187.「くまのプーさん」ウオルト・ディズニーに 使用権なし?
1.「映画盗撮に厳罪」懲役10年罰金1,000万円検討
2007年11月11日。最近は、映画館に行くと必ず海賊版撲滅キャンペーンの宣伝を目にするようになった。
これは、話題の新作映画が封切りされると、すぐに高性能のビデオカメラで盗撮され、その映像が海賊版DVDとして販売されてしまったり、インターネット経由で配信されたりするケースが増えているからだ。
このため、映画の海賊版DVDなどを防ぐため、映画館で上映中の映画をビデオカメラで撮影することを禁じる新法案が、3月にも国会に議員立法で提出されることになったという。
自民党の一部議員が準備している「映画盗撮防止に燗する法律案(仮称)」では、許可なく映画を撮影すると、10年以下の懲役か1,000万円以下の罰金という厳しい罰則を設けるという。
昨年5月に世界同時公開された「ダ・ヴィンチ・コード」は、公開翌日に海賊版DVDが出回ってしまった。
これは国内の試写会会場で何者かが盗撮したと考えられている。
著作権法では、海賊版DVDの製造・販売は五年以下の懲役か500万円以下の罰金が科せられているが、映画などを個人的に楽しみ「私的使用」なら、複製を原則として認めているため、上映中の映画をビデオ撮影するだけでは著作権法では取り締まれなかった。
米国や香港では、すでに映画の盗撮を防止する法律がある。米ハリウッドからも日本の取り締まりを強化する必要があると指摘されていた。
2.何やってんの?「新潟日報も社説盗用!」続く新聞社の盗用事件
2007年2月21日。新潟日報社(本社・新潟市)が、朝日新聞の朝刊に掲載した社説を盗用していたことがわかった。
同日、新潟日報社は記者会見し盗用を認めた。
「読者を始め、関係者に多大な迷惑をかけた」と謝罪。社説の盗用は2月に入り、山梨日日新聞社(甲府市) でも発覚している。
問題の社説では、拉致被害者に認定された松本京子さんのことを扱う内容に(文章)に、朝日新聞の社説と酷似したところが少なくとも6カ所あったという。
また、全55行中冒頭から43行目までの表現や構成が朝日とほぼ同じだったという。
3.「くまのプーさん」ウオルト・ディズニーに 使用権なし
2007年2月16日。ウオルト・ディズニーアニメの人気者「くまのプーさん」の著者や原画原作者の子孫が、プーさんキャラクター使用権を持つ米企業を相手取り、使用権の返還を求めた裁判がカリフォルニア州の連邦地裁であり、同地裁は、原告の訴えを退ける判決を下した。
訴訟は2002年に起こされ、ディズニーは、原告の原作者一族にかかる訴訟費用を全額負担する形で全面支援していた。
ディズニーは原作者一族に権利を戻した上で、新たにキャラクター使用の独占契約を結ぶ考えだった。
しかし、敗訴となる。
勝訴したのは、1930年に英国人の著者らから、プーさんの使用権を取得していた故ステファン・スレンジャー氏の関連企業だ。
著者の別の子孫が起こした使用返還訴訟でも昨年、訴えを退けていた。
この敗北でディズニーは、「くまのプーさん」の独占は困難になった。
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