ライフステージの変化で見つめ直した、今後のキャリア。コミュニティマネージャーとして、新たな挑戦へ
Video BRAINを導入いただいている企業の満足度を高める上で欠かせないのが「コミュニティマネージャー」の存在です。
16年働いた大手インターネット企業を離れ、2022年5月よりオープンエイトにコミュニティマネージャーとして加入したのがCXチームの冨岡佳子さん。新たなキャリアに飛び出したワケは、出産を機に自身のキャリアに関する不安がよぎったのが背景にあると言います。
一体、どのような気持ちの変化があったのでしょうか。今回は冨岡さんに伺いました。
出産をきっかけに、ふと気づいた“あと20年あるキャリア”
ーー前職ではどのような仕事をされていたのでしょうか?
新卒でネット広告のベンチャー企業に入社し、16年ほど働いていました。その間で、自社ブログやスマホサービスを担当したり、動画配信事業に携わったり。長く働き続けましたが、4〜5年単位でやることが変わっていくので、毎回転職しているような気分でした。
ネットのトレンドがどんどん移り変わっていく中で、常に最前線に立ち、楽しい仕事をやらせてもらっていました。自分の仕事が会社の成長につながっている実感もあり、日々やりがいを感じていましたね。
ーーそこから転職を決断したワケは?
2020年に、出産したのが大きなきっかけでした。
今までは、とにかく目の前の仕事に全力で取り組み続け、将来的なキャリアを考えてこなかったんです。それが、出産後には「子どもが成人するまでと考えると、あと20年は働くんだ」という事実をリアルに突きつけられたような感覚がありました。
出産してライフステージが変わり、少し客観的に自分を見たときに「あと20年、どうやったら自分がビジネスパーソンとしてやっていけるのか」と思ったんです。
私はいろいろな仕事をやってきた一方、何か一つのことを突き詰めてきたわけではありません。だからこそ「自分の価値って、一体どこにあるんだろう」と、キャリアに自信が持てない部分もありました。
このまま同じ場所で働き続けるだけでは「今後、生き残れないかも」と感じたんです。自分の力をつくような環境に身を置かないといけないと思いました。
そして、育休から復帰してしばらくして、転職を決断しました。私にとってはそのときが良いタイミングだったんですよね。
今は夫と協力しながら比較的落ち着いて子育てができているけれども、この先何が起こるかわかりません。子どものことはもちろん、今後は親のサポートを行う必要があるかもしれない。そうなったときに、新しい環境に飛び込むことは難しい可能性があります。
けれども、今ならチャレンジできます。挑戦するなら今しかない、と。
提示された「コミュニティマネージャー」という新たな選択肢
ーー転職活動を行った中で、オープンエイトに入社を決めた理由は?
まずは、スタートアップに行くことが一つの条件でした。たとえば、大手に転職して会社のネームバリューを上げるだけでは意味がありません。自分自身が力をつけるには、これから成長していく会社に身を置くことが近道だと考えました。
ただ、自分にどんな選択肢があるのかわからなかったので、職種は特に絞らずに幅広く検討していました。そうして、転職エージェントの方から「このポジションはどうですか?」と提示されたのが、オープンエイトのコミュニティマネージャーだったんです。
けれども、最初は一体何をやるのか全くわからなくて。「導入企業に向けてイベントを運営する」と聞いても、 正直なところ「物足りないかも」と思ってしまったんです。
自分に力をつけることが転職の目的なので、成果に直結するような仕事がしたかったんです。どちらかというと、コミュニティマネージャーはフォローアップのような役割だと思っていたので、やりたいこととは違うように感じました。
ーー希望する業務内容とはズレがあると感じたんですね。
ただ、まずは話を聞いてみようと思ったんです。そこで、実際に面談して話を直接聞いたときに、率直に気持ちを伝えました。すると、役員の近藤さんが「コミュニティマネージャーはサポート業務ではなくて、自ら価値を生み出していく仕事」と話されたんです。
次の面談を担当した澤田さんからも、さらに話を聞きまして。顧客サポートにおいては、1対1で行うカスタマーサクセスはもちろん大切だけれども、それだけではカバーできない部分もある。だからこそ1対Nのカスタマーエクスペリエンス領域で価値提供ができるし、そこが肝になることもある、と。
それらの言葉が印象に残って、自分なりに本を読んだり、調べたりするうちに、だんだんと納得感があったんです。また同時に、SaaS企業の仕組みをはじめ、「THE MODEL」のような分業制で行う営業プロセスにも感銘を受けました。そして、ほぼ未経験のBtoB領域で、コミュニティマネージャーとして挑戦してみたいと思いました。
ビジネスパーソンとして、親として。楽しく働き続けたい
ーーでは、コミュニティマネージャーとして、どのような業務を行っているのか教えてください。
CX(カスタマーエクスペリエンス)グループの中で、Video BRAINの導入企業様同士の交流を促進するような働きを行っています。
たとえば、現在は毎月オンライン交流会をやっており、交流会ごとにテーマを決めて実施しています。テーマは「採用」「広報」といった利用用途に限定したり、企業様の悩みや課題にフォーカスしたりするなど、チーム内で話し合って決めています。そこからテーマに合ったお客様に声をかけて、参加者を集めていきます。
そのほか、対面でも定期的に懇親会を実施しています。来期には、導入企業様同士のワークショップや登壇セミナーも実施予定です。
また、コミュニティ運営を行う上では、顧客に対する理解も重要になるので、CSとしての業務も一部行っています。
ーー初めて経験するポジションだけに、不安などはなかったですか?
今までは専任の担当者が不在で、かつ自分自身も新しいことにチャレンジしているので最初は不安もありましたが、安心して働けています。
正直なところ、入社前は「殺伐とした雰囲気かも」と覚悟していたんです(笑)。やはりスタートアップは忙しくて、それぞれが自分の仕事に手一杯で余裕がないものだと思っていたので。ところが、いざ入社してみたら、オンボーディングがしっかり構築されていて驚きました。インプットすべき情報がきちんとまとまっており、わからないことも他のメンバーが優しく教えてくれました。
よく考えると、スタートアップだからこそ業務や組織理解はスムーズに行うことで、できるだけ早くミッションに取りかかってほしいという意図の表れなのかなと納得しました。
とはいえ、オンボーディング後に「とにかく成果を出して」というスタンスではありません。役員をはじめ、CXや他部署のメンバーも「一緒にコミュニティづくりをしていこう」と、ブレストを含めさまざまな施策に意見をくれたり、協力してくれたりするので、みんなで作っている実感があります。
また、私と同じように小さいお子さんがいるメンバーもいるので、家庭の事情なども理解しあえてありがたいです。
ーーでは最後に、冨岡さんが働く上で大事にしていることは?
「いつまでも成長実感があって、楽しく仕事すること」は大切にしています。生活のために働く、とかではなく、まずは楽しんで仕事していかないと、自分自身が持たないと思うので(笑)。
また、自分がそういうコンディションでいると、夫や子どもなどの家庭やプライベートにも良い影響があると思っています。仕事を楽しんでいて、いつも機嫌が良い人、そんなふうでありたいです。もちろん、そのためには日々の修行が大事ですが……(笑)。
また、私にとっては働く中で、きちんと結果を出すことも重要です。たとえば、今は交流会後に回答いただいたアンケートが全員満点だったときには、「良かった!」とガッツポーズをしてしまいます。もちろん「交流会に参加して良かった」というだけではなく、きちんとお客様にVideo BRAINの魅力を感じてもらい、契約更新につながるようにコミュニティ設計を考えることが直近の課題です。
自分のためにも会社のためにも、コミュニティマネージャーとして成果を出していきたいなと思っています。