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MiiLu 1000文字ワルツ小説 作家
2022年1月21日 20:52
ちょうど終電を目の前で逃して絶望していると、掲示板に「臨時 0:45」という表示がパッと突然現れた。こんな時間まで仕事をしていた俺は疲れ果てていたため、この「臨時」を待ってみることにした。「もしかしたらこの地下鉄が俺に同情してくれているのかもしれない」なんて思いながら、充電が残り少ないスマホを、何を見るわけでもなくただ触っていた。0:45、目の前にたった1両しかない列車がやって来た。行き先