植物素材の美味しいクリームソース(1)

クリームソースのパスタやグラタンやシチューはみんなが大好きです。でもバターやチーズや小麦粉や卵をたくさん使うので、健康には良くないし、アレルギーのある人は食べられないし、胃にもたれるし、無駄なカロリーの摂りすぎも気になります。

それ以上に問題になるのは牛と鶏の虐待です。乳製品や卵を商業的に生産するには、卵を産まない雄のヒヨコと、乳を出さない雄の子牛を大量に殺すことが必要です(生かしておくと餌代などの経費がかかります)。雄のヒヨコは生まれたてのうちに、生きたままドラム式の粉砕機にかけて一気に殺されます。焼却炉に放り込まれることもあります。子牛は母牛から引き離されて人工栄養で育てられ、雄は子犬のような可愛い盛りに「柔らかで美味しいお肉」として殺されます。

なので、お店にある「仔牛肉」はすべて雄の子牛です。人間が牛乳を飲むために不要な副産物を、生ゴミにするのはもったいないから商品にしているわけです。人間が飲んでいる牛乳は、本当は牛の子供のためのものです。

家畜を狭い所に閉じ込め、不自然な品種改良を行って、人工的に生産量を増やす必要もあります。牧場と養鶏場の不潔で悲惨な状況は、今までほとんど公開されませんでしたが、ドローンや小型ビデオカメラの発達で、どんどん明るみに出てきています。

クリームソースは身体に悪いし、店頭に並んだ卵やバターや牛乳は、大規模で継続的な動物虐待を経て生産されています。そういうことを聞かされると普通の人は食欲が減退するので、「牛も鶏も大事に手をかけて育てられている」という宣伝が行われてきたわけですが、現実は全く違います。

でも、牛と鶏を大事にしながらクリームソースもグラタンもシチューも食べられます。植物性の素材で、それほど手をかけずに美味しく作れるからです。次回は作ってみた成果をお知らせします。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?