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日記っておもしろい!意外な効果やつづけるコツは?あなたに合った日記の書き方を紹介します
日記は、気軽にはじめられるアウトプットであり、いちばん身近な創作です。この記事では、日記の効果と続け方のポイントを紹介します。
日記のいいところ
考えや想いを言語化でき、整理できる
日記のいいところは、立ち止まって考えるきっかけになること。考えや想いを言語化することで、自分への理解が深まったり、頭の中のモヤモヤが整理されたりします。
また、人はいろいろなことを忘れてしまうもの。日記に残しておくことで、自分のこれまでの歩みを思い出したり、必要に応じて掘り起こすことができます。
「自分をことばにすること」のくり返しが、ぼくのせわしない毎日に考える時間をもたらし、つまりは自問と自答の機会をもたらし、わずかながらの落ち着きを取り戻させてきたのではないかと思っています。
ちょっと前の日記を読み返しても「こんなこと書いたかな」という発見があるのだ。書いていなければ二度と思い出さなかったはずだ。
(中略)
突発的に何かを書いたり話さないといけなくなったときに困ることが減った。過去の日記を引っ張り出せば、何かしら使いまわせるのだ。
日常を見る目が変わって、おもしろいことが増える
読書感想文を書くつもりで本を読むと、いつもより丁寧に読み込めたという経験がある方は多いのではないでしょうか。日記も同じです。日記の習慣があると、生活の中で「あ、日記に書こう」と感じる瞬間が増えます。出口があることで、日々のインプットへの関わり方が変わる、というわけです。
日記を書きはじめると、生活の中で(あ、これは日記だ)と思う瞬間が来るようになる。読者の方に「くどうさんはおもしろいことがたくさんあってたくさん書けていいですね」と言われて、あれは悲しかった。たくさん書いていると、たくさんおもしろいことが見つかるだけなのに。おもしろいから書くのではない、書いているからどんどんおもしろいことが増えるのだ。
——くどうれいんさんによる「日記の練習」がはじまります|本がひらく より
一人では抱えきれない気持ちの置き場になる
毎日あれこれと感じることはあるけれど、誰かに話すほどでもなかったり、身近な人にほど話しづらかったり…。そんなことを置いておく場所として、日記をつけている方もいます。
チャップリンは「人生はクローズアップで見れば悲劇だが、ロングショットで見れば喜劇だ」と言った。
わたしことナミップリンは「人生は、一人で抱え込めば悲劇だが、人に語って笑わせれば喜劇だ」と言いたい。悲劇は、他人ごとなら抜群におもしろいのだ。(中略)
悲劇を喜劇に変えるためのユーモアは、そこにいない聞き手、つまり第三者にしか向けられないものなのだ。
仕事で思うこと、生きてて考えることっていっぱいあるじゃないですか。そういったことをすべて吐き出しているので、1人で抱え込まずにいられます。
文章力アップにつながる
日記を書くのが当たり前になることで、文章を書くハードルが下がり、自分が伝えたいことを整理して伝えるスキルにつながります。ネットで公開する形にすれば、読者の反応を参考にして書き方をブラッシュアップする機会も得られます。
起承転結がある文章を書けるということは、仕事をする上で基本中の基本だと思っていて。
だって「書く」って、自分の頭の中にあることを「表に出す」ことじゃないですか。もちろん、しゃべることもそうなんですけど。
どの仕事も同じですが、メールひとつ送るにもちゃんと書けないと伝わらないですからね。芸人かどうか問わず社会人として、noteでもなんでも書く練習をしてみるのは良いことだと思います。
楽しく続けるヒントに。自分にあった日記の書き方を見つける
ここまで読んで、「日記っていいな」と思えた方。せっかくなら楽しく続けていきたいですよね。
具体的には、どうやって・いつ・なにを日記に書くといいのでしょうか?日記をつづけているクリエイターを参考に、自分に合ったやり方を見つけてみましょう!
✍️どうやって書く?
箇条書きで書く
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実際には箇条書きではなく、ただ普通の文章になっちゃってますけど、この中黒が最初にあるだけで書き手側としてはすごく気持ちが楽になるんです。
そんなにちゃんと文章が繋がってなくても、「いやこれは箇条書きだからね」みたいな感じでどんどん書ける。とにかくなんでも書きやすい形式だと思います。
X(Twitter)など、よく更新するSNSの投稿を埋め込んで補足する
X(Twitter)やInstagramストーリーズなど、普段からこまめに更新するSNSがある方におすすめ。投稿を記事に埋め込み、補足や裏話を添えれば気軽な日記のできあがりです。

書く道具にこだわってみる
手書き派の人はお気に入りの日記帳やペンを、デジタル派の人は書きやすいガジェットにこだわってみるのも手です。デスク周りを整理する、落ち着くカフェに行くなど、自分が書くことに集中しやすいモノや環境を見つけてみましょう。
公開範囲を狭めたいときや、投稿を継続するために、有料の仕組みを活用する
「だれでも見られる状態にするのは気が引ける」という時は、有料ラインを活用するのもおすすめです。noteでは、記事内の好きな位置を有料エリアに指定することができます。
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月額のサブスクリプション形式にして、継続のための仕掛けとして活用する手もあります。
ブログサービスの上位プランみたいなものを契約したりとか、自分に負荷をかけてみても、やっぱり自分がお金を払うだけだと損にも慣れてきて「まあ別にやらなくていいか」となってしまって続かない。
(中略)
読者の方からお金をもらっていたら、それはちゃんと更新しないとだめじゃないですか。毎日記事が出ることを期待してお金を払ってもらっているので。
🕰️いつ書く?
週次でまとめる
週に1記事、月に1記事に日記をまとめれば、日によって文字数がまちまちでもあまり気になりません。自分にとってキリのいい期間を見つけるのがおすすめです。

日記を日付ごとに羅列し一週間でまとめて公開しています
毎日の習慣にする
「不定期で書こうとするとかえって続かない」「毎日の習慣にするのが一番しっくりくる」という方は毎日投稿を心がけてみましょう。
実はもともと、毎日日記を書こうとは思っていなかった。不定期に、まあ月に4回くらい載せられればいいな、くらいに考えていた。しかし、1回目の日記を書いた時点で「明日休んだら、これ続かないな」というのを直感した。結果的にその直感は正しかった。
もし1週間に1度とか平日のみというルールで運用していたら、私は続けられなかったと思う。身体感覚に曜日の概念なんて基本ないので、習慣は「毎日」が一番強くて楽だ。
⚪︎分で書く、⚪︎文字書くなどルールを決める
日々の習慣の中で日記を書きやすいタイミングがある方は、「夜寝る前の10分で書く」「800文字まで」など目安や制限を設けて取り組んでみましょう。
わたしは『ゆぴの10分日記』というnoteマガジンを更新しているのですが、これは駅から家までの帰り道が約10分が「暇すぎて死にそう」と思ってはじめたものです。
そんな毎日10分の「書いても書かなくてもどっちでもいい」日記ですが、何だかんだ1年以上ダラダラ続けていたら、自然と習慣化していました。
🔍なにを書く?
「なんでも書いてもいい」と思うとなにを書けばいいか分からなくなってしまう方は、日記をはじめるときにテーマを銘打つのも手です。いくつか事例を紹介します。
新しくはじめたことを記録する
資格の勉強や絵の練習をはじめた、留学が決まった、子どもが生まれた、などなど…。なにかのスタートは、記録をはじめるいいきっかけです。
医療記者の岩永直子さんは、イタリアンレストランでアルバイトをはじめたことをきっかけに日記をはじめたそうです。
医療記者がひょんなことからイタリアンレストランでバイトを始めて経験したことを綴っています。個性的過ぎるシェフ観察日記かもしれません。
なにかを定点観測する
あなたのまわりに、変化や成長を観察したいものはありませんか?ペットや植物、自分の体調のことなど…。長い時間をかけてなにかを定点観測するのもおもしろいものです。
たかはらさんは、食べた野菜からとった種を栽培し、その成長過程を記録しました。
「家にあるモノ」の観察記録を書籍化した岡田悠さん。
「記録する」行為の魅力を改めて考えてみると、そんな風にして「変化を見つける」ことにあると思います。同じ道でも、たとえ部屋の中だとしても、わずかな変化をみつけさえすれば、違った景色が見えてきます。
そして変化を探す上で大切なのは、時間をかけることだと思います。道端に転がっている石ころさえ、長い時間軸で見れば雨風で移動を続けています。じっっっっっっっと眺めていれば、一定に見えるモノにも、何かしら変化があるものです。
日課にしていることを軸にして書く
毎日音楽を聴く人はその日聴いた曲を、毎日動画を観る人はその日観たコンテンツをメモして一言添えるという書き方も。noteの埋め込み機能を使えば、日記を読みながら音楽や動画を再生することもできます。
たとえば料理家の今井真実さんは、毎日の献立やレシピのメモとつくったお料理の写真を日記に残しています。
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私の毎日の献立メニューと生活の記録です。 いつも場当たり的に作る料理でも気に入るものもあり、大雑把な作り方、レシピとは言えないものも、こちらに。 そして日々の生活。小さな新しいこと、ささやかな古いこと。
日記をはじめよう!
日記を書くことのおもしろみ、感じていただけたでしょうか。
この記事で紹介したのは、あくまでひとつの例です。日記の書き方に正解はありませんし、誰にも読まれなくても大丈夫。未来の自分が一番の読者になり得るのが日記です。自分に合ったやり方を見つけて、創作を楽しんでもらえたらうれしいです!
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創作活動で大事なこと
— note (@note_PR) August 11, 2023
・創作を楽しみ続けること
・ずっと発表し続けること
駄文でも短文でも、気軽に投稿しましょう。
もし、私たちがおすすめするやりかたが合わなければ、気にせず違うアプローチを試してみましょう。
楽しく創作を続けられるほうが、はるかに大事です。#創作のコツ pic.twitter.com/UegrbARdYY