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#ファッション 記事まとめ

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ファッションデザイナーやブランド、サービスについての考察、コラムなどをまとめていきます。 無料部分でも十分記事が読める有料記事、読み物として面白い宣伝記事は、入れていきます。
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#アパレル

デザイナーの言葉と想いを顧客に届ける。MURRALが実践するブランドストーリーの語り方

インタビュイー MURRALのブランドコンセプトと成長の転換期ー 現在の卸とECの売上の比率を教えてください。 田中:現在、MURRALは売上の8割が直販で2割が卸です。数年前までは卸がメインだったのですが、コロナ禍でセールスが縮小する恐れがありECを強化する方針になりました。初期は月商20〜30万円程度の売上で「ECサイトがあるだけ」という状態。強みとしてはドレスが比較的売れやすい、程度でした。 転換期としては、卸先セレクトショップの中でも有名店である「LITMUS

スニーカーの先へ。 UNIONが仕掛けるコミュニティマーケティング

インタビュイー トレンドの変化とUNIONの対応ー 店頭回帰のトレンドですが、ECと店頭の比率に変動はありますか? 田中:市場動向と同様、影響はありました。年単位では5〜10%くらいで店舗売上が増加しています。(店舗増加があった為、東京だけで比較しています。)2年前からですと、15%くらいは店頭の比率が上がっていて、大きな市場の変化を感じています。 ー 市場の変化に伴い、ECチーム主導でどのような施策を実施したのでしょうか? 田中:基本的には、店舗のお客様を積極的に

顧客体験を追求したD2CブランドHEAVEN Japanの挑戦。Shopify Flowを活用したCRM戦略

HEAVEN Japanとは?ー まずはHEAVEN Japanの事業について教えてください。 創業者の松田は元トラックの運転手で、ヤフーオークションから小売販売をスタートしたのが事業の始まりです。当時、雇用していたアルバイトの給与が出せないほど売上が少なかったので、トラックの運転手と並行しながら下着販売を続けていました。 転機は自社商品の販売がスタートした頃でしょうか。ユニークなネーミングの商品が話題を集め、ECモールでの売上が大きく伸びました。また、下着のECサイト

ファンの熱量をアプリが支える 熱狂的なファンが生まれ続けるyutoriの戦略

ブランド統合による相乗効果ー yutoriは24ものブランドを保有(※2024年1月時点)しています。以前はそれぞれブランド独自のサイトとアプリに分かれていました。ECサイトとアプリを統合した理由はなんだったのでしょうか? 濱田:一つはシンプルに運用が大変なことです。例えば何かツールを導入したいと考えた時、全ブランドに導入しなくてはいけないのか、特定のブランドのみなのか、といった運用の課題は大きかったです。 もう一つはブランド同士の相乗効果です。 統合する前はストリー

”トキメキ"と"感動”をお客様に提供するのがDarichの使命。その成長の軌跡を辿る

Darichというブランドについて— 石原様のご経歴を教えてください 石原:以前は異業種で仕事をしていましたので、アパレルを手がけるのはこれが初めてです。代表の向井も広告代理店出身で、アパレル出身はディレクターの齊藤だけですね。齊藤が以前勤めていたブランドを卒業したタイミングで、プライベートブランドとしてスタートしたのがDarich。私は代表の向井と同郷でよく会っていたのですが、それがきっかけで齊藤とも交流がありました。ブランドが成長していく中で法人化が見えてきましたので

アニメ風アパレル続々、ドイツの子供服売り場で何が起きているのか?

この夏、ドイツの子供服売り場では、アニメ風アパレルが至るところ見受けられました。特筆すべきは「普通の服屋」である点です。今回はこのあたりの事情について写真を撮ってきたので振り返りつつ、考えてみます。 フランクフルトでお店をチェックしてきました。都心部の商業エリアにある「C&A」というアパレル大手のお店で見かけたものがこちら。『呪術廻戦』や『NARUTO』は有名アニメのTシャツが並ぶ一方で、右のパーカーはアニメや漫画風のイラストに日本語で「最高 すごいよ」と書かれています。

無名の染物屋が、なぜパリのブランドとコラボしてジャケットを作れたのか。

私たちは、岩手県一関市に、大正七年から100年以上続く染物屋です。 普段は民俗芸能の衣装や祭り半纏、手拭などを受注生産しており、海外への販路開拓など未経験。ましてや、ファッションの都パリとは縁遠い存在でした。しかし、そんな田舎町の染物屋が、なぜ海外進出できたのか。 数回に分けて、お伝えできたらと思います。 考えた通りの未来になるそもそも、なぜ海外に販路を開拓しようと思ったのか。国内でも私たちの仕事を届けられていないお客様がたくさんいるのに、わざわざハードルの高い海外で勝負し

ドレスは学問に貢献できるか?

わたしの活動が、なんと論文に掲載されました。 ドレスの仕事をしながら通信制大学に通うわたしですが、「論述」は大の苦手。このnote上でも、たびたびそのできなさっぷりを披露してきました。そんなわたしが、なんと論文デビューです。といっても、自分で書いたのではありません。 なんと、わたしのドレス活動が、学生さんの卒業論文に掲載されたのです。論文タイトルは「ウェディングドレスから見るファッションの消費文化」です。 掲載された論文の内容について読みたい方は、目次から「ウェディング

世界初の「衣服の廃棄禁止令」とは?

フランスで2022年1月1日に世界初の廃棄禁止令「廃棄禁止及びサーキュラーエコノミーに関する法律」が施行されました。 これによって、 ・商品が与える環境への影響の表示義務 ・食品以外での売れ残りの廃棄を原則禁止 ・違反した場合は罰金 というルールが生まれ、またサステイナブルな取り組みを支援するファンドの創設などもスタートしています。 ファッションの第一国、フランスから始まった第一歩。 フランスの他にも、オランダでも2023年から導入され、スウェーデンも2024年1月から施

スーツとセットアップ、ジャケットの違いを徹底解説(前半)

メンズドレスファッションで外せないアイテム『ジャケット』について今回は考察していきます。 疑問に思ったことがある人も多いかもしれませんが、 『スーツの上着をジャケットとして単体で着ることはいいのか?』 『スーツと言ったり、セットアップと言ったりするが何が違うの?』 ということについて考察していきたいと思います。 ジャケットを着るときに、この違いを押さえていることがお洒落の土台になると思います。逆にここがずれてしまうと、いくらいいものを買い揃えてもなんか違うなと思われ

チュールスカートの生みの親、ディレクターと話してみた。

LA BELLE ETUDEのアイコン的存在ともいえるチュールスカート。たっぷりのボリュームと絶妙なカラーのチュールスカートをきっかけにETUDEを知った人も多いはず。 今回はLA BELLE ETUDEのチュールスカートがどのようにして生まれたか、ディレクターに秘話を伺いました。 01.チュールスカートの原点ーETUDEでチュールスカートを作り始めようと思ったきっかけはなんだったのでしょうか? 元々海外スナップをスタイリングの参考にすることが多く、コレクション時に撮影

最適な服の選び方って?#左脳的ファッション解説

服を選ぶ基準は人それぞれ。ブランド、デザイン、価格などさまざまな観点で選んでいると思います。服が好きな人にとって、それは当たり前のことですが、そうでない人からは「どう服を選べばいいのかわからない」という悩みを聞くことも。 こういった悩み相談をされることが多いことから、「感覚的ではなく左脳的でロジカルな考えによる服の選び方」について、いくつか図解してみたところ、たくさんの方々から反響をいただきました。ということで今回は、それらをまとめて紹介してみたいと思います。 いくつかの

ナプキンはもう不要!?環境に優しいサニタリーショーツ。おすすめブランド8選

ここ最近生理用ショーツの新ブランドリリースをよく見る気がします。2020年8月現在、どんなブランドがあるのかをまとめてみました。 そもそも生理ショーツとは?水分を吸収する特殊構造で作られたショーツのこと。下着そのものが経血を吸収してくれるので、極論ナプキンもタンポンもいりません。普通のパンツとは違い、経血がついても洗えばすぐ落ちるので繰り返し使えます。ナプキンやタンポンだとゴミがでて環境汚染が問題視されていますがその心配もなし。経済的にも環境的にも優しいアイテムとして注目さ

【20代男女】販売員の声かけに抵抗がある?ファッションに関する調査

今回は20代の男女771名を対象にファッションに関する調査を実施しました。 欲しい服をネットで見つけたとき、買う前に手に取りたいと思う?ショップ店員さんに話しかけられることに抵抗がある?など、ファッション用品の購買に関する意識を調査しています! 1年以内にファッション用品を購入した場所は?まず、20代の男女771名を対象に「1年以内にファッション用品を購入した場所」を聞きました。 男女ともに「店舗」での購買率が高く、男性で44.7%、女性で61.8%となりました。女性で