マガジンのカバー画像

#デザイン 記事まとめ

7,216
デザイン系の記事を収集してまとめるマガジン。ハッシュタグ #デザイン のついた記事などをチェックしています。広告プロモーションがメインのものは、基本的にはNGの方向で運用します。
運営しているクリエイター

#サービスデザイン

ロンドン芸大の授業内容をばちばちに公開していく vol.1 : Positionality

こんにちは! デザイナーのこうのななこ(ちょいちょい)です。 社会人経験7年のち、現在はロンドン芸術大学(University of the Arts London)の大学院に留学中です。 全部で1年3ヶ月、5つのユニット(単位的なもの)からなるコースで、今はUnit1とUnit2が終わったところです。 私の通っているコースは「Design for Social Innovation and Sustainable Futures(ソーシャルイノベーションと持続可能な多数の

戦略コンサルの私がなぜイギリスのデザイン修士に進学したのか

はじめに 2024年9月に、英ロイヤルカレッジ・オブ・アート(英国王立芸術大:通称RCA)のサービスデザイン修士を卒業しました。 現在は戦略コンサルティングファームでイノベーション戦略を専門として日々働いています。まだまだ戦略コンサルタントとしては未熟すぎるので一社会人のキャリアの奮闘録としてご笑覧ください。 これまで、UI・UX等のスキルもなければ、いわゆる広義のデザイン領域における経験や知識もほぼない中での受験・留学でした。 大学院のコースの詳細については、以下

2024 サービスデザインアワード受賞作品発表

グローバルサービスデザインの未来をリードする革新的プロジェクトを紹介 2024年10月3日、ヘルシンキで開催されたサービスデザイングローバルカンファレンス(SDGC24)で、「2024サービスデザインアワード」が大々的に開催された。本アワードは、世界中のサービスデザイン専門家や学生たちが数ヶ月にわたって取り組んできた成果を祝う場である。ルイス・アルト審査委員長による開会スピーチで始まり、14のファイナリストプロジェクトが紹介され、その後3つの受賞作品が発表された。また、一般

コミュニケーションデザイナーを定義してみた

Ubieのコミュニケーションデザイナーとは私は、コミュニケーションデザイナーとしてUbie に入社しました。 コミュニケーションデザイナーって、なんなんでしょうか。 感覚値でいうと、コミュニケーションデザイナーが採用などで扱われ始めたのはここ10年未満くらいかと思います。デザイナーといえばCGデザイナーなどのイメージが強く、どちらかといえばUI/UXデザイナーなどの誕生とともに、それ以外のデザイナーと区分するために生まれ認知されてきたのではないか?、という気がしています。

生成AIの進化によって「デザインの単位」が変わり、「顧客体験の構造」も変化する

生成AIの発展によって、インターフェースやインタラクションは大きく変化するだろう。 その結果、ユーザー体験(UX)の在り方そのものも大きく変わっていくはずだ。 現在予約販売中の拙著「生成AI時代を勝ち抜く事業・組織のつくり方」では、そんなユーザー体験それ自体の変化についても1章を割いて解説しているが、本noteではその中から1つの変化をピックアップして紹介したい。 デザインの単位が "User" から "You" へ変わる「ユーザー体験」「ユーザー中心デザイン」「ユーザ

¥1,500

話半分に聞く、デザイナーのキャリアの話

2024年。私は今年で44歳になるデザインマネージャー・サービスデザイナーです。業界的にはシニアといえる年齢です。 シニアになると、してしまうがキャリアのアドバイス。 年長者のキャリアのアドバイスは話半分に聞いておく。これは、私自身が20代の頃に思っていたことですが、今となれば「話半分」とは言い得て妙。年長者が話すキャリア論は、話の50%は時代を超えて普遍性を持ち、大変参考になったもの。その一方で、残りの50%は個人や時代に依存する情報。活かしづらいものでした。 ここで

事業会社の新卒デザイナーが5タイプの現場で価値を発揮するためにしたこと

クックパッド Product Design Leadのよーた(@yotaszk)です。 レシピサービス「クックパッド」のユーザー体験に責任を持ち、今年からチームをリードしていましたが、11月30日付でクックパッド株式会社を退職します。 このnoteでは、2022年4月に新卒入社、インターンを含めると約3年間で実践した「事業会社の新卒デザイナーが5タイプの現場で価値発揮するための超具体的なコツ」を実例を交えながら紹介します。 今日からぜひ真似してみてください! はじめに

めざましい成果をあげるデザイン人材の特徴

人材のパフォーマンスについては話しづらい点もありますが、今回はあえて「めざましい成果をあげるデザイン人材の特徴」を書いてみます。キャリア形成やデザイン組織の経営に少しでも役に立てられれば幸いです。 めざましい成果をあげるデザイン人材の特徴。結論から言うと、それはデザイン人材でありながらも「研究者」であるということです。もちろん、本物の研究者ということではなく、研究者的な姿勢やふるまいがあるということです。 「めざましい成果」の前提まず前提から確認したいと思います。私はコン

「お客様」の感覚とデザインの対話

「お客様」「ユーザー」「利用者」など、組織によっていろいろな呼び方があります。私は、企業を外部から支援するデザイン会社の立場から、さまざまな企業のさまざまな呼び方に触れてきましたし、そこに込める思いも感じてきました。 なにげなく語られる「お客様」先日、あるデザインのシンポジウムに参加し、日本のバイクメーカーに在籍するインダストリアルデザイナーの講演を聴きました。そのデザイナーが自社のデザインについて紹介をする中で印象的だったのは、なにげない「お客様」という言葉の響きでした。

デザイン人材の「分業」を見極める

企業にデザイン組織が設置されることは、もはや普通のことになりました。UX/UIデザイナー、コミュニケーションデザイナー、サービスデザイナーなど様々なロール(職種)のデザイン人材が協働し、プロジェクトでの成果を日々めざしています。 今回は、デザイン人材がプロジェクトの中で「分業」することの意味をあらためて考えてみたいと思います。中でもロールごとにタスクを分業するような「機能的分業」にフォーカスし、デザインの分業体制が成果達成や人材の成長、組織の経済性とどう関係してくるかを掘り

デザインとマーケティング 衝突と協調

デザインとマーケティングの関係について問いを立ててみます。 デザインは、マーケティングに含まれるものでしょうか。もしくは、マーケティングは、デザインに含まれるものでしょうか。 仕事をする中でも、人によって捉え方に違いがあり、日常会話で引っかかりを感じる人もいるでしょう。今回はデザインとマーケティングをどのように位置づけ思考するかを概観し整理することで、両者の関係をどう手なづけていくべきかを考えていきたいと思います。 「マーケティングのためのデザイン」思考まずは、デザイン

サービスデザイナーに「ものづくり」は必要か? 

「Pioneering Design Paths: デザインリーダーが明かす、キャリアの選択と挑戦の秘訣」というイベントに参加した(2023年8月29日)。 私は、川北奈津氏(株式会社モンスターラボ デザインラインVice Manager)、稲葉政文氏(日本タタ・コンサルタンシー・サービシズ株式会社 UX/UIディレクター・マネージャ)とともに、ライトニングトークとパネルディスカッションに登壇した。 イベント全体の様子は別の記事※に譲るとして、ここではその後の懇親会につい

「DESIGN AND PEOPLE | Issue No. 1 デザインは主語じゃない」 を読む

「DESIGN AND PEOPLE|Issue No. 1 デザインは主語じゃない」が発刊した。私は著者のうちの一人だが、出版されて初めてそのすべてを知ることとなった。混沌の読後感が消える前に、ここに所感を残しておきたい。 分離した領域を並べ、つなぐ本作は、近年定義の幅が広がる「デザイン」を、多様な当事者たちの視点から多面的に描写していく試みといえる。 出版・広告や工業製品に背景にもつ造形のデザイン。UX/UIなど体験のデザイン。経営戦略や組織ビジョンを主導するデザイン

【一問一答】フィンランド・アールト大学大学院に家族でデザイン留学。ご質問にお答えします

2023年5月末にフィンランド・アールト大学を卒業しました。皆様、2年間お世話になりました。本当にありがとうございました。 徐々に僕の経験も古くなっていきますし、僕の仕事も始まるので、なかなかzoomでお話が聞きたい!といった相談にも乗れなくなってくるかなと思っています。そこで今回、僕がお話しできることについて可能な限りここに書き残しておきたいと思います。 以下、Twitterで頂いた質問に回答します。以下3万字を超える記事になってしまったので、目次をインデックスとして有