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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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#music

今月の調子良いR&B Bootleg Pick Up (2024.6)

どもー。 今月もnosukeくんと調子いいブートレグの紹介やっていきます。 前々回みなさんめちゃんこシェアして頂いたのですが前回が全然全然全然シェアされなかったので、そこんとこ頼みますね! 我々は落ち込みやすいのです😠😠 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ nasty(esentrik edit) - esentrik オリジナル曲の印象はあまり無いがブートレグ界では大ベテランのesentrik。 nola bounce調の調子いいremixです。 彼は

ALBUMS OF THE YEAR 2022 by 高橋アフィ

 2022年はありがとうございました&2023年もよろしくお願いします!2022年の私的ベストアルバム10枚+αです。 #10 John Carroll Kirby "Dance Ancestral"  (Stones Throw) 昨年(個人的)1位だったJohn Carroll Kirby、今年もよく聞きました。前作は「アンビエント的な目線では語られてこなかったダンサブルなニューエイジ」という感じだったんですが、本作はそこから更に深化。よりジャジーに、いやむしろフュージ

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インディペンデントアーティストが音楽NFTに注目すべき理由

はじめに自身のサイドプロジェクト”Fake Creators”で22年7月に音楽NFTをOpenseaでリリースしました。リリースに際して調べたこと、得た気づきなどをシェアしてNFTに興味があるアーティストのヒントになれば嬉しいなと思いつつ、音楽NFTがインディペンデントアーティストに浸透する未来について考えてみます。 このような人に向けてこの記事を書いています。 音楽NFTに興味があるインディペンデントアーティスト そのリスナー その前に自己紹介武田信幸。LITEを2

2022年、個人的に勝手に活躍を期待している日本の新人(?)アーティスト17組(artists to watch in 2022)

この記事で紹介しようと思って原稿を書いたのですが、事情があってお蔵入りになってしまったものを、大幅にハイパー加筆修正したうえでここに掲載します。内容はタイトルにあるとおり(17って中途半端な数字だな~)! 以下、順不同で敬称略。 あと、これを読んだみなさんのおすすめのアーティストも、ぜひ教えてください。 Yank! 2016年に結成された東京の4人組、Yank!。サイケデリックロック、ポストパンク、ダブ、ミニマルテクノ、オルタナティブヒップホップなどからの影響を感じさせる

YOASOBIの日本語にも聞こえる英語詞は画期的 ※3月16日追記

YOASOBIの夜に駆けるが好きだ。  はじめて聞いたのは確か、初めての緊急事態宣言の夜だったと思う。いやそう想いたい。もうそうであって欲しい、という前提で書く。つまり、まさに夜を駆けるなと言われた時に聴いていた、とても思い出深い楽曲だ。  YOASOBI側も緊急事態宣言を意識していたのかどうかは知らないが、いずれにせよ世情と楽曲がぴったりだった印象がとても強く残っている。  そしてしばらくしたら今度はちょっと違う夜に駆けるが、耳を駆ける。  耳を駆けてきたのは英語詞

現代音楽の傑作選、若年の感性が考える10の名盤

人間が人間らしく生きる上で必要なのは文化だ。 とりわけ音楽は自身の日常へ昇華していく。 この音楽を評価する上で、世代というのは極めて重要なファクターである。 例えば60年代のビートルズ旋風の時期、それをリアルタイムで体験した人間が評価するビートルズと、それ以後に生まれてきた後追い世代のリスナーが評価するビートルズはもはや別のバンドとすら言えるのではなかろうか。 私は21世紀生まれである。 評論界隈というと、おじ様方の懐古主義が蔓延り、もしくわ、現代のHiphop独裁の

ALBUMS OF THE YEAR 2021 by 高橋アフィ

 2021年はありがとうございました&2022年もよろしくお願いします!2021年の私的ベストアルバム10枚+αです。 2021年雑感 先に総評として5つのトピックス。 「アンビエント」「チル」から「メディテーション」「スピリチュアル」へ  「チルくて気持ち良い」リラックスムードを求める方向から、そこから更に精神世界への探究や覚醒を求める方向に深化した印象。一番わかりやすい作品としてはJon Hopkins『Music For Psychedelic Therapy』で

〈CLASSICALお茶の間ヴューイング〉ハニャ・ラニ(Hania Rani)インタヴュー

■この記事は… 2020年6月20日発刊のintoxicate 146〈お茶の間ヴューイング〉に掲載されたハニャ・ラニ(Hania Rani)インタビュー記事です。 intoxicate 146 © Marta Kacprzak 自分を振り返り、心の中の“家(ホーム)”を見つけて! interview&text:渡辺亨  ソロ・ピアノ集だったデビュー作『Esja』に対して、2作目『Home』は、ベーシスト&ドラマーや弦楽四重奏団との共演、エレクトロニクスの導入などによ

世界ではヘッドライナー級!何故日本では人気がない?バンド3選

今回は、世界的には様々なフェスでヘッドライナーを務めるほどの人気があるにも関わらず、なぜか日本では世界に比べて不釣り合いなほど人気が低く、来日公演もあまり行われなくなってしまった。そんなバンドを3組ご紹介したいと思います。 少しでも日本での人気向上の一助になれば幸いです。 Arcade Fire「エモーショナル」と云う言葉 彼らの為にあり 最初に紹介するのはArcade Fireです。2013年デビュー、2014年リリースの1stアルバムが主要メディアで平均90点と極め

私的ベスト・ミュージック10枚(2021年10月編) by 高橋アフィ

Talk Memory / BADBADNOTGOOD BADBADNOTGOODの新作。前作から5年の間隔があり、メンバーからキーボードMatthew Tavaresが抜け3人組になっています。  即興的な演奏の荒々しさと音源としての完成度を両立した傑作ではないでしょうか。「高度な演奏技術で実現した」というよりも、前のめりに倒れ込む名ライブテイクのような、熱量高過ぎて崩壊一歩手前まで進むヒリヒリしたエネルギーが感じられて素晴らしいです。そこにArthur Verocaiのス

Diary (Playlist) 2021/11/26

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。 最後にプレイリスト貼ってます。 Yoshi Orange / Ebi Soda トロンボーンがメロを担当するUKのジャズバンド。演奏的にはエフェクト強め&リズムは硬めで、UKジャズ×ちょっとしたサイケ感が良い感じ。  前半部の前のめりで硬質なリズムから中間部のチルサイケゾーン、そして元に戻る後半部と展開モリモリですが、このやる切る感じが好きです。とりあえずシングルで、ここからEPなどに展開するかはまだわから

BADBADNOTGOODの2016–2021:『Ⅳ』と『Talk Memory』の間の作品群

 BADBADNOTGOODの2021年作『Talk Memory』は、『Ⅲ』→『Sour Soul』→『Ⅳ』とリリースしてきた流れからすると、大分毛色の異なる作品だ。今までのある種宅録的な作成方法から、今回はヴァレンタイン・レコーディング・スタジオでの録音。また創設メンバーであるMatthew Tavaresが脱退し、ベースのChester Hansenと管楽器のLeland Whittyが鍵盤を弾いているのも大きな違いだろう(それもあってか鍵盤がソロを弾く箇所は減っている

2021年に再考する「R&Bの死」

皆さん音楽好きですよね!私は好きです! 今回はコテコテR&B記事です! 少し前にH.E.R.の記事を書いていて思ったことがあります。彼女自身が主催するフェス『Lights On Festival』のスローガンとして、2019年頃から口にしている「R&B  Is Not Dead」というフレーズあります。力強い言葉のようにも聞こえますが、現行R&Bシーンの最前線に立つミュージシャンが「R&Bは死んでいない」って言うのは、裏を返せば彼女自身一度は死んだと実感したことがあったと

Diary (Playlist) 2021/10/29

(ほぼ)毎週10曲更新予定。コメント短めでプレイリストメインです。 最後にプレイリスト貼ってます。 You Don't See Me /  Teeth Agency 今年3月にAL『You Don't Have To Live In Pain』をリリースしたTeeth Agency、今年2021/11/19にも新譜『Cherry Blossom Child』リリースとのこと。ターキッシュサイケのチル的解釈というか荒ぶるローファイサイケ感強かった前作から一変、先行公開曲は激チ