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#スポーツ 記事まとめ

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noteに公開されているスポーツ系の記事をこのマガジンで紹介していきます。
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2020年3月の記事一覧

4S:賢く効果的な1v1の守備とは

だいぶ前の話になるのですが、ハンプシャーFA(以下FA)が開いたジュニアユース向けの「Intelligent Defending in 1v1」という講習会に行ってきて、英語では非常に覚えやすい1v1守備のキーファクターを学んだのでシェアします。 (ハンプシャーは僕が住んでいる州です) イングランドDNAまず初めに、この守備を理解するにはイングランドではFAが推し進めるイングランドDNAというものの理解が非常に重要になっており、イングランドDNAがベースにあってこその紹

無観客試合と、シャーマニズム

無観客試合が続く。これは現在の特殊な状況では仕方がないし、悩みながら難しい決定をされた皆様に敬意を表する。さて、ところで観客とはスポーツ観戦においてどのような役割を果たしているのだろうか。観客は試合を観察している切り離された存在か、それとも試合を構成する一部分なのか。 観客と選手の関係を考える時、私はいつもシドニー五輪でのキャシー・フリーマンを思い浮かべる。原住民族の血を持ち、オーストラリアを一つにする象徴として地元最注目の選手だった。オーストラリアの人は足踏みをして選手を

僕が普及活動をする理由

僕はソサイチの選手です。ソサイチとは7人制サッカーのこと。恐らくほとんどの方がソサイチを知らないと思います。僕を通して少しでも多くの人にソサイチについて知ってもらえたらなと思いこのnoteも始めてみました。 今回は普及活動について。なぜ普及活動をしているのかと言うと、「もっと多くの人にソサイチの楽しさを知ってほしい」「競技、リーグを発展させたい」などたくさんの理由がありますが、僕の最終的な理想は "ソサイチがフットボーラーの新たな選択肢になること"です。 サッカー人口が

オリンピズムとオリンピック・ムーブメント : 私の役割と想いを語る

東京2020の延期発表から約1週間、東京大会に向けて想いを綴りました。 私がオリンピックを強く意識したのは、野球選手として高校・大学と7年間一緒にプレーするチームメイトが日本代表入りし、2000年 シドニーオリンピックに出場したこと。その後、オリンピック出場を目指した4年後の2004年 アテネ大会は、片手すら届かなかった。 北京大会が終わってすぐの2008年10月から8年間、オリンピック・パラリンピックマーケティングを担当。2013年後半からの3年間は、東京大会プロジェク

シドニーで暮らすアスリートの現状と、今考えていること。

コロナウイルスが世界中で猛威を振るっています。この危機的状況の中で海外で暮らす僕のようなアスリートがどのように日々を過ごし、考えているかについて書いてみようと思います。 日本でも2020年東京オリンピックの延期が発表されましたが、世界的に見てもサッカーだけでなく多くの競技において再開の目処が立たない状況です。僕が所属しているシドニーオリンピックFCはNPL1(National Premier League.1)というリーグに属していて、このリーグは各州にあります。シドニーの

がんばりやすさ

箱根駅伝の前後でたくさんの取材を受けました。その中でも多かった質問として「文武両道の秘訣は何ですか?」という質問でした。 今日はその質問に対する僕の1番の答えであり、しかし記者さんが求めたわけではないであろう答えの話をしようと思います。 僕にとって文武両道の秘訣、それは筑波大学に入学したことです。 なぜかというとそれは医学部のキャンパスと陸上競技場が自転車で5分の距離にあるから。記者の方からすればどういう工夫をしてきたかを聞きたいんでしょうが僕にとっては筑波大学だから文武

僕とインテルと長友佑都

僕が長友佑都とインテルを知った日今日からちょうど9年が経つあの日、僕がインテリスタになった日と言っても良いだろう、今日は僕がインテリスタになったきっかけと長友佑都という選手について話したいと思う 2011.3.11、僕は仙台で東日本大震災を経験した、あの日のことはあまりに激動の日々で鮮明に思い出せる。僕は仙台の内陸で被災したため、テレビで見るような津波などは経験せず、電気、水、ガスのライフラインが全て消え、家具がいくつか破損くらいの被害で住んだ、津波の被害はその後テレビで見

すべてが報われた昇格 #はじめてのJリーグ 今川正樹

Jリーグ元年の1993年生まれとJリーグに縁を感じる今川選手。大学3年生までは教員になろうかと進路に悩んだものの、FC今治に加入することを決めました。それから4年間今治で経験したこと学んだことを語ってくれました。 はじめてのJリーグ迎える今の気持ちをお聞かせください。 ひとつの節目と感じています。 僕は今治で四国リーグからプレーをはじめて、JFL、J3とひとつずつカテゴリーを上がって来ました。それから、Jリーグのクラブとなると今までと注目度も違うと思います。サッカーを良

僕はもうルーキーじゃない #はじめてのJリーグ 平松遼太郎

将来は指導者の道を考えていた大学時代。プロになろうと再びスイッチが入ったきっかけは同期の活躍でした。FC今治に加入して感じたプロの壁、勝負の年にしたいという今季にかける意気込みなどを話してくれました。 はじめてのJリーグと聞いて連想する思い出をお聞かせください。 大きなスタジアム、緑の美しい芝生の上でサッカーをしている姿がキラキラと輝いて見えました。 はじめてJリーグの試合を見に行ったのは小学1年生のときです。セレッソ大阪の試合を長居陸上競技場、今のヤンマースタジアム長

国内ゴルフ用品市場の現状について

 残念ながら、日々悪い方向にアップデートされてゆく新型コロナウイルスのニュースに危機感を募らせている方が殆どなのではないかと思います。  余談ですが、私の周りにいる方を見てみると、 A.「正しい危機感」を持って冷静に日々を送っている人 B.危機感が募ってしまい、それに伴う悲観的な情報を発信し続ける人 C.「俺は大丈夫(コロナには負けない)」という謎の自信と共に生活を変えない人 以上の3タイプに大別されるような気がします。  というようなことはさておき、現時点で新型

僕はもう一度J2のピッチに立ちたい #はじめてのJリーグ 楠美圭史

19歳で立ったJリーグのピッチ。しかし思うような活躍ができず、悔しかった思い出を残した東京ヴェルディ時代。あれから4年、Jリーグのピッチにチームキャプテンとして臨む今の気持ちを語ります。 子どもの頃、Jリーグで記憶に残るエピソードをお聞かせください。 試合のある日のワクワク感が記憶に残っています。 僕の実家は味の素スタジアムの近くだったので、Jリーグの試合がある日には、よく父と兄と一緒に自転車で20分ほどかけて試合を見に行っていました。スタジアムまでの道中には、チームの

CCC2020-2021

 僕にとってNTTコミュニケーションシャイニングアークスでの1年目のトップリーグは、中止という形で終わりました。 そのため、この「note」でおこなっていた試合レビューもひとまずおしまい。今回は、打ち止めになる前の全6節(出場は5試合)までの記事を振り返りつつ、今シーズンを総括していきたいと思います。 ■情報発信の土壌を活かす  そもそも僕がnoteで試合を振り返ろうと思ったのは、新しい畑を耕したかったからです。 ラグビー界では、ラグビー界のなかだけで行動

自立するってどういうこと?

こんにちは。 用事が無くなり自宅で携帯を触っていても、同じ話題が何度も目に飛び込む。 そんな中だと思いますので、ここではいつも通りに普段考えていることを記事にしたいと思います。 今回は自立についての考えです。 急に自立と言われましても 今まで聞いてきた中に多いのは、「大学生になったら自分達でメニューを考えるなど、自立心を高めていく」といった方向性の話。 そしてその次に多いのが「自立を求められて高校時代までとのギャップに苦しんだ」というものです。 極端な話、それまで「勝

スポーツマーケティングやアナリティクスの最前線、に関する雑談をコロナ前にやる(漆黒と灯火)

 というわけで、コロナウイルス禍で外出禁止が取り沙汰されて大騒ぎになる直前の3月上旬、スポーツアナリストの金沢慧さんをお呼びして「スポーツビジネスとは何か?」「スポーツを分析するとは?」という対談を、『漆黒と灯火』でやりまして。  興行ビジネスとしてのプロスポーツはコロナウイルスの影響で当面は開催できないよということで、それでもビジネスとして継続性を維持しないといけないので大変なんですよね。  私もかねがね言及してますが、生活にアクセントをつけるための「ハレ」として、ある