漫画を描く人であると同時に漫画を読む人でありたい
こんにちは、眸(ヒトミ)です。
先日、妹と一緒に冨樫義博展に行ってきました。
平日に終業してすぐ梅田に向かってチャリ漕いで、最終入館5分前に滑り込んで時間いっぱい原画を鑑賞して来ましたんですが、普段3時間くらい入り浸る人間には時間がまったく足りませんでしたな~~~~!!!
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本題に行く前に冨樫義博展の感想を書き留めさせてください。
この記事が公開される頃には大阪会場も終了していますが、福岡会場が2023年11月18日から始まります!ぜひ見て!!!!
冨樫義博展の感想
幽☆遊☆白書連載初期、担当編集に「ドラマが描けることを評価されていたが、それだけでは読者に受け入れられない」って言われてたっていうの、幽白のバトルシーン数コマしか見たことなかったから「?」って感じだったんですが、初めて目にした幽白の最終回で『すべて理解』した……
カメラアングルや光の描き方とかがすごくドラマチック。これまで見てきた作品とか、自分が得てきたものをギュギュッとしてできたキラッキラのダイヤモンド。それが幽☆遊☆白書の最終回。
私のファースト冨樫義博先生がHUNTER×HUNTERだったからキメラアント編あたりから「こんなリアルタッチも描けるんだ~」みたいに思ってたけど、実際は逆で、H×Hで意図的に画風を変えてたこと知ってゾッとしたり……
ジャンプ本誌でラフ状態の原稿を載せたり、激しいバトルシーンのイメージが強く残ってるのでもっと感情的な線かと思いきや、全然そんなことなくて、原稿を見た瞬間なんて繊細な線画なんだろうと思った。
これがあの、超・大量印刷のジャンプ本誌の印刷に耐え得るのか……?いや、この線が彩ってきたんだ~~~~~~~~~!!!!!!!
スゲ~~~~~~~!!!!!!
グッズは閉店10分前に脳みそフル回転させて図録とかポスターとか買い物かごに突っ込んできました。
ところでチケットの半券をことあるごとに提示させられたのは何故だったんですか??
漫画を描く人であると同時に、漫画を読む人でありたい
お待たせしました。
そんな感じで私は冨樫義博展に感動して帰ってきたわけですが、昔に比べてあまり漫画読まなくなったな、と思ったんです。
趣味とはいえ、漫画を描いて人に見せる人間がこんなことでいいんでしょうか??
インプットあってこそのアウトプットなのでは???
皆さんはちゃんと漫画、読んでますか?
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ここで私が最近読んだ本と、そこから得た学びを紹介します。
好きな作家さんの作品はコミックス出てから買ってます……熱心なファンじゃなくてすみません。
私のジャンルに神がいます / 著:真田つづる
X(Twitter)で連載されていた二次創作者(女)たちのモヤモヤとか作品に対する熱意とか。いち創作女として背筋の伸びる思いで読んでました。
『自分が好きならいいじゃん』は建前で、誰より人気があるとかないとか、結局そういうの気にしちゃうんだよな~~って。
自分の創作には「他者」の存在が必要なんだなって。思います。
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メイドインアビス / 著:つくしあきひと
アニメ見てハマって、DMMブックスで既刊がすっごく安くなっていたので最新刊まで購入しました。電子書籍って基本は紙と変わらないけど、ポイントたくさんもらえたり急に安くなったりするからすごい。
深く潜るたびに未知の生態系やルールがあって。いい意味で設定に『余白』があるところがこの作品の良さだと思っています。「だってここはアビスだしね」って読む人の想像を全肯定してくれそうなところが好きです。
出会う人たち、探窟家をはじめ「大人」の狂気や覚悟にリコちゃんの後ろから触れてる感じ。
私は『創作』というアビスに潜る探窟家みたいなもんだと自負しています。創作に限らず、そう思ってる大人は少なくないはずです。
自分の背を若者が見ている。
自分は若者に見せられる背をしているだろうか。
この作品を読んだ後にはそんなことを考えてしまいます。
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放課後ひみつクラブ / 著:福島鉄平
私はサムライうさぎの頃からずっと福島先生の作品が好きです。
前作の「ボクらは魔法少年」は、ラストで涙が溢れるくらい良作でした。
した!!!!!
「ボクらは魔法少年」は連載開始時『週刊ヤングジャンプ』に掲載されいてて、途中から移行してWEBサイト『となりのヤングジャンプ』、『ウルトラジャンプ』で並行連載されていました。
対する「放課後ひみつクラブ」は少年ジャンプ+というアプリ、およびWEBサイトで現在配信されています。
私は本屋で見つけてそのままコミックスを買いましたが、
放課後ひみつクラブは紙で読むことを想定されていない
と思いました。
背景やキャラの書き込み具合とか、話の流れもコマ割りも。それに付随したセリフも全部スマホで読むことを想定されていると感じたのです。
それを否定するつもりはないし、むしろ読む媒体によってこういった漫画を形成する骨組みを切り替えられる先生の柔軟性はすごいと思うんですが、コミックスを読んでて「ああ、WEB漫画を出力したものを読んでるな」って感じがする。
私が漫画を描く時も、このコマで見開きで、って考える前に「これは出力するか/しないか」の選択をすることから始めるべきなんだなと思いました。
さいごに
お疲れさまでした。
漫画の感想なんて1つの記事にいくつも盛り込むもんじゃなかった。
いま思い出したけど昨年タコピーの原罪も読んだ~~~!!
感想言いてぇ~~~!!!!
でもまた次の機会に、タコピーの話が出来たらいいなと思います。
おすすめの漫画などあればコメントで教えてくれると嬉しいです。
それではこの辺で。
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趣味でBL漫画を描いています。BOOTHにて通販もしていますので興味があれば覗いてみてください。すぐにDLして読めるPDF版がおススメです。
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noteで紹介するには主旨が逸れているものや、記事にするほどでもないことを、酒を片手に喋るラジオとなっております。
まだまだ拙い動画ですが暇潰しにでも聞いてもらえると嬉しいです。