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#音楽 記事まとめ

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楽曲のレビューやおすすめのミュージシャン、音楽業界の考察など、音楽にまつわる記事をまとめていきます。
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2019年10月の記事一覧

ヒプマイ楽曲が引用・オマージュしてる洋楽ネタを検証してみた vol.1

こんばんは、台風19号の被害は幸いにも半日の停電で済んだナカジです。 さて今回はタイトルにもあります通り、「ヒプマイ」こと『ヒプノシスマイク』の楽曲で引用・オマージュされてる洋楽ネタについて書いてみます。 全部一気に載せようかと思ったけどめっちゃ長くなってしまったので何回かに分けますね。 解説しようと思ってる曲は聴き比べやすいようにApple Musicのプレイリストも作っておいたので適宜ご活用ください。 ヒプマイ、前々から気になりつつも他にも推してるものがいっぱいあってな

Ty Dolla $ignという男~HIPHOP界のスーパーユーティリティープレイヤー~

今日はとにかく、Ty Dolla $ignという男について語りたい。 早速、彼の凄さについて説明をしていく。 HIPHOP最盛期は今だ!僕は今年でDJ歴13年目、HIPHOPを聞き始めて17,8年目だろうか。 この経験の中で、今が最も世界的にHIPHOPにスポットライトがあたっていると感じる。 それを証するエピソードとしては、 2018年の7月、 世界で最も権威のある音楽ランキングであるBillboardで大記録が樹立されたことであろう。 なんと、TOP10のうち7曲がH

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ヘヴィメタルが大好きだった話

メンフィス - アメリカ音楽 生誕の地

音楽の歴史を語る上で、その存在を欠かす事が出来ない街がある。 それがメンフィス、テネシー州最西部に位置する同州の最大都市である。 この街の音楽史を紐解こうとすると果てしないボリュームの記事になりそうなのでここでは控えるが、ブルース・ソウル・ロックンロール発祥の地と言えばその凄さが分かるだろう。 今聴いている音楽の礎がこの地で築かれたと言っても過言ではないのだ。 "キング・オブ・ロックンロール"ことエルヴィス・プレスリーをはじめ、B.B.キング、オーティス・レディングなど、

Pickup Artist vol.1:広瀬 大地

みなさんこんにちは。作曲家で音楽プロデューサー、齊藤耕太郎です。少しずつ秋が本格化しましたね。本編に入る前に、大事なお知らせ! 10月20日(日)14時半から道玄坂特設ステージにて! 渋谷音楽祭に出演します!! アルバムリリース後、初めて公の場でライブをする機会をいただきました。当日は僕が渋谷で聴いてもらいたいと思う5曲を、ボーカル、ギター、ベース、バイオリン、ドラム、そしてキーボードのフルバンド体制で披露! 僕が日々ともに音楽を作っている仲間たちとの演奏、ぜひ見に来て

1×1=

私は“コブクロという存在”を愛している。2人の存在ごと推している。 もちろん「コブクロ、歌が良いな」と思ったのがスタートだけど、ファン歴10年選手ともなった今や「コブクロ、存在が良いな」と感じている。もう歌だけじゃない、もはや2人の命ごと推しているのだ。(重い。) この敬愛する存在について書きたいことは山ほどあるけれど、ここでは「2人で1つ感」を語らせてほしい。 ✽ 小渕さん(ギターを弾いているほう)と、黒田さん(背めっちゃ高くてサングラスをかけているほう)は、それぞ

SMAPというキャリア -それでも決して失われないもの

稲垣吾郎さんが、自分たちが経験した大きな変化について「40代の社会人なら皆経験すること」と語っていたのが、 とても印象に残っている。 だからというわけでもないが、ついついSMAPに起こったことを一般の社会人に置き換えて考える。 例えばこんなふうに。 30年近く同じメンバーで高い実績を上げてきた社内プロジェクト(あるいは社内ベンチャー)が何らかの理由で終了となり、チームは解散。 一部メンバーは退職して同業種で事業を立ち上げ、残留メンバーは特定部署には所属せず、各々単独で社内

『ラップ・イヤー・ブック』4刷重版出来!イラストを大公開

 ラップ40年の発展史がわかる『ラップ・イヤー・ブック――イラスト図解 ヒップホップの歴史を変えたこの年この曲』(シェイ・セラーノ著、小林雅明訳)の4刷重版が出来ました。 『ラップ・イヤー・ブック』は、年毎に1曲の“最重要”曲を選ぶことでラップの歴史を読み解いた1冊。著者のシェイ・セラーノさんは最重要曲の定義について、本書のイントロダクションで次のように書いています。 “最重要”曲:“最重要”とは、必ずしも“ベスト”を意味しないし、“ベスト”は、必ずしも“最重要”を意味しな

フェスの現場から考える、日本の生きづらさの正体。日本のフェスはなぜクリーンなのか? #フェスティバルウェルビーイング

フェスを仕事にして10年近くなる。文章を書くことを仕事してからも同じ年月が経った。フェスも編集も、ド素人からはじめたわけで、まぁ、悪くないよね、ぼく頑張ってるよ、うん。 そんな僕にしかできないことを探した結果「フェスティバルはもっと社会の役に立てるのでは」という思いを書き記している。 こういう視点でフェスを眺めていると、フェスで起きている様々な事象と、社会で起きている事象がつながることがある。 今回は「世界に誇るクリーンな日本のフェス」という事象から、日本社会に漂う「生

「週刊カニエ・ウェスト」Vol.3

『カニエ・ウェスト論 《マイ・ビューティフル・ダーク・ツイステッド・ファンタジー》から読み解く奇才の肖像』(カーク・ウォーカー・グレイヴス著、池城美菜子訳・解説)の発売を記念した隔週連載「週刊カニエ・ウェスト」の第3号を更新しました。本書とあわせてお楽しみください(前号はこちら)。 * ・《Jesus Is King》の発売が無期延期に 9月27日と告知されていたカニエの新作アルバム《Jesus Is King》の発売が無期延期となった。  この週末のカニエの動きと、アル