私がなかなか精神科に行けなかった理由②
前回のつづきです。
↓前半はこちら
転勤をして、人にも恵まれ穏やかな日々に戻ります。
しかしそれも長くは続きませんでした。
2021夏
転勤して半年、毎日楽しく仕事に通っていました。
転勤先ではとても尊敬できる素敵な上司に出逢います。
が、この頃から悪夢をよく見るようになります。
以前の職場や元上司が毎日のように夢に出てくるのです。
そのせいで夜はあまり眠れず、明け方も何回も起きるようになります。
忘れていたのに、嫌だったこと、辛かったことをしきりに思い出してしまい、憂鬱な気持ちになります。
また以前のように人を避けるようになり、ご飯もあまり食べられなくなりました。
でも物理的に離れているし、今の仕事も生活も楽しいし、すぐ元気になるから大丈夫!と自分に言い聞かせていました。
…この時有給を取ってでも病院にかかるべきでした。(3回目)
2021秋
夏が過ぎても気持ちは変わらず、ますます悪化する一方でした。
1時間ごとに目が覚めてしまう。
何を食べても美味しくない。楽しくない。
人生で一番ガリガリになってしまいました。
理由は分かりませんがふとした時に涙が止まらなくなってしまう。
日常的に泣きすぎて、奥二重だったまぶたはくっきり二重になって戻らなくなりました。
でも職場ではニコニコで平然を装って働いていました。(事実、仕事は楽しかったのです)
でもその笑顔の裏で心は泣いていました。
そして ついにコップの水が溢れてしまいました。
自分では気づいていませんでしたが、親しい人から見ると私は異常だったようです。
夜、いつものようにパートナーとテレビ電話をしていてその時も泣いてしました。
すると
明日仕事に行ったらしばらく休みをもらって早退しなさい。そして病院を予約しなさい。
と、言われました。
いつもは優しいのにその時だけはかなり強制的だったと思います。
次の日、私は言われた通り上司と話をしてしばらくお休みをもらうことになりました。
上司はとても理解のある人で、今まで一人で悩んで辛かったね。と声をかけてくれました。
2021年10月
ここでやっと私は精神科にかかろうと決心します。
手当たり次第精神科、心療内科に電話をかけまくって、なんとか2週間後に予約が取れて、無事受診することになります。
ここでやっと、有給を取って病院にかかります。
初めにあれ?と思ってから実に1年と7ヶ月です。
なぜこんなに時間がかかってしまったのでしょう。
転勤したことで元気になったと思ったのは間違いだったようです。
心に蓋をしていただけで、中身はそのままだったのです。
あまり人に頼れない完璧主義な性格、まだ大丈夫だろうと言う自分への期待があったのかもしれません。
精神科のハードルが高かった、一度予約をしようと試みるも予約がいっぱいで断れて心が折れたのもあります。
もっと自分の声に耳を傾けるべきでした。
これが私がいま一番後悔していることです。
周りに相談する、病院に行く、方法は様々ですが一人で抱えこむことだけは実体験から確実に間違いだと思います。難しいことですが。
医者を頼るというのはなかなか勇気のいることですね。
まだまだそんなレベルじゃないわと私も思ってました。
でもそれは思い込みだった(と言うか自分へ言い聞かせていた)ようです。
もっと自分に優しくして大丈夫です。
いつか精神科の初診がどんな感じだったのか、私の場合を書いてみようと思います。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今日もお疲れ様でした。