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エッセイ

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韓国での暮らしの中で感じたことや、これまで出会ってきた「人」についてのお話。
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#韓国文学

【エッセイ】小説を翻訳してみて

    ソウル近郊は連日の寒さで、降り積もった雪がまだ溶けずにいます。それでも日が沈むのは…

《1》韓国の独立系書店 「私的な書店」 訪問記

    雪が降り積もった日曜日、ついにパジュにある「私的な書店(사적인 서점)」を訪問した…

韓国小説『父の革命日誌』

 2年前の誕生日、1冊の小説をプレゼントしてくれた韓国人女性がいました。彼女は同じ年で、数…

【エッセイ】自分の身体を愛したい。私のボクシング日記

    本にも人にも「呼ばれているのかな」と感じることがあって、先週末訪れたソウル国際図書…

一冊の書に歴史あり 『書籍修繕という仕事(어느 책 수선가의 기록)』

 私は幼い頃から本が好きで、書店や図書館のように本がたくさんある場所も大好きです。これま…

出会いと別れ

韓国に移住してから知り合い、頻繁には会えなかったけれども心の支えだった韓国人の友が2人い…

徳寿宮美術館のパク•スグン特別展へ

 この秋、江原道の楊口という土地を訪れたことがきっかけで、私は初めて韓国の画家、パク・スグンに出会った。  楊口から戻ってすぐ、ソウル市庁の隣にある徳寿宮美術館(国立現代美術館)で、3月初旬までパク・スグンの特別展が開かれていると知った。「これは絶対観に行かなくちゃ」と心に決めていたものの、日増しに増える感染者数や、変異株オミクロンの登場により、美術館訪問どころではない状況に…。  そんな中、韓国政府がついに防疫パスを導入すると発表した。これにより12月6日(月)から1月

映画『アジアの天使』が導いてくれた出会い

 札幌で過ごした学生時代から、韓国に移住するまでの十数年。私の趣味は「映画館で映画を観る…