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突然やってくる偉い人との1on1に意味を感じない理由

突然、偉い上司から「今度、1on1やろうか?」なんて言われたことありませんか?突然の1on1って、なんだか妙に緊張しますよね。特に、その相手が直属の上司のそのまた上司、のように偉い人だったりすると、「一体何が目的なんだろう?」と不安になります。でも、率直に言って、私はこうした1on1にほとんど意味を感じていません。むしろ、「これ、本当に必要?」と感じることさえあります。

### 1. 突然の1on1がもたらす緊張感

まず、突然の1on1はその名の通り突然やってくるので、準備する時間も心の余裕もありません。ある日、普通に仕事をしていると、「ちょっと時間ある?」と呼び出されて、急に1on1が始まります。こういう時って、どうしても「何か悪いことをしたかな?」とか、「何か重要な決定が下されるのでは?」といった不安がよぎります。

緊張のあまり、普段なら言いたいことも言えず、ただただ相槌を打っているうちに時間が過ぎてしまうこともあります。そして、終わった後に「結局、何だったんだろう?」とモヤモヤした気持ちが残るだけ。せっかくの1on1の機会があっても、こんな風に緊張してしまうと、ほとんど意味をなさないんですよね。

### 2. 上司との距離感が縮まらない

1on1は、本来ならば上司との距離感を縮め、意見を共有する場であるはずです。しかし、突然の1on1ではその目的が達成されることは少ないです。特に、日頃からあまり関わりがない偉い人が相手だと、さらに距離感が強く感じられます。

上司は「何か意見があるか?」と聞いてくるかもしれませんが、日常の業務に追われている私たちにとって、そんな質問に即答できるわけがありません。しかも、上司に何か意見を言っても、「どうせ改善されないだろうな」という諦めの気持ちが先に立つことが多いです。その結果、表面的な会話だけで終わり、1on1の本来の目的が達成されることはほとんどありません。

### 3. 意見を出しても改善されない現実

さらに、実際に意見を出したとしても、その後の行動に繋がることはほとんどありません。例えば、「このプロジェクトの進め方には改善が必要だ」と具体的に指摘しても、上司は「うん、考えてみるよ」と言うだけで、そのまま何も変わらないケースが多いです。言ってしまえば、「なんだ、ただのガス抜きだったのか…」と感じることさえあります。

また、上司が自分の意見を受け入れても、それが組織全体に影響を与えるような大きな変化に繋がることは少ないです。結局、現状のままが続き、1on1の時間はただ消化されていくだけ。改善されない現実に直面すると、次第に「何を言っても無駄だ」と思うようになり、次の1on1に対する期待感はどんどん薄れていきます。

### 4. お互いの本音が出にくい

1on1の場は、お互いの本音を言い合うための機会であるはずです。しかし、実際のところ、偉い人との1on1では、本音を話すことが難しいです。上司も何かと忙しく、短時間で結論を求めがちなので、深い話に踏み込むことができません。

また、上司が期待している答えを察知してしまうと、無意識のうちにその期待に応えようとする傾向もあります。結局、お互いに本音を隠しながら話を進めてしまい、1on1が形式的なものになってしまいます。これでは、1on1の本来の意味が失われてしまうのは当然です。

### 5. 結局、変わらない日常

最後に、1on1が終わった後のことを考えてみましょう。通常、1on1が終わった後、私たちは日常の業務に戻ります。何事もなかったかのように、同じ業務が繰り返され、何も変わらない日常が続いていきます。

もし、1on1が本当に効果的であれば、その後の業務やチームの雰囲気に変化が見られるはずです。しかし、実際にはそんな変化はほとんど起こりません。結局、1on1はただの形式的なイベントであり、日常に対する影響力はほとんどないと感じざるを得ません。

### まとめ

突然やってくる偉い人との1on1は、緊張感や距離感の問題、改善されない現実、そしてお互いの本音が出にくいという点で、あまり意味を感じないものです。せっかくの1on1の機会をもっと有意義に活用できるよう、もう少し計画的に、そしてお互いが本音を話しやすい環境を整えることが必要だと思います。

次回、もし突然1on1の声がかかったとしても、「またか…」と構えるのではなく、少しでも有意義な時間にできるよう、自分なりに工夫してみる価値はあるかもしれません。それでも変わらない現実に直面したら…その時は、そのままの状況を受け入れるか、あるいは新たな一歩を踏み出す勇気を持つことも一つの選択肢かもしれません。

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