見出し画像

きっちゃんのつぶやき「好きな人からしか学ばない」

 今日は、少し古いですが、私の好きなある記事を紹介します。それは、兵庫PTA(2013年5月号No.533兵庫県PTA協議会)という広報誌に掲載された「好きな人からしか学ばない」という記事です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

          好きな人からしか学ばない

 始業式の日の夕方、お子さんから担任の先生の名前を聞いた時、どんな反応をしましたか。私は、小学4年生男子を育てる県内の一母親。仕事の都合上、息子に面と向かって関わるのは1日にほんの数時間、極端な時には、起床から登校までの1時間顔を合わせるだけという日もあります。だからこそ強く思うのです。「社会のみんなに育ててもらっている」と。
 至らない母ですが、息子が2歳の時から変わらず実行している事が1つだけあります。それは「教えてくださっている大人(先生)の批判を子どもの前でしない」こと。出産前、講演会で聞いた「子どもは好きな人からしか学ばない」という言葉が、その信念を支えています。親が信用していない大人から子どもは意欲的に学ぶはずがない、だから、習い事の先生も放課後教室のボランティアさんも学校の先生も親戚のおじさんも、大切な師匠。「しっかり大人の言うことを聞けば、きっと夢がかなう」と言い続けてきました。
 そこで、最初の質問の私の答え。「お母さん○○先生大好き。先生の言うとおりにしていれば、大丈夫。よかったね!」と、肩をポン!
 子どもは未来の社会からの預かりもの。だから、私は息子の生みの親ですが、息子に関わる全ての方が、彼の育ての親。たくさんのナナメの関係が、目に見えない彼の大事な財産です。(浩)

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
 文中の「親が信用していない大人から子どもは意欲的に学ぶはずがない」というのは、その通りだと思います。この方のように、「お母さん○○先生大好き。先生の言うとおりにしていれば、大丈夫。よかったね!」と伝えられるって素晴らしいと思いませんか。こうありたいですね。

 また、「たくさんのナナメの関係が、目に見えない彼の大事な財産です。」というのも大切なキーワードだと思います。ナナメの関係とは、一般に親戚や近所のおじさん、おばさんを代表とする、家族ではないけれど親身になってくれる年上の人を意味します。親と違って子どもに指図することもなく、同じ目線で適度な距離感を持って話を聞いてくれるため、反抗的になりがちな思春期の子どもも、こうした人には話しやすいものです。

 でも、このように頼りになる「ナナメの関係」は、急にでき上がるものではありません。子どもが小さいうちから、親戚や近所のおじさん・おばさんと接する機会を多くして、親しい間柄になっていればこそ、いざと言うときに威力を発揮するのです。親以外にもわが子を見守ってくれる大人たちとの関係づくりを、ぜひ、子どもが小さいうちから心がけたいものですね。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?