
映画「knockin' on heaven's door」感想
「knockin' on heaven's door」という映画をアマプラで観ました。
とある記事での紹介を見てから、ずっと気になっていたドイツの作品です。
監督はトーマス・ヤーンさんという方で、日本で公開されたのは1999年と今から25年前なのですが、約90分なので比較的サクッと見れちゃいます。
私的にはかなり良いバディ映画で、
まだ心にじんわりと余韻が残っています。
この映画の感想やおすすめポイントなどを、ネタバレありとネタバレ無しに分けて書いていきたいと思います。
ネタバレ無し
あらすじ
一言で説明すると、
「死期の近い男2人が、死ぬ前にやりたいことをやる」
という映画です。
全く赤の他人だった、ルディとマーチン。
ルディは真面目で頼りなく、マーチンはガラが悪いけれども芯がある。生き方まで正反対な2人です。
そんな2人は、同じ日に同じ病院で健康診断を受け、深刻な病気を抱えていることが判明します。それは、当時の最新医療技術をもってしても直せるかどうか分からない病気でした。
余命あとわずかとなった彼らですが、入院するやいなや意気投合。
死ぬ前にやりたいこととして、病院を抜け出し海を見に行くことになりました。
(その際のマーチンのセリフがオシャレで印象的なのですが、ぜひ映画で確認していただきたいです。)
おススメポイント
全体的に爽やか
死の淵にいる末期患者を題材にした映画は、世の中にたくさんあります。中には重い悲壮感に溢れる作品も少なくありません。
しかしこの映画は、コミカルなキャラクターや笑えるシーンが多く、全体的に爽やかな印象を受けました。凸凹コンビなルディとマーチンのやり取りも、ところどころ漫才のようで面白かったです。
もともと私自身コミカルで爽やかなものが好きなので、この映画はかなり刺さりました。
また、海外映画ならではのド派手なアクションにも注目です。
群集劇
今作は、バディ映画やロードムービーでありながら、群集劇でもあります。
主な登場人物は先ほど挙げたルディとマーチンですが、この2人は色々あって様々な人たちに追われます。
その「追う側」の人たちのキャラがしっかり立っており、視点も二転三転していくので、最後まで飽きることなくストーリーを楽しめると思います。
2人の友情
バディ映画の醍醐味と言えばやはりこれです。
「あらすじ」で言った通り、正反対の性格であるルディとマーチン。
海を求めて旅していくうちに、2人の間には友情が生まれ、お互いの影響を受けて変わっていきます。
その変わっていく様に注目してみてほしいです。
どんな人におススメ?
コミカルで爽やかな映画が好きな人
海に思い入れがある人
短めの映画が好きな人
配信サービス
2024年1月21日現在では、主に以下のサービスで視聴できます。
Amazon prime(Star Channel EXに加入する必要アリ)
U-next
Hulu
彼らは無事、死ぬ前に海までたどり着けるのか。ぜひ実際に映画を見てみて欲しいです。
以下、ネタバレありで感想書いていきます。
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ネタバレあり
感想
コミカルなロードムービー
ひとまとめで言うと「犯罪だけどコミカルで爽やか」。私が大好きなジャンルでした。
まずは最初の健康診断の場面から。ここでは2人の性格が分かりやすく対比されていて良かったです。看護師を誘うマーチンと、尿検査の直前にトイレにいってしまうルディ…
あと外せないのが、愛すべきおバカなマフィアの2人でしょう。
ベタな設定とも言えますが、やはりこういうキャラが物語にいると面白いですよね。
ルディとマーチンが段々友達らしくなっていったのもほほえましかったです。高級ホテルでバカ騒ぎするところなんか、子供みたいで思わずクスっと笑っちゃいました。
ルディは、序盤はマーチンが犯罪を犯すのを咎めるか手伝うかだけでしたが、マーチンのために強盗をするシーンは、彼の変化をよく表していると思います。旅で生まれた友情があってこそなのでしょうか。
真面目なルディが罪を犯すほど、マーチンは大切な友達になっていたと思うとアツいです。
2人はマフィア、警察、更には死にも追われていましたが、やはり逃避行というのはロマンが詰まっています。
また、その中で生まれていく特殊な友情や、群集劇。
バディ映画好きじゃなくても刺さるものが多かったです。
海について
「天国で流行っていることを?ー今は、海を話題にすることだ」
一番印象に残ったのは、やっぱりこのセリフです。
私の実家が海に近いので、少し懐かしい気持ちになりました。
ちなみに日本は島国なので、内陸の方でも国境をまたがずに海を見ることができます。しかしドイツの内陸の方となると、劇中で国境をまたいでいたことからも分かるように、海までは相当な距離があるのでしょう。
ルディたちが海を見たことがなかったのも納得のいく話です。
そして、ラストの海に到着したシーン。
高級ホテルに泊まった時のようにはしゃがず、無言でしっとり海を味わっているのを見て、急に寂しくなりました。
もちろん2人が無事に海について嬉しい気持ちはあったのですが、この旅ももう終わりなんだ、と突き付けられたような気がして。
でもそれは重苦しいものではなく、まさに夏休みの終わりのような寂しさをでした。
ラストシーンは色々な思いが込み上げましたが、エンドロールへの繋ぎ方もキレイで、最後まで悲壮感を感じさせない作品でしたね。
最後に
以上、映画「knockin' on heaven's door」の感想でした。
私自身初投稿の記事でしたが、いかがだったでしょうか。
今後もこのようなバディ映画の情報をメインに発信していこうと思いますので、スキやフォロー等していただけたら幸いです。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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