子宮頚管無力症になりました⑥
一次退院
手術の日が21週6日だったため術後は張りがこないことを願いながらずっと時計を見ていました。
そしていよいよ0時過ぎて22週0日になったときに
(なんとかここまでもった)
と少し安堵しました。
朝になり尿道留置カテーテルの管を抜き、歩行の許可がでました。
無理しない程度に入院生活を過ごしていたのですが
その夜腹部の定期的な張りがきました。
ナースコールを押し、張りが来ていることを伝えると
『あー…今入院きてるんですよ。yuuさん、看護師だからこっちの気持ちわかるよね?NST(分娩監視装置)つけとくから自分で見ててくれない?こっちは見る暇ないんよ』
と言われました。
私は看護師ですが主に成人の内科の診療に関わっていたので
産婦人科は専門ではありません。
とにかく学生時代の記憶とスマートフォンでNSTについて調べながら夜を過ごしました。
この会話を聞いていた同室の方が話しかけてきました。
『すごいこと言われてましたね。多分、子宮頚管無力症の術後ですよね?私もそうなんですよ。私も少しお腹が張るなーと思ってどうしようか悩んでたんですけど、あんなこと言われたらナースコール押せないですね…』
と悲しそうに話していました。
その晩は同室の方も私も張りはだんだんと収まり事なきを得ました。
それからも入院生活は続きますが
コロナ禍での入院生活ということもあり病棟は患者から見ても混乱しているのが明らかで、助産師の薬のミスなどが多発しました。
普段穏やかで怒ったりしない夫も不安を口にしていました。
そんな生活が約1か月続き医師から
『本当はもう少し入院して経過見ようと思ったんですが経過は安定してきていますし、慣れないコロナ対策等で思った以上に病棟が混乱していまして、ミスが多発して申し訳ないです。正直信用できない環境になってしまった思います。この環境ではストレスもかかるでしょうし、上にお子様がいないので自宅で安静にできるのであれば退院して外来通院に切り替えましょうか。』
と言われ退院することになりました。