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なぜドイツのパトカーの車体は銀色なのか
日本のパトカーといえば白と黒のシンプルなデザイン。しかしドイツではボディーは銀色に青とネオンイエロー。どうしてドイツはこのような色合いを選んでいるのか、これには訳があります。
西ドイツでは一番最初に緑と白のパトカーを使っていました。そこから発展して緑と銀色それから青と銀色へと。これらの変更はEUで統一にする過程から始まりました。(このEUで統一させるルールで一番最初のルールははきゅうりの曲がり方って噂も)
それではどうやってこのEUで色を統一する過程で銀色になったのでしょうか?それにはメルセデス・ベンツのダイムラーが多く関与しています。
1990年にドイツ連邦のバーデン=ヴュルテンベルク州の内務省が「未来技術プログラム」を発表しました。その中に警察車両のリニューアルが入っていました。今回の未来技術プログラムでは、パトカーを購入することをやめ、リースへと変更することが挙げられていました。そしてヨーロッパ中の入札によってダイムラークライスラーが選ばれました。最初の注文として3,800台の車とトラック(van)でした。リースということからダイムラークラスラーはパトカーから車に戻せるようにしてリースするにはどうすればいいのかと考えました。その1つとしてまず1975年から基本とされていた白いボディーを取りやめ銀にすることを決めました。銀は当時の中古市場で白より値段が高いことから採用されました。そして特徴的である、ネオンイエローと青のラッピングは特別な機械によって簡単に取り外せる技術もありリース後に完璧に対応できるようにと動いていました。この動きによってリースの値段も下げることができ、尚且つ中古市場にも高値で提供することができました。
だから今もドイツのパトカーは銀のボディで、ドイツ政府にダイムラーは大きな貢献をしていると言われています。