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奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的に考える



こんにちは、hanaこと玻名城です。

今回は東洋医学における奇経八脈の帯脈をキーワードに東洋医学を西洋医学的な視点から考えていけたら良いと思います。

キーワードとして掲げた「奇経八脈の帯脈」は過去の記事で触れている「腹圧」に西洋医学的に考えるヒントが隠れています。

帯脈の流注、関係する経穴、八脈交会穴等を腹圧や体幹、下肢の末梢神経等、解剖学的に考えることで「帯脈」について理解を深めるきっかけになるだけでなく、東洋医学の捉え方につながると思います。

それでは考えていきましょう。



1. 奇経八脈の帯脈

先ずは帯脈について簡単に触れておきたいと思います。
奇経八脈は督脈・任脈・衝脈・陽蹻脈・陰蹻脈・陽維脈・陰維脈とされています。帯脈は、その奇経八脈を構成するひとつの流れとなります。

気血が流れる正経十二経脈とは別の流れとされています。

その奇経八脈のひとつである帯脈に関係する経穴が
・章門(LR13)
・帯脈(GB26)
・五枢(GB27)
・維道(GB28)

左右それぞれ4穴、計8穴とされています。


帯脈は、側腹部にある胆経の帯脈穴から、人が帯を締めるように腰腹部を一まわりする。

新版 東洋医学概論


また、帯脈の病証は
「腹がはり、腰は水中に座っているときのように冷えたり、フワフワすわりが悪い。」
「腰腹部の膨満や足萎え、婦人科疾患、男女とも生殖・泌尿に関連する症状が現れる」

と表現されています。


2. 帯脈と腹圧


上記にある帯脈に関係する経穴である「章門・帯脈・五枢・維道」は解剖学的に全て内腹斜筋、腹横筋の上にあります。


内腹斜筋や腹横筋の支配神経は
・肋間神経(T7-T12)
・腸骨下腹神経(T12/L1)
・腸骨鼠径神経(L1)

とされていますが、神経の走行とも近しい関係に帯脈の4穴はあります。

そして内腹斜筋、腹横筋は「腹圧」に関わります。
腹圧と東洋医学の関係については、過去の記事でも触れています。


腹圧の低下、腹腔を構成する筋(内腹斜筋・腹横筋等)の適切な緊張がなくなると腰椎への負担が高まります

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