ラノベってそんなに売れてるんだ
自分は、スレイヤーズ、ロードス島、アルナムの牙、シャドウスキル、涼宮ハルヒ、とらドラ——くらいしか読んだ事がなく、アニメやゲームの補完には良いけど、純粋に本として読むものではないな、と実感して読まなくなっていたけど、今では「なろう系」が引き継いで、一般小説の6倍近くも売れてるらしい。
自分は経験者として、ラノベは10代までの商品と考えているけど、じゃあ純文学を読むかと言われると、それも読まない。細雪、みかん、恋愛怪談、しろばんば、くらいかな読んだのは。古典的という意味で、横溝正史や江戸川乱歩は読んだことあるけど、純文学はわかりきった事をくだくだしく書いている印象を拭えず、何冊か手を伸ばした事もあるが数頁で断念する事が多かった。
日本語の独自性については、よく言われるね。漢字とひらがなとカタカナを駆使して表音と表意の両方があり、オノマトペが多用される。学力喪失でも、子供の教育にはオノマトペが有効で、車もバイクもバスもトラックも自動車などの上位概念として憶えるよりもブーブーというほうが実体験の分類として理解しやすいらしい。
以下にラノベと一般小説の発行部数をまとめた。おっくんの情報源とは異なるが、ラノベに関しては同じで、一般小説に関しては純文学と限定しない結果。
自分はラノベだと1作品も読んだ事が無い。一般小説だと容疑者Xとチーズしか読んでいない。自分はミステリィとSFが中心の人間だったので、残念ながら売れ線とはかすりもしなかった。
自分はラノベも経験したが故に、ラノベやなろう系を半ば馬鹿にしている所があるが、歴代記録でも4倍差がついているなら、いよいよ日本文化として語られるのは当然だと思う。
ただ、村上隆が言うようになろう系にノーベル文学賞を与えよう的な発言は、正直どうかと思う。売上や発行部数は指標の1つではあるけれど、じゃあ映画の踊る大捜査線が映画史に残る名作かと言われたら、全くそんな事はない。あの当時に盛り上がっただけで、今じゃ誰も話題にしない。君の名はだって、特定の世代に刺さり瞬間風速が凄いだけで世代を跨ぐ程に人気は持続していない。自分はノーベル賞自体に価値があるとは思っていないが、ああいう物は商業とは分けて、あくまで旧世代と次世代を見据えた瞬間風速に惑わされない価値観で判断する、のが良いと思う。どうしたって時代性は出てしまうけれど。ロボトミーを受賞させるようなとこだし。
おっくんは山田玲司と違い冷静だね。データを示すし、わからない事と興味ない事を正直に言うし、自分の感想を一般化しないし、自分が熱が上がる事も自覚して話すし。
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