鬨の声響く令和に思い出す祖父の口癖「笑いが一番」
空の青と黄金の陽は 誰彼も時代も問わず 等しく注ぐ
戦争は活字かモノクロだったのに 手のひらの今に流れる空爆
鬨の声 響く令和に思い出す 祖父の口癖「笑いが一番」
指先で 世界とつながる時代こそ 声を上げよう 熱を届けよう
あなたの手を今握るには遠けれど いつか握るため今できることを
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はじめて短歌を詠みました。
ここしばらくの出来事を、自分なりに消化するためです。
最初は、文章としてnoteに投稿するつもりでした。
ただ、出来事が、自分にはあまりに大きくて、文章にするには長すぎました。長すぎては、書ききれないままにあきらめてしまい、消化不良になるからです。
しかし、書ききれなくならない程度の、まとまった文章を書くのには、時間と心の余裕が足りませんでした。
そこで、短歌という方法を思いつきました。
先日の記事が記憶に新しかったためでしょう。
もし明日さびしかったらどうしよう。こんなに全部持つてゐるのに (小佐野彈)
はじめてだからうまくはないけれど、思いのままに作ってみよう。
朝からずっと考え続けて出来上がったのが、さっきの短歌です。
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空の青と黄金の陽は 誰彼も時代も問わず 等しく注ぐ
等しく平和であってほしいと願います。ウクライナの国旗は、空と小麦だそうです。
戦争は活字かモノクロだったのに 手のひらの今に流れる空爆
「戦争」は、教科書で読むか、夏の特集で観るしか記憶がありません。でもこの出来事は、まだ本にもならない、編集もされていない、今起こっている「LIVE」でした。タイムラインに流れてきた動画は、わたしに「今」を強く感じさせました。
鬨の声 響く令和に思い出す 祖父の口癖「笑いが一番」
戦争を経験した祖父は存命ですが、コロナでずっと会えていません。そしてその間に、元気だった祖父はどこかへ行ってしまいました。皮肉にも、この戦争が、祖父の口癖を思い出すきっかけになりました。あのころの祖父ならが、なんと言ったでしょうか。
指先で 世界とつながる時代こそ 声を上げよう 熱を届けよう
指先でできる支援もあるけれど、声に出して言霊にすることも大事だと、わたしは思っています。
あなたの手を今握るには遠けれど いつか握るため今できることを
遠いからこそできることをして、その手を守りたい。そしていつか、会えますように。