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犬のしつけと人材育成は通じるものがある。


人の育成と犬のしつけを一緒にするな!(怒)と不快に感じる方もいるかもしれません。

が、私はこれまで3頭の犬と生活をしてきて、犬のしつけとビジネスにおける人材育成やチームマネジメントは共通することが本当に多いと実感しております。
私が犬と接する際、留意していることは以下の5点です。

①指示する際の言葉や態度に一貫性を持つ
「おすわり」「おいで」などの基本動作を教える際、言葉や態度に一貫性を持つようにしています。例えばおすわりをさせたい時の指示言葉は、我が家では「座れ」に統一しています。また、指示をする時の態度も、犬を自分の脚側の位置においたうえで、犬の顔を見て指示をする、などです。

ビジネスの現場に置き換えると、毎回言うことが違ったり、態度にムラがある上司の下で働いたことがある人は、言葉や態度に一貫性がない環境がいかに働きにくいかが共感できるのではないでしょうか。

②犬のモチベーションを高く保つ
多くの犬は食べ物を与えるとモチベーションが上がります。おすわりができたあとすぐにご褒美におやつを与えるのはモチベーションを活用して犬をしつけしているのです。
ただ、犬にも個体差があるので、何がモチベーションになるのかの見極めは必要です。私の今の相棒であるコロ助(パピヨン)は食が細くおやつを与えてもモチベーションがそれほど上がらないのですが、おもちゃや撫でられるのが大好きなので、指示通りの行動が行えた直後におもちゃを与えたり、よしよししてモチベーションを高く保っております。

人はより個性が多様化している為、ひとりひとり何がモチベーションになるのかの見極めは大変です。が、そこを見極めるのは上司の役割だと思います。
まずは適切に行動できたり、仕事ができたとき、すぐに「ありがとう」などの言葉でメンバーを認めることは徹底したいところです。

③何度も繰り返す
私は毎日朝晩の散歩の際に一度教えた動作を繰り返し行います。最初は指示通りにできないこともありますが、覚えるまで繰り返し教えます。
また、ドッグランなど別の環境に行った際も繰り返し教えて、どの環境でも出来るようにします。

ビジネス現場においても新たに加わったメンバーに対して、すぐにできなくても待つ忍耐が必要で、繰り返し教えることによりアウトプット精度を上げていくことが重要です。そのような寛大な姿勢でいる上司のもとで働きたいと、だれもが思うはずです。

④間違いは即時で正す
犬が望ましくない行動を行った時は即時で間違いを指摘し正します。具体的には「ダメ」や「いけない」などの声かけをしながらすぐに矯正を試みます。矯正後、望ましい行動がされた時はおやつなどを与え、モチベーションを高めることで、望ましい行動ができるまで繰り返します。

人も同じで、間違いはその場ですぐに伝えられる方が、後から言われるよりはよっぽど良いですよね。即時フィードバックは必須で私は自分のチームメンバーに対して常に心がけるようにしていますし、即時フィードバックを行うには言動を常に見ていて気づく必要がある為、注視しております。

⑤ポジティブで健全なエネルギーを持って
犬は敏感に飼い主の気分や状態を察知する為、私は自分の状態が悪い時はしつけを避けるようにしています。
人間社会でも同様で、機嫌の悪い上司に対しては部下も気を使い、効率が悪いですよね。
逆をいうと上司は常にポジティブで健全なエネルギーを持ってチームマネジメントをすることが求められます。なかなかハードルが高いことですが。
ただ、少なくとも機嫌の悪さを察知されるような言動はマイナスになるので、出さないように意識しておく必要があります。

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