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PM 記事まとめ

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PM(プロダクトマネジャー、プロジェクトマネジャー)の記事をピックアップする公式マガジンです。#PM、#PdM、#プロジェクトマネジャー、#プロダクトマネジャーのハッシュタグをつ…
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記事一覧

プロダクト開発では「ヒアリング」をしてはいけない

ビジネスの世界では「顧客へのヒアリングが大事だ」とよく言われます。 お客さんのもとを訪れて「どういうことに困っていますか?」と質問し、そこで聞き出した課題をもとに、プロダクトの開発や改善に活かしていく……。これが定石だとされています。 しかし、これはIT業界に広がる大きな誤謬であると、私は考えています。 ヒアリングによる「追体験」には限界があるからです。 ダイニーは飲食店に向けて、モバイルオーダーやPOSシステム、決済や勤怠サービスなど、お店の課題解決につながるプロダ

新規事業のウラガワ:駆け抜けてたどり着いた現場ドリブンなプロダクトのつくりかた

migi(@migii000)です。 カミナシでプロダクトマネージャー( PdM )をしています。 先日、「カミナシ 設備保全」を正式にリリースしました。 正式リリース前からご契約いただいているお客様もおり、より一層身が引き締まる思いです。「カミナシ 設備保全」を導入して正解だったと言ってもらえるように、引き続きチーム一同頑張っていきます。 なぜカミナシが「設備」領域のプロダクトを提供するのかは、COO 河内さんの note を読んでいただけると嬉しいです。葛藤のあった

AIによってPdMが開発するハードルは下がりきった #日めくりLayerX

バクラクビジネスカードでプロダクトマネージャーをしている原山です。 バクラクビジネスカードは、利用する“前後”の業務もラクになる、年会費無料の法人クレジットカードです。 最初にBtoBプロダクトのプロダクトマネージャーに求められる力の1つに、システム的な思考があります。弊社バクラク事業部のCPOのmosaさんが2023年のpmconfで発表した内容でも、特に立ち上げ期においてプロダクトマネジメントと開発を兼務することで、開発を最適化し加速させるとあります。 良いプロダクト

with 生成AIで営業生産性を倍増させる、LayerXの内製プロダクト Sales Portalの現在地

自己紹介株式会社LayerXでバクラク事業のプロダクトマネージャーをしているnumashiといいます。 もともとLayerXには法人営業(Field Sales)で入社し、プロダクトマネージャーに異動後、複数事業の立ち上げをやった後に今はVPoPとしてプロダクト組織全般を見ています。 この記事は誰向け?普段はプロダクトのことを書くのですが、今回は営業向けです。 あるいは、Marketing、Inside Sales、Field Sales、Customer Successな

できるだけUIを作らない(新規作成画面編)

貿易管理 SaaS を提供している Shippio でプロダクトデザインを担当している toofu です。 最近、機能開発・改善をするときに「なるべく UI つくりたくないなあ」と思うことがよくあるので、その考えを事例とともに共有させてください。 メインオブジェクトの作成機能を設計しました先日、Shippio のメインオブジェクトである「シップメント(貿易案件的なもの)」の作成機能をリリースしました。 メインオブジェクトの作成機能がなかったの…?と思われるかもしれませんが

ユーザーログを追体験するUXリサーチ、「シーケンス分析」をやってみた

こんにちは!LIFULL HOME'Sでアプリの企画職を担当している宮浦です。私たちのチームでは、改善施策の立案のために「シーケンス分析」に取り組みました。 シーケンス分析は、ユーザーの課題を定性的に把握したいけどユーザーインタビューだと時間・費用面で十分なコストがかけられないチームや、ユーザーの課題に対して共通認識を持つのに有効な手法だと思います。 この記事では、シーケンス分析の活用方法とその効果を紹介します。 ユーザー課題の把握に取り組みたい方に読んでいただけると幸

プロダクトマネージャーのスキルを磨くための本を主観で選んでみたYO!

まえおき先日、こちらのイベントで登壇してきました。 発表でプロダクトマネージャーが新たなプロダクトで成果を上げるためには、個々の能力(ケイパビリティ)と意欲(Will)を最大限に活かすことも重要という話をしました。 以下、2点が大事なポイントです。 事業と組織環境に応じたスキルの特定 各事業やプロダクトには固有の課題が存在し、それらを解決するために求められるスキルも多様です。まず、各事業の課題を抽出し、プロダクトごとに必要なPMのスキルセットを洗い出すことが重要です。

「効果的なふりかえりは仮説設定が9割」というLTの報告と補足事項

この記事で伝えたいことfindyさんで行われたLT Nightにて「効果的なふりかえりは仮説設定が9割」というタイトルでLTをやってきました。 この記事では、LTの内容を解説しつつLTでは触れなかった部分にも触れながら仮説の大事さと作り方、チェックリストなんかを紹介します。 LTで使った資料仮説とは何かWikipediaによると と記載されています。 ビジネスにおいて、私の考える仮説の定義は 事業成長や目標達成、課題解決のために導き出した、最も正解に近いと思われる答え

保守性から見た長期目線でのプロダクトマネジメント

はじめにこれまで、「プロダクトは長期で考えましょう」みたいなことを言われても正直ピンと来ていない部分がありました。 「プロダクトが長く続いて、ビジョンの達成に近付き、使ってくれるユーザー、運営しているメンバーがみんな幸せな状態が維持できればいいのでは?」くらいの解像度です。 いくつかの具体的な取り組みを通じて個人の考えをアップデートできたのでまとめようと思って今回のブログを書いています。 なお、10Xでは絶賛採用中ですのでご応募や雑談お待ちしております(詳細は最後に) 長

プロダクトのニーズや仮説を「小さく検証」するための工夫や施策など10選。(簡易LPを広告に出してニーズを検証する、開発前にボタンの反応率を確認する、機能の開発優先度を広告のリアクションで決める)

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【保存版】本当に成果の出るKPI設計(後編・戦略編)

はじめに:なぜ「KPI設計=戦略の設計」なのか?前編のおさらい:KPIを“行動指標”として見る 前編では、「KPIは売上や利益といった“ゴール”ではなく、そこに至るための具体的な“行動”を数値化した指標にすべき」という話をしました。さらにKPIは1~3つに厳選して、組織がどの行動に力を入れるべきかをハッキリさせることで、成果につなげやすくなるというポイントも紹介しました。 今回はその延長として、「KPIを設計すること自体が、実は戦略を立案しているのと同じ」という視点をお伝

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【保存版】本当に成果の出るKPI設計(前編・設計編)

Xで@otc_tyouzai 郡司さんの投稿にリプしたら、思いのほか大きな反響をいただきました。そこで今回、KPIについてあらためてお話ししたいと思います。そういえば、部下とのKPI設計については毎年同じ説明をしてたなぁ…なんて、懐かしく思い出しました。 私はこれまで役員やファンドの投資先バリューアップ担当として、売上が数億円規模から1000億円以上の会社まで、事業戦略やKPI設計を手がけてきました。単なる「絵に描いた餅」にならない、本当に使えるKPIを求めていろいろ試行錯

¥300

お金を払ってもらうとはどういうことか

プロダクトマネージャー(PM/PdM)としてカミナシにジョインしてから約3ヶ月が経ちました。 私は今、カミナシの新規プロダクトの立ち上げに携わっています。 ⭐️ちょうど先日、携わっているプロダクトのプレスリリースが出ました! 前職で携わっていたサービスとビジネスモデルが異なる背景もあり、これまでのPM経験の中で1番「お客様にお金を払ってもらうこと」に向き合っているような感覚です。 この感覚を学びに昇華するため、今回は プロダクトマネジメントにおいて、「お金を払ってもら

営業AIエージェント開発のリアル(0→1開発の全過程公開)

この記事はなにか営業AIエージェント『アポドリ』をリリースするまでの1年間、どのようにサービス開発を行ってきたか、0→1開発の軌跡を書き記したものです。他社がどのようにして新規事業開発しているのか?AIエージェントってどうやって作ったのか?が気になる方が対象です。 はじめに営業AIエージェントをリリースしました Algomatic ネオセールスカンパニーCPO(Chief Product Officer)の池谷です。 新卒で入社したリクルートから転職し2024年1月にAl