新たな感染症対策の在り方 第2章:年代別感染対策の設定の必要性 ①

現在は若い世代における感染率が顕著になっている傾向がある。

 そこで、問題になるのが“全員を同じルールで統一して、効果が同一になるのか?”ということだ。

 そう思う理由として、大人と子供では感染リスクや身体的構造の違いなど同じルールにしても効果を見込めないことや基礎疾患の有無や重症化リスクも個人によって異なっているため、同じルールを適用することが果たして正しいことなのか?という疑問が残る。

 特に、12歳未満の子供たちはワクチン接種が遅れており、この年代の接種に関しては慎重な判断を求められるだけではなく、子供の健康状態や子供の身体的発達の段階によってはワクチンを接種することで体調不良の長期化や身体発達の遅滞などが顕著に表れる子供も多く、未成年に対する接種に関しては小児科医など本人がこれまで受診している個別かかりつけ医との連携が重要だと思うし、ワクチンの接種のタイミングまでは学習面では対面とオンラインを選択出来るようにすることや休日に外出する場合にもきちんと感染対策を取ることが重要にはなる。

 ただ、前章でも取り上げたが、特定事由による感染対策が実行出来ないケースも少なくないし、親の価値観によって必要な感染対策を否定される、排除されてしまう懸念もある。

 そうなった時にきちんとフォロー出来る体制を整えておかないと子供としても不安要素が強くなり、適切な判断が出来なくなる可能性がある。

 そして、これらの年代においては基本的には集団生活・集団行動が一般化しており、仮に接種すると決まった場合に接種出来ない場合には周囲からの“同調圧力”や“相互協調”が求められる場面も多く、本人たちが望んでいなくても周囲と同じ状態に持っていく必要が出てくるのだ。

 特にスポーツなどの集団で行う課外活動や塾などの集団学習においては1人が違う事をすることで有事の際には追求される可能性も否定出来ない。

 そうなってしまうと、本人が出来る事と出来ない事が仮にあったとしても決められたルールを守らないといけないという葛藤を感じる可能性がある。

 また、この年代におけるワクチン接種を進めるためには一定規模の接種に関する臨床データなどを分析し、きちんとした情報発信と万が一副作用が重くなった場合の出欠席の扱いや授業の補講やアーカイブ配信など子供たちの学習の遅れや学習機会を奪わないように配慮する準備をする必要があると思う。

 特に小学校高学年以降の子供たちはホルモンバランスがかなり活発になっている子供たちや二次性徴に伴う身体の変化が著しい時期でもあり、これらに該当する子供たちは接種した際に強い副作用が出ることや女子児童・女子生徒の場合はめまいや貧血などを引き起こす可能性もある。

 そのため、集団接種をしたいと計画してもその期日に打てる子供もいるが、そうではない子もいるため急速な接種率の向上は見込むことは出来ない。

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NOTTI
現在、小説とコラムを書いています。 コラムに関してもこれから完成している物を順次公開していく予定です。 自分の夢はこれまで書いてきた小説を実写化することです。まだまだ未熟ですが、頑張って書いていきますので、応援よろしくお願いいたします。