春面接大喜利我慢
僕は今就活中です。先日とある企業の面接に行ってきました。今まで準備したことをしっかり言えるように頑張るぞ!と僕は勇んで面接室に入り、名前と大学を言ったあと面接官の前に座りました。すると面接官は早速「君の希望動機は?」と聞いてきました。(いつもどうり答えるんだ!)僕が志望動機を答えようとしたその時でした。「えーまぁ、志望動機といえば例えばなんですかね人の役に立ちたいとか、学生時代に学んだことを活かしたいとかですかね、まぁ人それぞれね色んな志望動機あると思いますけどねー」といった感じでボソボソと話し始めました。(何をだらだら喋っているんだ?うん、なんかその喋り方何かに似てるな。そうだ、大喜利コーナーのMCっぽいな、なんか大喜利の回答を待っている時、MCの場を繋ぐためだけにする当たり障りのないあのトークっぽいな。いかんいかん!集中しろ!しっかり考えてきたことを言わなければ!)僕は意を決して口を開こうとすると、「はい、じゃあサンコンさん弊社に対する志望動機は?」と面接官が再度聞いて来ました。僕は答えました。「はい、御社を志望したのは遠くから見たビルが巨大な氷柱に見えたので涼むために入ってみたかったからです。」(し、しまった完全に大喜利に乗っかってしまった恥ずかしい、次の質問で挽回しないと)そんなことを考えていると、面接官が「それでは次の質問いきます、あなたが学生時代に力を入れたことを教えてください。」と聞いてきました。今度こそ準備してきたことをしっかり答えるんだと、そう思って述べようとすると面接官が「学生時代に力を入れたことまぁ通称ガクチカね、まこれは人によって結構違うんじゃないですかねまぁサークルとかバイトとかゼミが多いんですかね、趣味とかもありますよね、個性が出てまぁいいんじゃないでしょうかねぇ」とまた喋りだしました。(まただ、また大喜利コーナーMCをしている。なんか面接官が持っている僕の履歴書が手カンペに見えてきたぞ。いかんいかん!惑わされるな考えてきたことをしっかり言うんだ!ボランティアに行ってきたエピソードをそこで得た様々な気付きや学びを交えながら述べるんだ!)意を決して口を開こうとすると、「はい、じゃあサンコンさんあなたの学生時代に力を入れたことを教えてください。」と再度聞いてきました。僕は答えました。「私が学生時代に力を入れたことは”おでん”です。」「私はおでんの定義を解き明かす実験をしていました。まず、具がしっかり煮込まれた完璧なおでんを用意します。そこから具材をひとつだけ抜きます。具材が1つ欠けた状態のおでんを被験者に見せて「これはおでんですか?」と質問し、おでんと答えるか鍋と答えるかを記録します。その後さらに具材を抜いていきます。この一連の流れを具材が無くなるまで繰り返します」「実験の結果、順番に関係なく餅巾着を抜いた時点で100%鍋と回答されました。おでんとは、そう餅巾着です。」(やっちまった、また紳士に大喜利に向き合ってしまった、面接官もさぞお怒りだろう)そんなことを考えていると、面接官が「それでは最後のお題です。あなたの自己PRをお願いします。」(問うてきました、もうお題とか言っちゃってます。)「まぁ自己PRね、自己プロモーションの略になるのかな、自己プロデュースかまぁどっちでもいいか。まぁこれは難しいよね、なかなか自分のいい所って自分じゃ気付けないですもんね。それでもまぁしっかりね、頑張って考えて欲しいですけども。」(くっそぉ惑わされるな、自己をPRするんだ、自分の長所を分かりやすく簡潔に述べるんだ!)「それでは参りましょう、サンコンさんあなたの自己PRをお願いします。」「はい、私の強みはリーダーシップです。私はネプリーグが好きなのですが、その好きが講じて社会人ネプリーグのチームに参加しました。私は学生ながら持ち前のリーダーシップを発揮し、所属していたネプリーグチームをネプ3からネプ2に昇格することが出来ました。まぁ、Jリーグみたいな感じですかね。今はネプチューンチームや、インテリ芸能人チームが所属するネプ1にあがることができるように頑張っています。」(あぁやっちまった終わったもうこの会社諦めよう、)そう思ったとき、面接官が「さぁ、君は不採用だけどなんか告知とかはある?」と聞いてきました。(いやーライブのエンディングみたいに言うな、しれっと不採用とか言ってるし、)
畜生!次の会社頑張ります!!