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【コラム】古道具屋さんと漆器

ずっと欲しいなぁと思っていた、朱色の漆器。
そんな漆器に、やっと出会うことができました。

漆器がほしくて

どことなく高級感があり、存在感を醸し出す朱色の漆器。

汁椀として、お味噌汁をいれるのもよし。
酢の物をのせて、小皿として使うのもよし。

そんな、漆器がずっと欲しいなぁと思っていました。

でも、値段を見ると1万円、3万円はしてしまう。そこまでの金額を出すのは難しいし、といつも最後の最後に諦めてしまっていて。

それでもどこかの、古道具屋さんや小物屋さんに置いてないものかと探す日々。

そして、やっと見つけたのは、ある古道具屋さんでした。

ある古道具屋さんで出会った漆器

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▲購入した漆器。色がくすんでいたり、傷がついていたりするけれど、それがどこか心地よい雰囲気をかもしだす。

その古道具屋さんは、東京吉祥寺にあるお店。

中に入ってみると、ところせましと漆器や焼き物が並んでいました。
高そうな大きな壺まで。

並んでいる漆器を見ていると、横には「輪島塗」と書かれた紙が置かれていて。

そう、どこかからか運ばれてきた輪島の漆器。昔の人が何度も何度も使ったからなのか、欠けていたり、色が落ちていたり、傷が付いていたり。

真新しい漆器のようにツルっとした表情はないのだけれど。でも、人の手垢がついたその沈んだ朱色が、どこか温かみを感じさせてくれます。

色落ちや傷があり、昔につくられた物だからと、値段は1500円。

傷はあるけど、人が使い古した跡がある。そんな漆器の方が、普段使いしやすいのかもしれない。

そんな風に思い、数ある中から絵柄のない朱色の漆器を買ってみることにしました。


誰かのぬくもりを感じて

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▲お味噌汁を入れて、食卓に。

その高級感を漂わせる姿から、普段の暮らしの中で使うことをためらってしまう漆器。

それならまずは、古道具屋さんに並んでいる、一度使われた跡のある漆器を使ってみるのもいいのかもしれません。


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西野まな
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