宮城県立精神医療センター移転🔥反対🔥_小泉潤さん。_当事者Aさん。
宮城県立 精神医療センター 移転計画には、反対です!
ーー お二人からの意見表明
9月18日、「みやぎアピール大行動」 第二部。
会場の エルパーク仙台に集まった約120人の前で、力強く スピーチされました。
小泉 潤さん
(名取メンタルヘルス協会理事長)
精神医療センターに通院している方は、 太白区より南に住んでいる人が多いので、 富谷市に移転した場合は、たいへんな不便を強いることに なります。
たとえば名取駅から仙台駅までJR線を使って240円、 地下鉄に乗り換えて泉中央駅まで310円、 さらにバスに乗り換えて3.5km移動することになるため、 お金も時間もかかります。 時間は、 乗り換えも含めると、1時間以上もかかります。
また、 精神医療センターで働く医療スタッフも、 太白区から南に住んでいる人が72%もいま す。そのうちの持ち家率も68%です。 特に、 看護師は夜勤があるため、 家庭を持っている方に とって通勤は困難となります。
そのため、精神科の専門知識をもった多くの退職者を出すことが考えられるのです。 このようなことを村井知事は、想定しているのでしょうか。
さらに知事は、精神疾患と身体合併症の治療がしやすくなる点をアピールしています。 しか し、労災病院との 「合築」、つまり2つの経営母体が違う病院が並んで立つだけであって、 身体合併症の治療がしやすくなることはありません。 精神医療センターは、法律によって県立であ ることを変更できないので、 「合築」という方法をとるしかできないのです。
現在の精神医療センターは確かに老朽化しています。 そのため、4年前に3億円の基本設計を 行い、現在のがんセンター西側への移転を計画していました。 諸事情によって、その計画は一 旦頓挫しましたが、 今はその障壁はなくなっています。 よって、 多額の資金をつぎ込んで、 新 しい病院をつくるのではなく、既に設計済みの計画を利用して、がんセンター西側への移転を 進めることが、財政的にも、 そして地域で暮らす精神医療センターの利用者、職員のことを考えたベストな方法だと考えています。
精神医療センターを巻き込んだ4病院再編計画は、 多くのマイナス要素を含んでおり、 富谷市への移転について断固反対します。
当事者 Aさん
精神医療センターが移転すると、 デイケアに通えなくなる人がでてきます。 通い慣れた場所でリハビリを続けていた人達は、途方に暮れてしまいます。
また、訪問看護も遠くから来られなくなるのではないかと心配しています。 慣れた看護師さ んとのつながりが、途切れてしまうのではないか不安です。
通院も 電車と地下鉄とバスの乗り継ぎになるのは、とても大変な事です。
外からの刺激を受けると症状が出てしまうので、そういう理由で電車やバスに乗れない人が たくさんいます。
だからこそ、今の精神医療センターに通いやすいように、 近くに住んでいる人が多いのだと 思います。
精神医療センターが移転してしまうことで、「この先どうなってしまうんだろう」と周りの人 達は、口々に不安感を話しています。
精神科の患者さんにとって、 病院とのつながりはとても大事な事です。
当事者の声を聞かないで、 勝手に決めないで欲しい!と、私達は思っています。
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