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#ファッション 記事まとめ

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ファッションデザイナーやブランド、サービスについての考察、コラムなどをまとめていきます。 無料部分でも十分記事が読める有料記事、読み物として面白い宣伝記事は、入れていきます。
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#着物

落語家のこだわり−紅花染めの着物−

着物は商売道具だし、衣装だし、そりゃ好きなものを着たい。だいたいの落語家がそうだと思う。 やっぱり、お気に入りの着物を着たらテンションが上がるし、いろいろと凝り出してくる。 少し前だが、りんごの紋をつくった。 このへんは、意外と落語は自由である。基本的には一門の師匠の紋であったり、実家の紋なのだが、好きなものだっていい。僕は実家がりんご農家だから、りんごの紋である。師匠だって、クラゲのようにフラフラ生きたいということで、クラゲの紋である。 また僕は、山形出身。 山形は紅

【現代の絵師!】安野モヨコが着物をつくったら?|「七緒」インタビュー

江戸時代の吉原を舞台にした花魁の物語『さくらん』をはじめ漫画家・安野モヨコさんが描写する着物の美しさには定評がある。 「着物の文様を描くのが純粋に好き」という安野さんが 、最近夢中になっているのが、自分のための着物づくり。 しかも、素材に選んだのは、意外や意外!ポリエステル。 "本気"の制作作業の一部始終、ぜひ、見せてください! インタビュー・文=吉永真由美 安野さんと着物の付き合いをひもとけば、幼少期に遡る。 当時、一緒に暮らしていたお祖父さまは、 紳士服のテーラーを生

なぜ婚礼衣裳は白なのか? 「ジャパニーズ・ウェディング展」をみて考えた

奈良県立美術館で6月19日まで開催中の「ジャパニーズ・ウェディング 日本の婚礼衣裳展」へ行ってきた。 この「ジャパニーズ・ウェディング展」は、江戸時代から昭和初期にかけての婚礼文化を、婚礼衣裳を中心に紹介する特別展である。 わたしはウェディングドレスの制作とリメイクをなりわいとしているが、ウェディングドレスのことは知っていても、日本の婚礼衣裳のことについては案外知らないことが多い。最近英会話をはじめたこともあり、自国の文化、特に仕事に関わる婚礼文化のことは知っておきたいな

古着の楽しみ③着物を愛でる。

 初めて沖縄に出かけたのは、1980年代初めの文藝春秋社の雑誌『くりま』の取材の時だった。その取材は主に沖縄の食に関するものだったが、自由時間を得た時には、様々な工芸品などを見つける、ショッピングサファリの時間にあてたものだった。  牧志の公設市場の一画に、たくさんの着物を売っているおばあ達の店が並んでいて、まずは着物好きの家内のために久米島紬の着物を買い、さて自分用のものは何かないかと探していたら、いかにも南国風のごつごつとした手触りの布で縫われた、男物の着物を一枚見つけて

【着物コラム】可哀想な戦時中の女性の服ではない「もんぺ」を取り戻したい話

こんにちは、着物コーディネーターさとです。 先日、日本漢服社の皆さんと漢服&もんぺ姿で登山をする というなかなか稀有な体験をしました。 その際に「意外と普通だね」とか「ニンジャみたい!」と、 中国のお友達が言ってくれました。 正直、私の周辺ではこういうリアクションが少なかったので、 嬉しかったです♪ 当日のコーディネートはこんな感じでした。 もんぺにVANSのスニーカーです。いいでしょ!笑 もんぺに合わせた着物は、祖母の嫁入り道具だったそうです。 祖母自身は着用機会がな

スノーピークの「アウトドア着物」を買ってみたらすごく良かった

あのアウトドアブランドのSnow Peakが「着物」を作ってるって知ってますか。 その名も、どストレートに「アウトドア キモノ」。カタログとか見るとたしかにかっこいいような気もするけど、こんなの誰がどこで着るんだよって思わないでもない。 正直、かなりハードルは高い。モノはいいんでしょうけどね。 ・・・・ ・・・・・・・ なんて思ってたら、この前Snow Peakの路面店に行ったときに見かけたので試着してみた。 全然ありではないでしょうか。 保温素材と防水素材を使

着物を普段着として着て気づいたこと~周りの反応はいかに?~

 私は普段着として家の中でも外でも和服を着ている。今の時期だと主に甚平、作務衣、浴衣(薄物の長着)を着て、雪駄や下駄、サンダルを履いてぶらぶらと町を散策している。公共交通機関にも乗るし、飲食店でも着物を着ながら蕎麦でもハンバーガーでも何でも食べている。洋服を着るのは仕事で人と会うときだけだ。  何か特別な理由があるわけではないし、おしゃれのために着ているわけでもない。ただ単に着心地が良いのだ。  他の季節はともかく、夏は甚平と浴衣。この二つが最も過ごしやすい衣類だと私は思う。

着物、着ようよ。〜クローゼットに着物を一枚〜

こんにちは、まるです。 私、着物好きです。 だから、ここぞ、という時は着物を着て出かけます。 ここぞ、って言っても 入学式や卒業式や結婚式やお茶会やお見合いの席、とかではありません。 もちろん、そういう席でも可能なら着物を着ると思いますけどね。 (お見合いを除く:既婚者で、夫LOVEなもんで。) 今まで、私がここぞ、と判断したのは ・結婚記念日のちょっといいレストランでの食事 ・御朱印帳持って神社巡り ・夫に誘われたドライブ ・友人たちとの横浜旅行(一泊) ・家族とク

これから着物男子に襲いかかる「で、着物でどこ行くの?」問題

前回、タイトルも内容も長めの カジュアル着物男子デビューと日本版サプールのすゝめ で着物男子の扉の前までご招待しました。 貴方がもし「俺、着物始めようかなぁ」と身近な誰かに探りを入れた時、奥様や彼女や友人にそこそこの確率で「で、着物でどこ行くの?」と言われる可能性があります。 もしくはご自身が(確かに…どこ行こう?)と、ふと思った方もいるかも知れません。 今回は、そんなこれから着物男子の「着物でどこ行くの?問題」について僕、マサキモノの個人的な考えとそれを口実に普段着着

カジュアル着物男子デビューと日本版サプールのすゝめ

はじめまして、僕は名前の最後が「キ」の着物好きは、まず最初に思いつきそうな「マサキモノ」という名でカジュアルに着物を楽しんでいる一般男性です。 2019年に着物デビューしたばかりの新参者ですが、想像以上に面白いのと同時に知らない事が多過ぎなためSNSを始めました。 たくさんの方のアドバイスのお陰で充実した着物ライフです。 そんな僕から「アナタも服の選択肢に着物を加えて日本のサプールになりませんか?」というご提案です。 着物を始める時に僕自身が感じた不安や疑問とその解決

【ゆかし着物】人体急所に学ぶ「苦しくない着付け」のコツ

こんにちは。着物コーディネーターさとです。 もうすぐ成人の日ですね。 よく「着物って苦しくないの?」と聞かれるのですが、 この原因ってやっぱり成人式の振袖のイメージがすごく強いな、と感じます。 普段着の着物は振袖のように袖が長くない=重くないので、 「紐による締め付け」は振袖ほどではありません。 そしてもうひとつ! 私は主に「紐のポジション」を工夫しているのですが、 今日はそのポイント 紐のポジションの決め方について書いてみようと思います。 人体急所に学

¥700

【着物コラム】着付けが出来なきゃ着物を着てはいけないのか

こんばんは。 着物コーディネーターさとです。 着物を着ていると高確率で 「着付けって大変ですか?」 「どのくらい時間がかかりますか?」 「練習してるんだけど上手く出来なくて、着て出かけられなくて…」 と聞かれます。 着付けはそんなに大変じゃないですよ。 覚えるのに時間はかかったしそれなりに練習もしたけど、 技術面で言えば、紐が結べれば誰でもできます。 でも、着付けが上手くできないから…って言ってる女の子の自撮りとかを見せてもらうと、 着付け上手だったりするんです