音楽の円盤衰退から音楽聴取の未来へのお話。
つい先月👇の記事を見かけました。
CDの衰退は、音楽界隈で何度も繰り返されて言われていることですが、こちらの記事はわかりやすくまとめられているので全文引用した上で、私の見解を残します。
紹介記事は長いですので、後で読んでも大丈夫です。
ディエムの見解を先に見たい方は目次から飛んでください。
「さらばCD…」の記事紹介
C.ディエムの見解
CDから定額制音楽配信への移行
時代の流れからすれば、円盤と言われるCD媒体での音楽の流通は縮小されていって、カセットプレイヤーデッキがなくなったのと同じように、いずれなくなると思われます。
しかし、なくなったはずのカセットデッキが今や、どこかの会社がリバイバルという形で世にまた出してきている。世の中の流れとして過去の遺物が再度世に出ることはよくありますが、このことは必然だと思います。
したがってCD媒体が一旦なくなったとしても、CD媒体が世の中にこれまでに流通させてきた素晴らしい音楽コンテンツのすべてがCD媒体として世界のどこかに存在し続ける以上、また市場に出回るでしょう。
その点はあまり心配しないでいいですね。
心配すべきは、定額制音楽配信への移行が一般化されていったときの音楽コンテンツと定額制配信の関係です。
定額制音楽配信がもたらすもの
定額制音楽配信は音質においても進化をしてきています。しかし定額制音楽配信を好まないアーティストもまたおられる。
これは芸術である音楽を商売としたとき、
この考え方はアーティストには根強くマイナス方向の感情として存在します。
自身が生み出したモノの価値がまとめられてしまう、もっと悪く言えばまとめて価値が下げられてしまう。これはクリエイターにとっては認めがたい事実であり、当然の感情。
定額制音楽配信のこれからは、配信元がアーティスト側つまりコンテンツ提供者に対してどれだけ真摯に向き合っていけるか?にかかっているのではと思えるのです。
noteも同じですね。
一生懸命時間をかけた記事はそれ相応に価値を持つはずです。価値は需要でも決まりますが、クリエイター側も価値を決める要素を持っています。
もちろんマネタイズを考える以上はパッケージ化は選択のひとつではありますが、クリエイト側としては
これを大切にしたい。いや、してほしい。
これを手放してしまったら、クリエイターではなくなる自分に気づいてしまうんですね。だからこの譲れないラインだけは、クリエイトする立場に少しでもある人は持ち続けてほしい。そして配信元(noteで言えば運営さん)はその想いにしっかりと寄り添ってほしいと願っています。
そして、唯一性の価値を持つコンテンツに対してそれを期待する人(見たり聞いたりする人)は、尊敬の気持ちを以って鑑賞・購入し、コンテンツとして存在するそれに出会えた幸せと、今後の世界に残していくべきそれを伝える ということに少しでも力を配分していただければ、音楽に限らずコンテンツ提供という道に居る人たちに対してとてもよい環境を与えてくれることになると思います。
数十年単位の音楽界の変遷でも変わらないこと
私も音楽界隈に長くかかわってきましたが、演奏環境・聴取環境は時代の流れとともに変わってきました。便利になったこともあれば、不便になったこともあります。
でもそれらを理由にして「昔の方がよかった」などど回顧主張を繰り返すだけではこれからの音楽界は進歩しないし、昔を無視して「今が最高」などとするのもまた、音楽界は進歩できない。
音楽の中心には「人間」が存在し、人間がいるからこそ芸術の一つである音楽も存在する。音楽は「文化」の一つでしかないんですね。
だから音楽界隈がいろいろな変遷を遂げていったとしても、人間の本質として変わらないものを持てていれば音楽の世界もまた、良き方向に向かっていけるのではないかなぁと考えています。
現時点の考えですけどね^^。まぁ今後もめったなことでは変わることではないでしょう。
小難しく書きましたが、自分が楽しみたい分野の背景を知ることはとてもよいことで、とてもいい副産物を自分に与えてくれます。
私は音楽がそれですが、みなさま各自いろいろな分野をもたれていると思うので、その分野の背景に目を向けてみたらいいかなぁって思います。
#noteの今後 #音楽 #音楽の今後 #CDの衰退 #音楽文化 #クリエイター