『劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:』感想
公開日に劇場総集編ぼっち・ざ・ろっく!Re:を見てきたので感想をまとめます。
まさかのトラペジウムに続き夫婦での鑑賞になりました。
ネタバレ含むので原作読むなり、アニメ見るなり、映画みるなりしてから読んでいただけるとありがたいです。
・感想
2部作なので進み具合としては8話までは予想通りだったものの92分という長さには結構ビックリした。
92分で8話(約160分)なので半分近く削った計算になる。例えば7話のぼっちちゃんの家に行くくだりは丸々カットされたりしていたし、バイトの説明シーンをさらっと流したり、きくりの居酒屋で酔ったシーンもほぼ無かった(出てるシーン基本酔ってるけど)
コミカルなシーンをある程度排除しつつバンドの結成から4人での初ライブまでをしっかり描く構成になっていて、TVシリーズを見て無くても初見で楽しめる作品になっていたと思う。
2部作を8話と4話に分けちゃったので、それぞれ同じ尺にすると丁度いい長さでは無いかもしれない。正直120分で1本にまとめても良かったっと思うが、3人初ライブ、オーディション、金沢八景弾き語り、スターリーライブ、文化祭やってるとストーリーが薄くなりそうなのでそれも何とも言えない。
そうなると恐らく作詞のくだりあたりにも触れる暇がない。
カットされた部分としては前述の通りぼっちちゃんの奇行(コミカルな部分)の数々が減ってた分、少ない奇行が目立っていた。
あと、TV放送時は普通に見れていたが喜多ちゃんの「後藤さんって、○○〇」が変に聞こえてしまうのはインターネットに毒されてしまったなと感じた。はやくひとりちゃんと呼んでほしかった。
音響が特別良い劇場で見たわけでは無いが自宅のTVやスマホとは段違いに良かったのは間違えないし、劇場に行く価値はあると思う。
恒星も映画館に足を運んでみていたので映画館でのライブをまた見れたのは良かった。
・後編どうする?問題
後編は単純計算で今回と同じ尺の場合92分で4話(約80分)になる。前編はかなりカットしたが後編はカット不要、というか尺が全く足りてない。
もちろん前編でカットされたストーリーを再構成で後編に持ってくるなどの手段が取られると思うが、後編どうするのだろうか?
10話から12話は文化祭への参加から文化祭ライブへつながる1本筋の通ったストーリーがあるが、9話はほぼ江ノ島観光していて7話のようにカットされてもおかしくはない回だと思う。
正直ここでカットすると完全な尺不足になるのでやるんだと思うが、そうなるとちょっと後編の前半パートの話が浮いてしまうような感じがある。
後半2期につながるシーンを新規でいれてくる可能性も捨てきれないが、前編の本編に追加シーンが無い事も考えると、それは鑑賞を見送った人に大して少々不親切な感じになってしまう感じが否めない。
後半だけガッツリ新規パート、というか2期に続く重要なパートが入りますだと総集編だと高を括って前編スルーした人が本当に可哀想すぎる。
上映間隔も2ヵ月近く空くので前編を見る機会はほぼなくなるだろう。
とは言え、大胆構成にするか追加シーンんをいれる以外の手段がみあたらないのでこんな感じになると予想。
・TV版ではやってない曲をやる。文化祭シーンの拡張。
・EDでRe:Re:をカバーしてイントロを10分くらいやって尺を稼ぐ(Re:Re:はイントロがクソ長くて有名です。といっても2分弱程度)
・新曲
OP/EDはともに良かったです。
・月並みに輝く
OPはアジカンへのリスペクトを含めたリライトなどをサンプリングした歌詞が素晴らしいと思った。
リライトのリライトに加えたいくらいです。
今回の月並みに輝くで使われたリライトの存在証明、全身全霊というワードは7年前にいまをときめくCreepy Nutsがフリースタイルでアジカンのメンバーにもらったお題に入るくらいキーになる部分でもあるのでまじでポイント押さえてるなと感心しましたね。
・今、僕、アンダーグラウンドから
EDの今、僕、アンダーグラウンドからはタイトルに読点を使うあたりアジカンっぽさを感じる。
転がる岩、君に朝が降るとかね。読点が付いてるタイトルが多いわけではないけどもそもそもタイトルに読点を入れるアーティスト自体がそこまで多くないのでアジカンっぽさと感じるのかもしれない。
気になる点としてはタイトルと歌詞の中での一人称が僕なこと、劇中のでの作詞担当がぼっちちゃんor山田なのでどちらかが作詞だと思われるが、それならば私にならない?と思ってしまう。実際他の曲にも僕という言葉は使われているため恐らくこれは考えすぎ。
しかし、この僕の使い方もアジカンへのリスペクトなのは変わりないと思う。
アジカンの歌詞で"僕"と"君"はセットで多用されている。君という花、ループ&ループなど歌詞を検索すると結構な数出てくると思う。
今回の劇場総集編に使われたRe:Re:も歌い出しが「君を待った 僕は待った」から始まる曲です。
対して今回のEDの今、僕、アンダーグラウンドからは僕は多用されるが君は一切登場しない。ここがアジカンっぽい曲のアジカンっぽくない違和感かもしれない。
ちょっと脱線するとRe:Re:が僕だけがいない街の主題歌だったり、作詞の北澤さんが青ブタの君のせいを作っているという点でも僕と君の歌を構成して要因だと思う。後編のEDは君が多用される曲になれば前編のアンサーになるかな。Re:Re:カバーでも、転がる岩のカバーでも「僕と君」は登場することになるので待ち状態はかなり多い。
・THE FIRST TAKE
ソニー系列なのでTHE FIRST TAKEとの連携のとれたプロモーションもハマってると思います。恐らく来週、再来週あたりにあと1曲あるんですがOP/EDのどちらかを歌ってほしい。
後編の際には転がる岩とRe:Re:でお願いします。
・まとめ
総集編だしあんまり長々と書くこともないのでこのくらいにします。
結構客入りも良くヒットしてるので後編のタイミングでは2期の告知があってほしいところです。
はい、終わりでーす