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宿題

夏休みが終わりに近付くと、テレビで「夏休みの宿題」的な話題が出ますよね。
それを見ていると、宿題にまつわるちょっと後ろめたいことを、いつもひっそり思い出します。

中学生の頃でした。
国語の宿題で、俳句を作ってきましょうっていう宿題があったんですよ。
私、最終的な進路は理系を選びましたが、実は子供の頃から、得意なのは国語と英語でした。
なので、俳句を作ろう!的な宿題も嫌いじゃなくて。
もともと短歌や俳句の授業も好きでしたし。
次の国語の授業の日までに作ればいいや、と余裕を見せてました(いらん余裕💧)。

で、まぁ完全に忘れてしまうわけです😅
部活とか遊びとか、目の前のことしか考えてなくて、当然ほんの2、3日のうちに国語の授業はやってくるに決まってるのに、後回しにしちゃってました。

そして、実際にその日が来ました。
しかも最悪なことに、1限目。
さらにさらに、そんな日に限って寝坊😑
めっっちゃ焦って準備しながら、ふと思い出すわけです。
「やばい!俳句作ってくる宿題あったわ💦完全に抜け落ちてたーーー。1限やし😣」と大騒ぎの私。
「でも朝ご飯は食べなさいよ!」と母が言ってきて、「学校まで車で送ってあげる」と。
たぶんこんなやりとりでした😅
中学校までうちから10分かかるかなって距離なのに・・・
今思うと甘やかされてますよね💦

「いや、でも俳句考えないかんもん。ご飯よりも。みんな提出せないかんのよ!」と私。
すると、(なぜか)ご飯はどうしても食べさせたい母からのトドメの一言が。
「俳句はお母さんが作ってあげるから、とにかく朝ご飯は食べなさい!」

で、結局私は朝ご飯を掻き込むように食べまして、母が「こんなもんかねぇ」と俳句を作りました🤣
たぶん母も俳句作るの苦手じゃなかったと思います。
結構すんなりできてましたし。
テレビを見ながら、その時に写ってた美しい景色を詠んだ一句でした。
私は、「お!よさげ~✨ありがとうお母さん」くらいの感じで、母も「まぁこんなもんでしょ」的なノリでした。
なんて適当な親子😅

学校に着いて、無事に国語の授業で提出しました。
一件落着、と思いきや。
私がちゃんと説明を聞いてなかったのか、忘れきっていたのか不明ですが、どうやらその中から良い作品だなと思ったものを投票して選ぶという流れに。
「え、そうなん?知らんかった・・・」と思いながら、みんなの提出した俳句を見て選び、投票しました。
みんなの作品は、中学生らしい微笑ましいものがやっぱり多くて、母の作品はやはりやや渋めでした🤣
みんなに渋いねといじられたら、授業終わった後にでも、実はお母さんに作ってもらっちゃった~と笑い話にしようと思ってました。

ところが・・・
まぁなんとなくこの流れから予想できると思いますが、選ばれちゃったのです💦 
母の俳句が。
みんな渋めが好きだったみたいで。
先生からも私の作品と紹介までされてしまって、みんなに拍手とかもらってしまうわけです💦
もはや絶対に母の作品とは言い出せず。

罪滅ぼしになるのかならないのか、とりあえず帰ってから母に、「お母さんの俳句、一番に選ばれたよ!」と報告しました。
母もさすがに驚いてましたが、満更でもない様子だったと思います。

小学生とか中学生の頃のことって、実は私はあんまり覚えてなくて。
断片的な記憶が多いです。
基本的に高校生以降しか物心ついてなかったような人間なのですが、このなんてことないエピソードはしっかり覚えてます。
たぶん中学生の時の私には、本当に後ろめたかったんだと思います💧

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