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金谷啓之『睡眠の起源』/「講談社現代新書 Webサイト」/シュタイナー『神秘学概論』
☆mediopos3692(2024.12.28.)
私たちは眠りと覚醒を繰り返しているが
金谷啓之は『睡眠の起源』において
通常の科学的立場から
みずからの研究をふまえながら
その謎について示唆をおこなっている
講談社の「現代新書Webサイト」で
その内容が再編されたかたちで
紹介されているのでその内容の若干を辿ってみる
睡眠をとるのはヒトだけではない
イヌやネコなどの動物たちも
一種の生理現象として眠る
生物は「脳を休めるために眠る」
そう考えられてきたが
脳をもたない生物ヒドラも眠ることがわかっている
ヒトは睡眠不足が続くと
思考力や判断力が低下するほか
体重が増えやすくなったり肌荒れがひどくなるなどの
身体的変化が現れ
さらには全く眠れない状態が続くと
幻覚などの精神症状さえ現れるようになるが
ヒドラも睡眠不足にさせると
細胞増殖が低下し新しい細胞が作られなくなる
人類はこれまで睡眠について
さまざまに考えをめぐらせてきた
ギリシャ神話では
ヒュプノスという眠りの神が存在する
死の神・タナトスと兄弟である
古代ギリシャの哲学者ヘラクレイトスは
「眠っている間は生きていても、死者と接している」
という言葉を残している
「眠りとは、私たちの魂が抜け出した状態であり、
魂があちこちを彷徨った体験が、夢だという解釈」もあった
「睡眠は、「生」の状態から離れ、「死」に近づく状態、
そして何か神妙な体験をする時間だと考えられていた。
私たちは眠ることで、毎日のように現世を離れ、
異世界を経験しているのだ」というのである
アリストテレスは自然科学の視点から
睡眠という現象を定義しようとした
睡眠とは「ヒトをはじめとした動物が
瞼を閉じて、運動を停止する状態」であり
ウシやウマも同じように眠ると言っている
現代では「眠っている脳と起きている脳」を
「電気的な活動」「脳波」として研究されたりもしているが
「起きているときには、
大脳皮質にある神経細胞が活発に活動し、
盛んに情報の処理を行っている」のに対し
眠っているときには「一つひとつの神経細胞が
ゆっくりと活動し、そしてタイミングを合わせて活動」し
「脳波の振幅が大きく(凹凸が大きく)なり、
周波数の低い(ゆっくりとした)パターンになる。」
また「実験室で神経細胞の集団を培養すると、
眠っているときの脳に似た電気活動が観察される」という
私たちは睡眠時「夢」を見るが
それは睡眠中に通常みられる脳波パターンとは異なった
周波数の高いパターンであり
「急速眼球運動(rapid eye movement)」の頭文字から
「REM(レム)睡眠」と名づけられている
レム睡眠は鮮明な夢をみることの多い睡眠である
しかしながら現状の科学では
脳波等の研究の範囲を越えたところで
「眠りとはなにか」が解明されているとは言い難い
眠りをイメージしようとすれば
「眠りとは、私たちの魂が抜け出した状態であり、
魂があちこちを彷徨った体験が、夢だ」といった
先の古代ギリシアの哲学者の言葉のほうが腑に落ちもする
唯物論的な科学では「魂」の存在は証明できないだろうが
「眠り」についてもっともわかりやすいのは
シュタイナーによる神秘学的な説明だろう
以下図示的な説明をすれば
人間には肉体・エーテル体・アストラル体・自我があり
眠りとは人間の肉体・エーテル体から
アストラル体・自我が抜け出した状態である
エーテル体が抜け出し肉体だけになると人間は死ぬ
「眠り」と「死」の違いがそこにある
なぜ眠るのかといえば
人間形姿はエーテル体によって維持されていて
そのために必要な力を
アストラル体から受けとっているからで
アストラル体の中にはエーテル体が肉体を形成する際の
「手本」が存在している
アストラル体は睡眠中に肉体・エーテル体から離れた宇宙で
その力を得てこなければならない
その力を蓄えたアストラル体は
目覚めに際してその力をエーテル体に注ぎ込む
脳をもたない生物ヒドラも眠るというのも
その形姿を維持する力を
眠りによって得ているということだろう
その意味では「睡眠の起原」は
肉体・エーテル体・アストラル体を有する動物においては
アストラル体からエーテル体が肉体を形成する際の力を
得てこなければならないことからきているといえる
エーテル体がその力をもてなくなるとき
肉体は生命をもたない物質の原理に従うことになる
つまり死である
■金谷啓之『睡眠の起源』(講談社現代新書 2024/12)
■上記に関する「講談社現代新書Webサイト」
(2024.12.22〜2024.12.27)より
■ルドルフ・シュタイナー(高橋巖訳)『神秘学概論』
(ちくま学芸文庫 1998/1/9)
**「講談社 現代新書Webサイト」より
○なぜ生物は眠るのか?「脳がなくても眠る」という驚愕の研究が覆す「人間の常識」
*「睡眠という状態は、何のためにあるのか? じつは、私たちは古くから、ずっと考えを巡らせてきた。眠りの意味を宗教や迷信に求め、その解釈は芸術に投影された。今、その答えを科学で明らかにすることはできないだろうか?
睡眠をとる動物は、なにもヒトだけでない。イヌやネコなどの動物たちも眠る。睡眠は一種の生理現象だ。だとしたら、睡眠は生物学の俎上に乗るはずである。生物学を研究する私は、独自の観点から、睡眠の謎に答えようとしてきた。」
*「ヒトは眠る。ヒドラも眠る。睡眠とは、いったい何なのだろう。はたして、眠りの起源はどこまで遡るのだろう。睡眠という現象の最小の構成要素を明らかにしたい──そんな独自の視点にもとづいた研究に、日夜取り組んでいる。」
*「睡眠とは、「意識状態の変容」である。起きている間に存在する意識が、眠っている間に減退するのだ。なぜ、私たちは意識をもち、毎晩わざわざ消失させるのか。意識が宿っているのは、ヒトだけだろうか? どれほどの生物が眠り、どれほどの生物に意識が宿るのか。睡眠の研究を皮切りにして、生物学は、そんな人類未踏の謎に接近している。」
○意外と知らない、人類はこれまで「睡眠」について何を考えてきたのか
*「ギリシャ神話には、ヒュプノス(Hypnos)という眠りの神が存在する。ヒュプノスは優しく穏やかな性格で、人々を眠りへと誘う神だ。興味深いことに、ヒュプノスは死の神・タナトス(Thanatos)と兄弟なのである。眠りと死は近い存在なのだろうか?
「眠っている間は生きていても、死者と接している」──古代ギリシャの哲学者であるヘラクレイトスは、そんな言説を残した。眠りは、死の疑似体験だと解釈されていたのだ。起きている「生」の状態に対し、眠りに落ちて動かなくなる様子は「死」を連想させたのだろう。
眠りの神・ヒュプノスは、ニュクス(Nyx)という夜の女神から生まれた。ヒュプノスには、タナトスの他にも兄弟がいる。そのうちの一人、オネイロス(Oneiros)は、夢の神だ。さらに、ヒュプノスの息子もまた、モルペウス(Morpheus)という夢の神なのである。
眠りとは、私たちの魂が抜け出した状態であり、魂があちこちを彷徨った体験が、夢だという解釈があったという。その一方で夢は、普段住んでいる世界とは異なる、高次な世界の体験だという解釈もあった。夢の中では、神に出会い、お告げをきくことができると信じられていたのだ。睡眠は、「生」の状態から離れ、「死」に近づく状態、そして何か神妙な体験をする時間だと考えられていた。私たちは眠ることで、毎日のように現世を離れ、異世界を経験しているのだと──。」
*「睡眠は、私たちの体で起こっている生理現象である。自然科学の視点から、睡眠という現象を定義することはできないだろうか?
そんな取り組みを最も初期に行ったのは、哲学者のアリストテレスだろう。彼は2000年以上も前に、睡眠とは「ヒトをはじめとした動物が瞼を閉じて、運動を停止する状態」だと述べた。そしてヒトに限らず、ウシやウマも同じように眠ると言った。」
○「脳」で何かが起きている…「起きているのか、眠っているのか」をどう判断するのか
*「「起きているのか、眠っているのか」という内部的な自覚は、あくまでも私たちの主観だ。それを、客観的に知る術はあるだろうか。その変化が、体のどこで起こっているのかと考えてみると、おそらく「脳」で起きているに違いない。」
*「脳の活動、すなわち電気的な活動は、起きているときと眠っているときで、どう違っているのだろう。1000億個以上の神経細胞の活動を、一つひとつ測るわけにもいかない。脳自体を傷つけずに計測することができればなおよいが、どうすればいいのだろうか?」
○知っているようで知らない「眠っている脳と起きている脳」その「大きな違い」
*「私たちが起きているときには、大脳皮質にある神経細胞が活発に活動し、盛んに情報の処理を行っている。したがって起きているときには、神経発火が盛んに起こる。神経細胞が興奮したり、鎮まったりをくり返しているのだ。ただ、それぞれの神経細胞が活動するタイミングはバラバラであるから、その総和をとってみると、足し算の結果は大きくならない。そのため、起きているときには、小さな振幅(凹凸の少ない)の脳波になる。
一方、眠っているときには、一つひとつの神経細胞がゆっくりと活動し、そしてタイミングを合わせて活動する。興奮したり、鎮まったりのタイミングが揃っているのだ。皆が一斉に活動したとき、その総和はとても大きくなる。したがって、脳波の振幅が大きく(凹凸が大きく)なり、周波数の低い(ゆっくりとした)パターンになる。」
○睡眠は「脳の誕生」以前から存在していた…なぜ生物は眠るのか「その知られざる理由」
*「古代ヨーロッパにおいて、眠りは死に近いものとされた。眠っている間、魂は肉体を離れて浮遊し、夢をもたらす。夜が明けても魂が戻らないときには、死が訪れるのではないかとして恐れられた。18世紀になると、睡眠を宗教的な解釈から切り離し、科学的に捉え直そうと試みられたが、せいぜい「睡眠は動物が意識を失う状態である」と定義するにとどまった。20世紀になり睡眠の科学的理解が大きく進んだ。脳波の計測技術が開発され、眠っているときと起きているときで脳波の性質が異なることが分かったのである。睡眠が、脳の電気活動によって定義されるようになった。
しかしながら、眠りの意義や役割、そのメカニズムについては、まだまだ謎が多い。睡眠薬なるものが開発されているが、それはあくまでも今わかっているメカニズムに基づいて創られている。現在、世界中で多くの研究者が睡眠のメカニズムを解明しようと研究しているが、これがなかなかの難題だ。
睡眠は、脳波によって定義されることからも分かるように、脳で起きる現象である。しかし、ヒトの脳は約1000億個の神経細胞が入り組んだ極めて複雑なシステムだ。研究でよく用いられるネズミの脳でさえ、約1億個の神経細胞からなるというから、そこで起きている現象を解析するのは難しい。睡眠の研究に何か革新を起こそうとすれば、それはもっと単純な神経系を持つ生物を研究することである。」
*「脳を持たないヒドラに睡眠という「現象」が存在するのみならず、その「メカニズム」も他の生物と共通していた。メカニズムも同じということは、進化の過程でヒドラと他の生物が別々に睡眠を獲得したわけではなく、ヒドラとヒトが分岐する前の共通祖先も、同じ仕組みで眠っていた可能性が高い。
ヒトの場合、睡眠不足が続くと思考力や判断力が低下するほか、場合によっては体重が増えやすくなる、肌荒れがひどくなるなどの身体的変化が現れる。全く眠れない状態が続くと、幻覚などの精神症状が現れるようになる。
ヒドラを睡眠不足にさせると、何が起きるのか。ヒドラを揺すって起こし続けたり、ヒドラが眠りにくくなる薬を投与したりすることで、細胞増殖が低下することを確認した。新しい細胞が作られなくなるということだ。ヒドラにおける睡眠の意義や役割についてはまだ研究途中であるが、睡眠が体の維持や成長に関わることは間違いない。「寝る子は育つ」という諺は、ヒドラにも当てはまるようだ。」
*「果たして、睡眠の最小構成要素は何であろうか。興味深いことに、実験室で神経細胞の集団を培養すると、眠っているときの脳に似た電気活動が観察される。どれくらいの数の神経細胞が集まれば睡眠が生じるのかなど、興味は尽きない。眠りの起源を解明する挑戦はまだ始まったばかりである。」
○なぜ私たちは「夢」を見るのか、夢とは一体なんだろうか…「2つの睡眠」が教えてくれること
*「ベルガーがヒトの脳波の測定を成功させた後、エイドリアンの助けも相まって、脳波は睡眠状態を判別する指標になった。その後さらに研究が進み、もう一つ非常に重要なことが分かったのだ。
1950年代、シカゴ大学で研究を行っていたユージン・アセリンスキーは、息子が眠っている様子を見ていて、あることに気がついた。眠っている最中に、瞼の下の眼球が素早く動く瞬間があるのだ。彼は、この特異な現象に注目して研究し、その際の脳波を解析してみた。すると、その状態では、睡眠中に通常みられる脳波パターン(低周波数で振幅の大きい波形)とは異なり、周波数の高いパターンであることを見出した。より起きているときに近い脳波なのだ。ただ、筋肉は弛緩した状態であるため、体は動かない。彼はその状態を、急速眼球運動(rapid eye movement)の頭文字をとって、REM(レム)睡眠と名付けた。レム睡眠ではない睡眠を、Non-REM(ノンレム)睡眠と呼んでいる。
睡眠は、ノンレム睡眠の時間が圧倒的に長い。レム睡眠はヒトの場合、睡眠時間全体の20パーセント程度であり、睡眠の後半に出現することが多い。レム睡眠中に起こされると、夢をみていたと答える人が多いという。レム睡眠は、鮮明な夢をみることが多い睡眠なのだ。実際のところ、夢はノンレム睡眠中にもみることはあるが、レム睡眠中の方が頻度が高く、夢の内容もより鮮明であるという。」
*「なかには、夢をあまりみないという人もいる。もちろん、私たちが眠るのは、なにも夢をみるためではない。でも、夢はしばしば、私たちに良い気づきをもたらしてくれる。」
**(シュタイナー『神秘学概論』〜「眠りと死」より)
*「人間は常に目覚めているわけにはいかない。現実生活においても、超感覚的な事実の提供するものなしに済ませることはできない。人生は睡眠中も継続している。そして覚醒時の生活は、睡眠の中からその活力を汲み上げている。このことは、開示された世界の中でも見てとることができる。しかし、世界は開示された世界だけではない。人間が可視的な世界の中で認識する事柄は、不可視的な世界について知ることのできる事柄によって、補充されなければならない。疲労を睡眠によって恢復しなければ、生活は破滅してしまう。同様に、隠された事柄の認識によって豊かにされていなければ、世界考察は荒廃したものにならざるをえない。
「死」についても、同じことが言える。生物は、新しい生命を生じさせるために、死を迎える。ゲーテの見事な言葉、「自然は多くの生を得るために、死を作り出した」に照明を当てることができるのは、まさに超感覚的な認識だけである。一般に死を伴わぬ生が存在しえないように、超感覚的なものへの洞察なしには、可視的世界の真の認識も存在しえない。」
*「人間が睡眠に陥ると、その本性部分の関連に変化が生じる。眠っているとき、ベッドに横たわっている人間は、肉体とエーテル体を含んでいるが、アストラル体と自我とを含んではいない。睡眠中は、エーテル体が肉体と結びついていているおかげで、生命が活動し続ける。肉体は、もしも単独で存在するようになったら、その瞬間に崩壊し始めるであろう。けれども睡眠中は、思考内容も、快と苦も、喜びと悲しみも、意識して意志を行使する能力も、消えてしまう。これらすべての担い手は、アストラル体なのだが、あらゆる快と苦も、喜びと悲しみも、意識して意志を行使する能力も、消えてしまう。これらすべての担い手は、アストラル体なのだが、あらゆる快と苦、あらゆる思考世界と意志世界を伴ったアストラル体が、睡眠中は破壊されている、とは誰も考えない。アストラル体は、ただ、別の状態において存在している。人間の自我とアストラル体とは、快と苦その他のすべてを担っているが、そのことを意識するためには、アストラル体が肉体、エーテル体と結びついていなければならない。
*「人体の形姿は人間のエーテル体によって維持されている。しかしエーテル体は、その人体の形姿を維持するために必要な力を、アストラル体から受けとる。エーテル体は肉体の彫刻家であり、建築家であるが、その形成の仕方をアストラル体から受けとるのでなければ、正しい形成は行われない。アストラル体の中には、エーテル体が肉体を形成する際の手本が存在している。
ところが、覚醒時のアストラル体には、人体を形成するのに必要なこの手本が、完全にはそなわっておらず、それがあったとしても、ある程度までにすぎない。」
*「環境から養分が肉体に供給されるように、睡眠中のアストラル体に自分を取り巻く世界の形象が供給される。アストラル体はそのとき、宇宙の中で、肉体、エーテル体の外で、生きている。人間全体がそこから生まれてきた、あの宇宙の中で生きている。この宇宙の中には、人間形姿の源泉がある。人間はこのこの宇宙に調和的に組み込まれている。そして目覚めると、外界を知覚するために、この調和した状態から引き離される。眠ると、人間のアストラル体は、この宇宙調和の中へ戻る、そして目覚めると、しばらくこの調和の中に留まらないでいられるように、力を自分の体内へ流し込む、睡眠中、アストラル体は自分の故郷へ戻り、そして目が覚めると、新たに強化された力で生活をいとなむ、アストラル体が目覚めに際して持ち込むものの外的なあらわれは、健康な眠りがもたらす爽快な気分である。」
□金谷啓之『睡眠の起源』【目次】
はじめに――生物はなぜ眠るのか?
第一章 クロアゲハは夜どこにいるのか
第二章 眠りのホメオスタシス
第三章 眠りと時間
第四章 ヒドラという怪物
第五章 眠りのしくみ
第六章 眠りの起源は何か
第七章 眠りと意識
○金谷 啓之
1998年生まれ。山口県出身。東京大学大学院医学系研究科機能生物学専攻システムズ薬理学教室大学院生(博士課程3年)。2020年3月九州大学理学部生物学科卒業。同年4月より東京大学大学院医学系研究科所属。高校時代から化学・生物部に所属し、数々の科学コンテストに入賞。2017年九州大学山川賞。2018年第25回日本時間生物学会学術大会優秀ポスター賞。2019年度日本学生支援機構(JASSO)優秀学生顕彰学術分野大賞。2024年度日本動物学会成茂動物科学振興賞。『睡眠の起源』(講談社現代新書)が初の著書となる。