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憧れ、羨み、妬み、嫉みと付き合う

普段目にする言葉に自分の潜在意識を見つけるコツのお話。

今日は書下ろしで本テーマを書き残します。最近マジメは話ばっかりでど~かな~と思いつつも、書きたいことが溜まっているのでひとつずつね。

普段の生活の中で、ひとはどんな感情がよく湧いて来るのか。それを考えたとき4つのキーワードが思い浮かびました。

憧れ、羨み、妬み、嫉み。

読めますか?そこそこ読みにくい漢字かもしれません。この4つは順番に、あこがれ、うらやみ、ねたみ、ねたみ、と読みます。最後の2つは同じ意味ですが違った意味も持ち合わせた雌雄同体のような言葉です。

もっとも、湧いて来る感情の頻度は喜怒哀楽方が多いのでしょうが、その次はこの4つじゃないかなと思うんです。

だって目や耳から入ってくる情報を見たとき、最初は外に意識が向いているので喜怒哀楽の感情が先に来て、次に意識が内に向いて自分中心の感情が来る。だいたいはこのパターンの感情の想起。だから自分中心の感情の番が来たとき、この4つのどれかに傾いた感情がいつも出ているのではないかと。

この4つがどういう意味を持っているのか。

憧れる:物事に心が奪われる
羨む :他人が自分よりすぐれているのを見て自分もそうありたいと思う
妬む :他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って憎む
嫉む :他人が自分よりすぐれている状態をうらやましく思って悔しがる

このような意味と違いがあるようです。

憧れる、羨むはわかりやすいので置いときましょうか。問題は妬む・嫉むの場合。

ひとはなぜ妬む・嫉むのか。普段あまり考えないこの問いは、自分をよく知るには格好の問いです。

胸に手を当てて、どういうときに妬む・嫉むのか考えてみてください。おそらくだいたいは、

・欲しいものがどうやっても手に入れられないと知っているから
・やりたいことをやれない環境にいてそれを変えられないから
・なりたい人には絶対になれないから

こんなとこでしょうか。もっとあるかもですね(笑)

でもこれ、この感情の向き先がすべて自分に向いていることにお気づきですか?

なぜなら👆の3文はすべて主語が「自分」だからです。

・欲しいものがどうやっても手に入れられないと自分が知っているから
・やりたいことをやれない環境にいて自分がそれを変えられないから
・なりたい人には自分は絶対になれないから

ね?内向きの感情ですよね?当然です。この感情を感じたときは、内向きの感情の出番ですから。

この妬み・嫉みについては👆のような状況を自分が熟知しているからこそ出てくる感情、憎さ・悔しさなんですね。そしてこういう感情を持ったときは絶対にやっておくべきことがあります。自身のその感情に対して向き合い、自分の状態がどういうものか?を把握することです。

先ほど書いた喜怒哀楽の感情は最初に来ます。その感情は素直は反応です。そのあとに妬み・嫉みが来るわけですから、このときに自分の状態をしっかりと把握できないと、妬み・嫉みの妖怪に取り込まれてしまいます。

これに取り込まれるとなかなか抜け出せない。自分の中でウジウジしたり、踏ん切りがつかなかったり、重い腰が上がらなかったりなど。ありとあらゆる悪いことが自分を包みこんでしまう。だから自分の状態をしっかりと把握することが大切です。

ある感情が発生し、それが自分以外に向けられたとき、その感情の源泉はすべて、自分に向き合ったときの自分の状態によって変化します

自分に向き合ったときの状態によってその先の感情に繋がるわけです。

自分の状態          辿り着く感情
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「逃げ」の意識があるとき → 妬み・嫉み
「承認」の意識があるとき → 羨み
「攻め」の意識があるとき → 憧れ

つまり「妬む・嫉む」は自分の状態を表すひとつの単語だということ。もちろん、羨み、憧れも同じ。

そしてどの単語が自分の中に出てきたかによって、自分の状態が明らかになるということ。これは憶えておきましょう。生きることに絶対有利になるから。

普段目にする言葉には、自分の潜在意識が隠れています。

それは、その言葉から自分の中へのダンジョンを辿っていって自分自身の中身を覗いてみると、その潜在意識が隠された宝箱に出会うでしょう。

あとはその宝箱を開けて、中にある自分状態を知り、あとは無事に今の自分に戻ってそれをもとにどう生きていくかを決めましょう。


👇少しの知的好奇心があればこの記事も面白いかも。

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#生きる #憧れ #妬み #心理学 #生活

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