作業療法のリーズニング

今日はリーズニングについてまとめていきたいと思います。

先日、OTのリーダー会で、「自分で考え得られるスタッフになってもらいたい」という話しが、役職から出ました。

なんじゃそりゃ。
めちゃくちゃ抽象的だし、具体的に何するの?って話なんですね。

そこで、自分で考えられるってなんだろうなっていろいろと考えた時にリーズニングが出てきました。

自分で目の前の患者さんをどのように分析し、訓練や関わり方を考えているのか。

 そういったことが、他部門への相談や先輩への相談につながるのではないかと思います。
 結局自分の中で考えられていないから、問題にも気づかないし、問題に気づかないから相談しない(する必要がない)ってことなのかなと。

作業療法で使うリーズニング、まとめてみました。

◯ 手続き的リーズニング

これが一番多いと思います。
科学的リーズニングともいいます。評価からの解釈ですね。
学校で習うのもこれですしし、事例報告などで出てくるリーズニングもこれがもっとも多い形だと思います。

◯ 相互交流的リーズニング

これは、人と人との関わりの中で生まれるリーズニングとされています。
会話している当事者同士にしかわからない態度であったり、雰囲気を感じとって進めていきます。

◯ 状況的リーズニング

 条件的リーズニングともいいます。その時々の状況でクライエントにとって最良だと思えるものを提供していきます。
 多くはその時にはよかったのか答えがわからないことも多いです。
あくまで判断基準は「クライエントにとって良いかどうか」です。

◯ 叙述的リーズニング

 人生のストーリー展開の一部分として作業療法を考える時に使います。
相互交流的リーズニングと似ていますが、相互交流は「人と人とのやりとり」に商店が当たっているのに対し、叙述的は「クライエントの話に商店が当たっている」点が違いになります。

◯ 実際的リーズニング

これは実際に訓練を行う場面などでの現実的状況でのリーズニングです。
全ての作業が本人の希望通りの環境で実施できるわけではありません。当然可能な範囲で本人の意向に添えるように努力することは大切です。

 その時々の環境で、できるだけ良いことを提供していこうという時のリーズニングです。

◯ 倫理的リーズニング

最後はこれです。
道徳、価値に照らし合わせて考える時に使われます。
その人にとって何が良いのかを考える基準に考えます。

医学的には、、、。本人としては、、、。OTとしては、、、。

などとShared decision makingの考え方ですね。

普段の臨床でも気づかないうちに使っていることの多い内容だと思います。
改めて自分の臨床を振り返ったり、コミュニケーションを考える時に役立てられると良いなと自分でも思いました。

若いセラピストにも伝えていき、自分で考えを説明できるセラピストになってもらいたいですし、自分も良きお手本となれるように頑張っていきたいと思います。

それでは今日はこの辺で!!

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