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インストラクショナルデザインとは?:多分野から学ぶ学習支援の方法論


インストラクショナルデザインとは?

インストラクショナルデザイン(ID)とは、学習を支援するために、効果的かつ効率的、そして魅力的なインストラクション(学習支援)を設計する方法論です。インストラクションはティーチングの一部であり、学習者が主体的に学びを進められるよう多様な方法を提供することを指します。

IDは、「学習理論(心理学)」「コミュニケーション学」「情報学」「メディア技術」など、多分野の知見を集め、最適な学習環境や手法をデザインすることを目指します。

インストラクションとティーチングの違い

インストラクションは、単に知識を教えるティーチングを超え、学習者が自発的に学びのプロセスを進められるようにする広範な支援を指します。これには、課題設計、フィードバック、学習資源の提供、技術的なサポートなどが含まれ、学習体験を包括的に支援します。

インストラクショナルデザインの基盤

インストラクショナルデザインは、教育心理学や学習理論を基盤として構築されています。中でも、「スモールステップの原則」と「即時フィードバック」がIDの中心的な概念です。これらの理論に基づいて、学習者が少しずつ確実に進めるように学習内容を細かく分割し、進捗に対して即座にフィードバックを行うことで、学習効果を最大化します。

マルチディシプリンアプローチ

インストラクショナルデザインは、単一の学問領域ではなく、学習理論、コミュニケーション学、情報学、メディア技術など、複数の学問領域を統合するアプローチです。このことで、現代の多様な学習環境に対応できる設計を実現し、デジタル教材やeラーニングの設計にも広く応用されています。

IDの導入は、教育や人材育成の場で、学習者のニーズに応じた柔軟で効果的な学習体験を提供するために重要です。

(この記事は、2016年8月31日にオフィスKojoのブログ「伝刻の詞」にエントリーしたものを再編集したものです。)

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