ベネッセコーポレーション「サンキュ!」の【あしたを変えるひと】に取り上げていただきました。
遅くなってしまったが
8月25日発売、ベネッセコーポレーションの「サンキュ!」10月号内
【あしたを変えるひと】というコーナーに掲載してただいた。
コロナ禍と同時に始めた「手話カフェ」という活動。
障害者シングルマザー(つまり私)突然の無職事件の際、オーナーには学生を巻き込んだ事業を展開することでカバーしてもらいなんとか続行、風前の灯のような状態で続けていたところ、
なんとNHKのおはよう日本の関東甲信越版にて放送していただいたことがきっかけで、ベネッセコーポレーションの編集の方にご連絡いただき
取材を受ける運びとなり、無事誌面となった。
ご連絡いただいたのが5月。
「どんなコーナーなんだろう」と思い購入したサンキュ!の
【あしたを変えるひと】に掲載されていたのは
な、な、なんと。
あのサヘル・ローズさん。
個人的に探検バクモンで好きになり、テレビで戦争を経験して日本に来た話をしているのを衝撃を受け
最近ではウクライナのろう者を取り上げた番組で戦時下でのコーダ(聞こえない親を持つ聞こえる子ども)について非常に的を射たコメントをされているのを見て感銘を受けた
あの、サヘル・ローズさんが…
8月、私が掲載されるであろう同コーナーに(語彙数)
年が同じなのをこれで初めて知った。
同い年なのに戦争を経験、そのうえでマルチに活動ってほんとうにこの人はなんて人なの…と思った。
え。
で、その同コーナーになんで私掲載される!!??
恐縮という言葉以外思い浮かばなかった・・・。
「うそだろ、嘘だろ嘘だろ。嘘って言ってくれよ」とずっと思っていた。
「ねえ、どう考えてもおかしいよ」
「何がよ」
「わたしが掲載される同じコーナーに (むせる)
さっ サヘルだよ?!
わたしサヘルと同じコーナーに掲載されるほどのことしてないよ!」
「同じことはしてない(笑)
でも、『サヘル・ローズと同じくらい取り上げたい、載せたい』って思えるほどの活動をしているかどうかっていうのは、ベネッセの人が決めることだよ」
その一言で
怖気づいていたのが「すッ」と冷静になった。
取材を決めてくださった方の琴線に触れた何かを
「なーんだ、気のせいだったか」
と後悔させないような、そんな取材をしていただこう。
そんなふうにシフトチェンジすることが出来たのは、もう感謝しかない。
誌面を見るたび深呼吸。
私のしていることは
「SDGsの理念にそった”誰も取り残さない”活動」で、「素晴らしい活動」なのかもしれないけれど
こういうことをしないと死んでしまうというんだ、という部分が少なからずある。
耳がきこえない・聞こえにくい人が聴者社会で生きることは
大げさではなくとても大変なこと。
ろう難聴者のなかには自覚がない人もいると思うのだけれど
【コミュニケーションを楽しむ】ことや【きこえないということ】を知るということを、学校や職場、ともすると家庭ですらできていないケースがとても多い。
何より私がとても実感していること。
周りの人のその課題を解消するという気持ちは全くなく
ただ「手話」とか「きこえない人間が社会に、近くにいるんだよ」ということを伝えたくて始めたことなのだけれど
手話カフェにご来店されるお客様はみんなものすごくコミュニケーションが上手な人ばかり。
どんなに初対面でも盛り上がって話すことが出来る。
むしろ私自身の【コミュニケーションを楽しむことが普段出来ない】という課題を、解消していただいているという部分がすごく大きい。
サンキュ!10月号、よかったらぜひお手に取っていただけたら幸いです。