【MVP受賞の裏側】バックエンドからSREに転向。チームの隔たりを解消しようと動いたワケとは
半期に一度、オープンエイトではMVPの選出を行っています。2022年下期には、4名のメンバーが受賞しました。MVPに輝いた社員は、担当業務の枠にとらわれずに幅広いシーンで活躍していました!
果たして、どのような働きを評価されて受賞に至ったのでしょうか。また、活躍できた秘訣とは?
今回は、プロダクト部門のMVPを受賞した松下敬昭さんにインタビュー。他のメンバーからは「バックエンド×SREの技術をかけ合わせながら、課題解決している」「うまく周りを巻き込みながら、仕事に取り組んでいた」といった点が素晴らしいと称賛されていました。
エンジニアからキャリアをスタートさせている松下さん。新たにSREの領域へチャレンジする中で、どのように周りを巻き込みながらプロジェクトを進められたのでしょうか。
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自身の知見を深めるため、SREチームへ移籍希望を表明
この一年、バックエンドのエンジニアからSREチームに移籍したことが大きな出来事でした。移籍した理由は、インフラ領域の技術も身につけたかったからです。
オープンエイトでは、インフラのすべてをSREチームが管理しているので、バックエンドエンジニアとして日々の開発を行っていると、インフラ側に関わる機会がかなり少ない状況でした。
新卒でオープンエイトに入社し、2年ほどバックエンドのエンジニアとして働きましたが、もっとインフラ領域まで踏み込んだ設計や実装ができるようになりたいと考えていたんです。
そこで「勉強のために、SREに行かせてください」と自ら申し出て、異動が実現しました。
バックエンドとSREの技術をかけ合わせ、広い視点で課題解決できるようになることが目標です。ただ、SREへ行くにあたって「チームの橋渡しとして、自分がグラデーションのような役割になれたら」とも同時に思っていました。
実は、プロダクト開発チームにいたとき「SREチームが何をやっているか見えにくい」と感じていました。
プロダクト開発チームとSREチームは、明確に部署が分かれています。部署が分かれていることで、それぞれのチームがもつ情報が伝わりにくく、連携して進めなければならないような業務が発生した際、コミュニケーションコストが高い点が課題だったんです。
お互いにそれぞれの領域が見えていないので、背景や設計などがうまく伝わらず、最終的に最善の設計ができてないときなどもあったように思います。
組織として分かれていても、あくまでも一つの開発チームです。「少しでも分断された状態を解消できたら良いな」と思っていました。
組織が分かれていると感じたからこそ、パイプとして機能するように情報を共有
まずはできるだけ、今自分がやっている業務について発信するようにしていました。
とはいえ、自分自身は異動したばかりで、インフラ側の知見があるわけではありません。しっかりとしたナレッジをシェアするよりも、些細なことも雑談ベースで話していました。
たとえば、プロジェクトのSlackチャンネルなどで「今、SREの仕事をする中で、こんなことに悩んでいるんです」「こんな知識が身につきました」と、ざっくばらんに流してみたり。また、アプリの機能開発チームに相談し、課題に対して一緒に考えてもらうときもあります。
そのほか、それまであまり進められていなかったIaC(Infrastructure as Code)化やドキュメント化を進めるようにしました。
こうすることで、インフラの構成だけでなく、SREチーム自体がどういう動きをしているのかなども表せるので、チーム全体としてのアウトプットが見えやすくなります。
そういったところも含めて、チームを超えて可視化できるような状態を目指しました。
自ら希望した異動だからこそ、自分の役割をきちんと果たしたい
開発チームと連携する際は、お互いの取り組みを尊重し合い、ポジティブな空気感でコミュニケーションをとるように心がけました。
その結果、当初、自分が感じていた部署間の情報が伝わりにくい状況であったり、それによって発生するコミュニケーションコストなどは少し解消されたのではないかと思います。
今回、MVPの選出理由として挙げていただいた点は、SREに移籍した当初から心がけていたポイントだったので、意識していたことが少しでも実現できていたのであれば良かったです。
また、前回のMVPが同じチームの神山さんだったので、2期連続でSREが受賞できたのはうれしかったですね。知見のない中で異動してきた僕に対して、色々と教えてくれたメンバーの皆さんに、少しは恩返しできた部分もあったのかな、と。
自ら希望して実現した移籍だけに、自分にできるところはアウトプットをきちんと出したいと思っていました。
インフラ領域に関しては、知見を深めて技術力を高めていけるよう、引き続き、チームの垣根を超えてうまく連携できるよう、取り組めたらと思います。