない。キンコウという緑色の皮をしたマンゴーを今日は食べてみよう。このキンコウというマンゴーはアップルマンゴーより大きい。熟しても皮は緑だが、剥く前からマンゴーの甘酸っぱい香りが漂う。剥くと香りが強くなる。さっそく、かぶりついてみよう。大きく切ったマンゴーを口いっぱいに頬張る幸せ。口の中がとろけそうな濃厚な甘みの中に微かな酸味。滴る果汁。香りが脳まで浸していく。
 夕方になった。次はこちらのお店に邪魔しよう。
泡盛を飲むならグルクンの唐揚げなんてどうだろう。グルクンは小ぶりな白身魚で、二度揚げされているから頭からバリバリ食べることが出来る。揚げたてを骨ごとかみ砕いて、かぶりついて喉で食べる。味付けは塩味だが、物足りないならソースをかけるのも良いだろう。油っぽさはない。さっぱりしていて、ついもう一匹となるお味だ。
 最後に、ラフテーだ。ラフテーは皮付きの三枚肉を柔らかく煮込んだもの。つまり沖縄風の角煮だ。泡盛でがっつり煮ているから、臭みは全くない。脂の柔らかさ、赤身の歯ごたえを一噛みで味わえる。かぶりつくと煮汁と脂がじゅっと浸み出して、熱とうまみが口の中に広がっていく。こう書くと脂っこいのかなと心配されるかもしれないが、長時間煮込んであるので、脂身たっぷりな割にはさっぱりしている。角煮ともトーロンポーとも違う風味で、沖縄自慢の料理だ。
沖縄の美味しい料理はまだまだある。沖縄で食べるのもよいだろう。近くの沖縄料理の店に挑戦してみるのも良いだろう。自分で作ってみるのも楽しいかもしれない。食べるときには、ほんの少しで良いから、いつもより口を大きく開いてかぶりついて欲しい。そうして、美味しく楽しい気持ちになれたら幸いだ。
(公開されるってことは、地元の宣伝も出来るんじゃと思って書いてみました。これが小説かはわかりません。#小説とは)

送り主さんは地元の宣伝で送ってくださったのですね!
全然おっけー、むしろ大歓迎です!
みなさんも、この企画のために描いた小説じゃなくても、何かの宣伝でもなんでもおっけーですよ!

送り主さんは「これが小説かはわからない」などと謙遜されていますが、私は読んだ時に「孤独のグルメか!?」と思いましたよ。孤独のグルメが小説だったらこんな感じなのかな、と。

なんていうかもう、ずーっと「おいしそう……。」という感想になってしまうのですが、頑張って言語化します!

まず最初の「かぶりつく」がいいですよね……食を楽しんでる! って感じ。このお話は終始食べている物だけでなく、食べている人の姿勢を細かく描写されているので、「こんな感じで食べるのかぁ……。」と妄想が膨らみ、一層美味しそうに感じてしまいますね。

お昼ご飯を食べてから読んで良かったです。ご飯前に読んでいたらその後のご飯を食べ過ぎること間違いなしでした……!

実は私沖縄に行ったことがないんです。修学旅行の定番でもあると思うのですが、修学旅行は毎回広島だったのです。だから、このお話を読んでも「美味しそう〜〜。」以外は生まれないはずなんです。噂に聞く沖縄が、実際に体感したらどんな感じなのかを知らないので。

でも、飲み物のところで、沖縄では午後は湿度が高くて、お茶を飲んで一息つくような空気だって教えてくれたので、私はテレビや写真で見る沖縄の美しい光景に「湿度が高い」という情報を足すことができました。
そして、さんぴん茶の「美味しそう〜〜。」度が一気に上がって「最高だ〜〜!」になってしまいました! さんぴん茶飲みたい!!

街の市場はどんな感じなのかな? 「街」だから結構規模は大きいのかな? 通りみたいになっているのかな? 一つ一つのお店は屋台みたいな感じかな? 美味しい匂いがするんだろうなあ。妄想が膨らみますね。

沖縄そばのおまけのジューシー……最高のお味なんでしょうね……。沖縄そばの描写も繊細すぎます!! 食べたくて仕方なくなっちゃうでしょ!

このお話を書いた方は絶対にこの沖縄そば屋さんをツイートしてくださいね!! 今はなかなか難しいかもしれないけれど、私の沖縄デビューの記念すべき1回目のご飯は絶対ここでいただくことに決めましたから!!

後半の食べる描写が美味しそうすぎる……。口の中が食べたことがない沖縄そば味になってしまう……。とんだ飯テロだ……。しかもこの方の悪いところはご飯の後にきっちりデザートを用意しているところですよ……。

そんなことしたら「しょっぱい・甘い」、「温と冷」の最強無限ループが完成しちゃうでしょう!!

仕上げにお酒まで用意されてるんだからこの方は罪なお人ですよ……。マシュマロ見習いはお酒も結構好きなのですが、泡盛は飲んだことがないんですよ。泡盛ってどんな感じなんですかね? おすすめの泡盛があればみなさん教えてください。

ラフテーと泡盛……最強タッグなんでしょうね……。

とりあえずマシュマロ見習いは近いうちに沖縄料理店へ行くことが決定しました。みなさんおすすめの沖縄料理店があれば教えてください。画面下の方の感想フォームからでもいいですし、ツイートも大歓迎です!
今回も送っていただきありがとうございました!

この小説を読んだ方は、おすすめの沖縄料理店、おすすめの泡盛、泡盛と最強に合う食べ物をマシュマロマガジン編集部にメンションしてツイートしてください! 速攻でRTしにいきます!

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