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七草がゆはなぜ食べる?ご飯と餅と小松菜で作る簡単レシピもご紹介!

皆様はじめまして。編集長の妻、いまむらゆいです。

私からは、お家で「旬」を感じ、「農」を感じる。”「農」を楽しむ おうちご飯" を皆様にご紹介していきたいと思います!
どうぞ、よろしくお願いします!

さて、1月7日に食べるものといえば「七草がゆ」。お正月で疲れた胃腸を労わるために食べるものというイメージが強いかもしれません。今回は、伝統的な料理である七草がゆを食べる意味について深掘りし、簡単なレシピもご紹介します。七草がゆを通して、食や農を楽しむ時間を増やしてみてくださいね!

七草がゆはなぜ食べる?

七草がゆは「人日(じんじつ)の節句」に食べる習慣があります。「七草の節句」とも呼ばれ、新しい年の家族の健康、無病息災を祈る意味が込められています。

寒さの厳しい冬の季節に、いち早く新芽の出る七草を食べることで、春の芽吹きのエネルギーを体内に取り込むことができます。

新鮮な葉物野菜にはビタミンCが豊富に含まれていることもあり、冬に不足しがちな栄養素を補ってくれる行事食でもあるのです。

風土によって変わる食文化

七草がゆの風習は地域によって異なります。たとえば、雪国では七草が採れないため、根菜や山菜を刻んで汁物にした「けの汁」を作る風習があります。そのほかにも干物や保存食を活用したものなど、地域の風土に合った食文化で行事を迎える地域があります。

地域ごとの風習は、まさにその土地の農業や食文化に根ざしたもの。それぞれの地域で育まれた野菜や調理法、気候や地形、そして農業の歴史を映し出しています。南北に長い日本では、多様な食文化があることを七草がゆの風習から知ることができますよね!

今お住いの地域ではどんな伝統文化があるのか、馴染みのある食材は何かなど調べてみてはいかがでしょうか。

七草がゆには何を使う?

七草がゆには、一般的に「せり」「なずな」「ごぎょう」「はこべら」「ほとけのざ」「すずな」「すずしろ」の七種類の草が使われます。

物流の発達した今では、春の七草がスーパーで簡単に手に入る時代になりました。もちろん七草を楽しむのは良い習慣ですが、これらが揃わなくても、身近にある青菜を取り入れて作ってみることが大切です。

ご飯と餅と小松菜で作る七草がゆレシピ

今回は、小松菜で作る七草がゆのレシピをご紹介します。無理なく、慣れ親しんだ味で七草がゆを楽しむことができます。

のらぼう菜などの地域の伝統野菜、家庭菜園で育てた大根の葉で作るのもおすすめです。芽吹きのパワーを感じられる、新鮮な葉物野菜を選んで作ってみてくださいね。


〈材料〉 2~3人分
ご飯…200g
水…200ml+50ml
小松菜…1/2袋(100g)
塩…小さじ1/2

〈作り方〉
1. 餅は角切りにする。

2. 鍋にご飯、餅、水200mlを入れてフタをし、中火で熱する。ふつふつとしてきたら弱火に落とし、フタをして3分煮る。

3. 小松菜は1cm幅に切り、茎と葉を分けておく。

4. 小松菜の茎を鍋に加えてひと混ぜし、フタをして火を止め3分蒸らす。

5. 小松菜の葉、塩、水50mlを加えて小松菜に火が通るまで混ぜながら中火で煮る。

仕上げは焦げ付かないように気をつけながら、水分量を見て水や塩を調整してみてくださいね。
生でも食べられる小松菜は、少しシャキシャキ感が残る程度の火の通し具合でも美味しくいただけます。

節句の行事で食をより豊かに

「七草がゆ」は単に胃を休め、栄養をとる意味合いだけではありません。食べ物がもたらす生命力やエネルギーを感じる機会になる風習の一つです。そして、日本の多様な食文化を知るキッカケにもなる行事食です。

今では、どこでも手に入る食材が多く、その意味を感じ取ることが難しい時代になっています。七草がゆを通じて、その意味を知ることで、食べ物に対する見方がより豊かに広がります。

「農」は私たちの生活の基盤であり、エネルギーの源です。七草がゆを作って食べるひとときを、地域の風土やその恵みに感謝し、私たちの食文化を見直す機会にしてみてくださいね。

【プロフィール】 いまむら ゆい
管理栄養士、お野菜料理家、編集長の妻で二児の母。
カット野菜工場など青果物流通業の会社員、地域密着型の八百屋での勤務を経て、野菜の切り方教室、レシピ開発や記事執筆を中心に活動中。 野菜を美味しく食べることが生きがいで、素材の味を生かしたレシピ作りが得意。 Instagram【 #やさあいレシピ 】で約250の野菜レシピを公開中。





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