お疲れ様です!
はらリハです!
本日は、LINE相談を受けた方に向けた自主トレ紹介です。
他の方にも参考になれば幸いです。
目標となる課題(洗髪)
課題は…
☑︎ 顔や髪を引っ掻いてしまう
☑︎ 指先を揃えて閉じる開くことが出来ない
☑︎ 親指が動かし難い
ここのアプローチを考えていきます。
洗髪動作の必要な構成要素(簡易)
今回は太文字の部分のリハビリを選択します。
洗髪に向けた問題点の仮説
1)頭や顔を引っ掻く
運動麻痺由来の問題として考えていきます。
※運動麻痺については下記リンク参照
課題として…
簡単に説明すると…
上記の画像にある「手のひらの中の筋肉」の活動低下から、下記の動画のような手の動きが苦手になります。
「虫様筋握り」と呼ばれており、指と指の間の筋肉が特に活動しやすい動きです。
ここの活動が低下すると下記の画像である「前腕から指先に付着している筋肉」が過活動を起こし、下記の動画のような手の動きが主となります。
ここの問題は特に解決したいですね。
2)肩周りの安定性が乏しいかも?
頭皮に対して指先を自由に動かすためには「頭上に手を移動させる肩周りの動き」が必要不可欠です。
運動麻痺を呈すると肩を内側に回旋(肩関節内旋)させる動きをパターンとして誤学習してしまうことが多く、肩を外側に回旋(肩関節外旋)させる動きの練習を、指の練習に合わせて行うと効果的と思います。
ここに介入する目的は…
☑︎ 手首や指先の動きを円滑にするための土台としての機能の獲得
☑︎ 正確かつスムーズな空中での操作性の獲得
☑︎ 非麻痺側の動きについていける腕の軽さ
です。
3)肘と手首の分離性/協調性の低下
「FMA」と呼ばれる世界的に有名な上肢機能を運動麻痺の程度を検査では、一番難易度の高い課題として「手首のぶん回し」と報告しています。
とださんがこの動きが難しかったのは、そういう理由があるかもしれません。
頭皮を洗う主の動きは、肘と手首であり、この2つの関節が別々な動きつつもうまく噛み合うことで円滑に洗髪動作が可能になります。
ここに介入する目的は…
☑︎ 手首と肘の「筋肉の収縮するタイミング/組み合わせ」を合わせる
です。
自主トレ紹介
では、本題の自主トレメニューを紹介します。
わからない部分があれば、都度、ご質問下さい。
1)頭や顔を引っ掻く現象に対してリハビリメニュー
□ ゴルフボール回し
□ タオルを閉じる開く運動
□ タオルギャザー
✖︎ 失敗パターン
※ 手首や前腕が浮きやすいので注意
□ ビニールボール潰し
✖︎ 失敗パターン
※ 指先ではなく指の付け根の関節を動かす
□ ゴムボール潰し(母指と小指の対立運動)
⬜︎ お手玉落とし
2)肩周りの安定性が乏しいかも?
3)肘と手首の分離性/協調性の低下
おまけ(親指の動かしにくさ)