蕎麦の香りを感じる秘密
蕎麦の奥ゆかしい強みを感じたお話。
66日ライティングマラソン。16日目。マラソンで言えば10km地点。
本日のメニュー
十割ざる蕎麦、天ぷら(えび、ナス、ししとう)、味噌汁、デミグラスハンバーグ。
え?という、普通の人がみればそう感じるメニューでしょう(笑)。
やりたかったことは「日本食に洋食がどこまで対抗できるか?」というイロモノ的興味でした。しかし今回はその解ではなく、蕎麦について強烈な気づきを得られたので書き留めます(以降、蕎麦と言えばざる蕎麦を指します)。
蕎麦の魅力
茹でた蕎麦を冷水でさっと締めて、わさびを入れた蕎麦つゆでツルっといただく。
この表現だけで夏バテしはじめた身も心も一瞬でシャキッとして元気がもらえる。そんな日本食の魅力のひとつである蕎麦。日本人に生まれてよかったと感じるひとときです。
今回はラッキーにも十割だったので蕎麦の香りが楽しめました。天ぷらもそこそこ美味しかったし、よかったよかった^^。食後の気分がこんなに清々しい(すがすがしい)のも蕎麦の魅力なんでしょうね。
で、終わったらこの記事は書けない(笑)。
なので、食後のひとときから食事中へ時間を戻します。
蕎麦の香りと蕎麦つゆ
蕎麦は香りが命である、と蕎麦好きの方々に聞いたことがあります。蕎麦とつなぎの含有量の割合でいくつかの呼称があるみたい。二八蕎麦とかですね。でも今回は十割、つまり蕎麦粉オンリーだから香りも強い。
蕎麦は香りやのど越しを楽しめる食べ物ですが、こと香りについてはずっと前から気になってました。なぜいい香りがするんだろうって。
不思議なんですが、蕎麦だけ食べたとしてもそんな強烈な香りがするほどではない。蕎麦つゆにつけて食べて初めてその芳醇な香りをを堪能できる。なにか蕎麦つゆに理由があるんだろう。
蕎麦つゆって醤油ベースにうま味の出汁が加わって作られている。甘味もほんのりある。それにわさびが加われば辛味刺激と相まって独特の風味を醸し出す。このどれかが香りを堪能できる理由だなと考えたんです。
出汁なのか?出汁ならば味噌汁に蕎麦を入れても蕎麦の香りが立つはず。
やってみました。。。。しかし出汁ではなかった。味噌汁に入れた蕎麦は香りはほとんど消えていた。もちろん噛めばそれなりにするけど、味噌汁の出汁に反応して香りが立つわけではなかった。
わさびなのか?わさびなら蕎麦にわさびを載せて食べれば蕎麦の香りが立つはず。
やってみました。。。。しかしわさびではなかった。辛味刺激と蕎麦の相性はよかったけど、香りはわさびの方が強く、蕎麦の香りは断たなかった。
なぜだ~。何が原因なんだ!?
蕎麦の香りを感じる秘密
これね~わかったときは素直に感動しました。
はい、わかったのですよ。なぜ蕎麦の香りが立ったのか。立った結果、食として満足させてもらえたのか。
秘密は「蕎麦つゆの塩分」にありました。
みなさんおいしいお店で蕎麦を食べた時、その蕎麦つゆの塩加減が薄かったことがあるでしょうか。おそらくないはずです。
どうやら蕎麦の香りは、蕎麦つゆの塩分が高くないと立たないようです。
蕎麦つゆにつけた蕎麦に絡んだつゆ、それが口内に入って出汁の香りが広がる。その香りが広がるには、ベースとなる強めの塩分が必要だったのです。この強めの塩分があって初めて蕎麦の香りが立っていた。そしてわさびはその香りを、強めの塩分の助けを借りてブーストしていた。つまりわさびが蕎麦の香りをブーストするにも強めの塩分は必要だった。
すごいなぁ。
日本食って薄味が基本だと子供のころから聞いていましたが、こと蕎麦については蕎麦つゆは濃い目である必要があったんですね~。ほんとにすごいわ、日本人の先人たち。先人たちの試行錯誤の結果が今日のお昼ご飯のひとときをくれた。ほんとうに感謝。
日本人に生まれたなら蕎麦を極めたい
強めの塩分の上に成り立つ香りというものがあることに気づきました。これで他のパタンも考えられ、異なった視点でまた日本料理を見つめていくことができます。
今日の気づきを得られた機会にも感謝。そして健康で食べ物を食べれたことに感謝。気分よく午後からも頑張ろう。
あ、今日は食後のコーヒーはやめておきます。素晴らしい体験ができたのなら、それをいつもの習慣で消してしまうのはもったいない。
みなさんにもこんな感じの経験をひとつでも多く体験できますように。
この駄文的な中途半端な昼飯戦争記が何かの気づきの視点になればうれしいです^^。
さぁ、あしたは何を試そうか。
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