理由のないしあわせ
ベイビー幸せに生きてきた人が
わたしを見つけてくれた
ゆがめられ うばわれ、
あばかれ、さらしあげられ、つつきまわされ、
えぐられ、あなをあけられ
ほしくもないなまえを つけられる
その代わりにあるご褒美が
幸せだと
思い込まされてきたわたしが、
はじめて 幸せを見た
とても
まぶしかった、静かで
とても気持ちがよくて
楽しい ただそこに いればよかった
すべて なんの理由もなく起こった
幸せとは 代わりに用意するものや
理由なんかは 特段いらないものだった
ただそこにいるのに
どうすればいいか 分からなかったから
くるしかった
どうすればいいか 分からなかったから
わたしは慣れ性で 幸せを
ひっかいてしまった
あばいて、さらしあげ、つつきまわし、
えぐって、あなをあけ
ほしくもないなまえを つけたかもしれない
でも、幸せは ずっと光っていて、
壊れずにいてくれたので
わたしは、これを携えて
生きていくことに決めた
わたしは 幸せを許され
理由のない幸せを 自ら選んで
生きていけるようになった
のんきに ライトな感じで
マルメンライト4メートルな感じで
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