自らを変えるときの覚悟
「守衛さん、ボディチェックしなくていいんですかぁ?ど~みても怪しいでしょ~?」
「右折フォ~~~~!!」
あるTVバラエティ番組でレイザーラモンHGさん扮するハードゲイキャラの芸の一コマ。
彼を最初にTVで見たとき喜びが止まりませんでした。TVってまだここまで出来るんだって。
時代が進むにつれてTVが面白くなくなってきて、飛び抜けた笑いの存在が出てこなくなって、とても退屈になってきている。
彼の芸を昔の親御さんたちが見たらきたないTVと言うんでしょうか。昔の親御さんたちは子供に見せるTVについて「きたないTVはみてはいけない」とよく言われていたのですが、そのきたないTVは現在では見事に画面から消えた。
何をもってきたないのか。
下品、エロ、ふさわしくない、暴力的、やらせなどいろんな理由が並べられますがどれもこれもすべて主観。いや主観はいいとしても、なぜきたないのか?の理由がその一点張りから抜け出せないのに子供ながらイライラ感を持ち続けてましたね。
彼のインタビュー記事が👇のように出ていました。読み入ってしまいました。
ハードゲイという言葉とそれを取り巻く世間の見方の変化が、彼の生みだしたキャラクターを封印させる寸前までいったという話。彼は苦悩・葛藤しながらもHGをホットガイに読み替えるという(笑)、アクロバティッ苦悩アイデアを駆使して、このキャラを続けてくれています。
心中察すること余りある。自分を変えることの覚悟を彼は身を挺して示してくれたんだなぁ。
おかげで我々もこのキャラを失うことなくたまに爆笑させてもらっていますが、TVで冗談が通じなくなってきた現在のつまらないことつまらないこと。
彼のような芯のある芸人さんがひとりでも多く出てきてほしい。
すごいですねぇ。芸人さん。クリエイターと言ってもいいくらい尊敬する。
本当の産みの苦しみをわかっておられる方々はすべてクリエイターと言ってもいいよね。