第2回 THE YELLOW MONKEYのLIVEまじですごいんよ
イエモンの記事とか絶対読まれないと思ってた
もう、これに尽きます。私のnote読者99.9%ジャニヲタなんで。
「どうせ読まれないしいつでもいいや~」と2:29にアップしたにも関わらず、その時点で読まれた(いいねしてくれた)方3名。ありがたいけど、早く寝たほうが…とお三方の身体の心配をしてしまった。
一夜明けて13:00時点で、16スキ(noteにおける”いいね”みたいなもの)。
以前上げたトリプルファイヤーシリーズが5スキだったので、まー今回もそんなもんやろと思ってた、ら、意外と読んでいただけた。
さすがドームツアー経験済みの男たちだ。(でもトリファイだって大好きだぞ!)
読んでくださった方々、本当にありがとうございます。
また前置き長くなりそうなんで早速行きます。
今回は、シンプルに「無茶苦茶カッコいいアクト」。
なお、私にはやっぱり思春期に恋い焦がれたTHE YELLOW MONKEのイメージが強すぎて、完全に再始動前に偏ってます。ごめんなさい。
そして、ここで紹介する動画は基本的にすべて著作権クリアしているものです。公式動画以外の個人の方がアップしたものも、事務所等からライセンス許可を得ているようで…素晴らしいです。ありがとうございます。
1)HEY!HEY!HEY! MUSIC CHAMP 出演時(’96)の「楽園」
いきなり結構コアなやつ。歌番組出演時のアクトです。HEY!HEY!HEY!とか懐かしすぎんだろ…。若い子知らんやろ…。
でも、この回の「楽園」、めちゃくちゃ(めちゃぐらいか?)ファン人気高いのです。何故か?
吉井和哉が、ポニーテール&青いミニワンピースで歌唱しているから
これっす。シンプル。でもわかるでしょジャニオタの皆さん。推しの女装だよ。しかもナチュラル系のやつ。ご丁寧に首には超リアルキスマーク付きですよ。
そして、これがもう、可愛さ一切なし。カッコいいの。ひたすらカッコいいの。
カッコいいお姉さんとカッコいいお兄さんを同時に観ているような、不思議な感覚。
手足超長いし、顔小さいし、スタイルの良さにも圧倒される。
カメラワークも、ポケモンショック(若い子知らんやろ)の前年だから、今ならあり得ないスピードで切り替えててめちゃくちゃカッコいい。
2000年代にファンになった私は、もちろんリアタイしているわけもなく。この伝説回をどうしても観たくて観たくて、よろしくないサイトにアクセスし、見事にPCをウイルス感染させた。
2)「PUNCH DRUNKARD TOUR」Final@横浜アリーナ「悲しきAsian Boy」
前回書いた通り、「悲しきAsian Boy」はライブの超定番曲。多分演奏された回数で言ったら、全楽曲の中でトップなのでは?ぐらい。そんな数ある「悲しきAsian Boy」アクトの中で、私がどうしても魅了されるというか、心に残って離れないのがこのパンチドランカーツアーのAsian Boy。
そもそも、アルバム&ツアー名の「パンチドランカー」とはボクシング用語です。
かの名作「あしたのジョー」で、主人公・矢吹丈が物語終盤、やはりパンチドランカー症状になりますが、それを押して、命の危険を覚悟したうえで最後の試合に臨むのです…。
試合は劣勢、身体も限界。トレーナーの丹下段平(いわゆる”おっちゃん”)が、試合強制終了のためリング内にタオルを投げ入れようとします。そのタオルを、まだやれる、とばかりにジョーはリングの外に放り投げる。
そこに、白木葉子(ジョーのライバルだった故・力石徹のスポンサー)が、ジョーを見届けるために戻ってくる。そして、葉子はタオルを拾い、おっちゃんに渡しかけたところで…
細い手からタオルを はらり と床に落とした。
そしてジョーに駆け寄り、「も、もうすこしじゃないの矢吹くん…がんばるのよ」と。
あーーーーーもうイエモンすら離れて語ってしまったけど、このシーン大好き!!!!
言葉ではないけど座右の銘にしているというか、諦めたくなる時、心の中の白木葉子がタオルをはらりと床に落としてくれるんです。
もう逸れに逸れましたが、本題に戻ります。
THE YELLOW MONKEの7thアルバム「PUNCH DRUNKARD」は明らかに「あしたのジョー」およびジョーの生き様を意識しています。
そして皮肉にも、このアルバムを引っ提げた、年間113本のロングツアーでバンドは疲弊し、まさにパンチドランカー状態となり、活動休止(ほぼ解散)への道を進み始めたのです…。
そんな、疲弊しきって今にも倒れこみそうな彼らの全力の「悲しきAsian Boy」。かっこよくて苦しくてもがいていて、それでも輝いていて、まさに魂を削るような…もう、好きとかじゃないですね。楔です。心の楔。
ちなみに、この7thアルバム「PUNCH DRUNKARD」の前作、97年リリースの6thアルバム「sicks」は、ほぼ全ファンが絶賛する名盤で、第1回で書いた通り「脂の乗り切った」状態の彼らがリリースしたものです。
「sicks」が生まれたことで、THE YELLOW MONKEは一つの到達点を迎えてしまった、少なくとも吉井和哉の中ではそうだった、と個人的には思います。
今回、97年の「sicks」関連ツアーの映像を「無茶苦茶カッコいいパフォーマンス」に選びませんでした。何故か。すべてが無茶苦茶カッコよかったから。世界観も含め、吉井和哉のイっちゃってる度も含め、すべてが完璧にロックしてました。
「PUNCH DRUNKARD TOUR」のドキュメンタリーであり、バンドが「パンチドランカー」状態になるまでを克明に記録した映像作品『パンドラ』はAmazon Prime Videoでも有料ですが観ることはできます。アフィとかじゃないですよ!!!
https://www.amazon.co.jp/gp/video/detail/B00LFBMK6A/ref=atv_dp_share_cu_r
3)「SPRING TOUR」Final@横浜アリーナ「甘い経験」
これ、以前も載せたことあります。
私がTHE YELLOW MONKEにハマるきっかけとなったアクト。
前出の「PUNCH DRUNKARD TOUR」後、THE YELLOW MONKE内では既に解散話が持ち上がっていました。諸々の巡り合わせの結果、一旦は解散保留になった、そんな時期のツアーが「SPRING TOUR」でした。
やっぱり後追いなので、その場の空気感は知らなかったのですが、個人サイトで「今までのTHE YELLOW MONKEからは考えられないくらいのピリピリ感で、この先への不安で見ているのが辛かった」という感想を綴っている方もいました。
とはいえ、キャリアを重ね相当場数を踏んだライブは完成度が高く、吉井和哉はギラギラしていて、初見の私が一気に引き込まれるくらいの素晴らしいライブだったことは間違いないです。
見どころはやっぱり、吉井和哉の客席ダイブ。当時のライブレポを綴った個人サイトが何件かまだ残っていました!この客席ダイブ、実は複数の公演でやっていたみたいです。すげぇな。でもやっぱり、SNSが無い時代なので、多ステしてない、ツアーFinalで初めて参戦した方は新鮮に驚かれてました。
個人的な憶測ですが、吉井和哉は「PUNCH DRUNKARD TOUR」の中で生じてしまった「こなし(本人も述懐)」を、予定調和みたいなものを壊したかったんじゃないかと思います。その後も大学構内でゲリラライブをやってみたり、外部プロデューサーを招いてみたり。
自分たちが身一つでどこまでやれるのか、一方で自身では見出せない可能性はないのかと、模索した中での客席ダイブだったんじゃないかって。
的外れだったらかーごめ(和ちゃん、ごめんね)。
話は戻りますが、私がこのアクトで一番好きなのが、吉井和哉がダイブした後、観客の中に深く沈み込ながらも歌い続ける。屈強なスタッフのおかげで無事花道に戻された、そのタイミングが奇跡的に、大サビの「甘いBaby!!」というシャウトの瞬間だったこと。
やっぱり吉井和哉という存在を信奉してしまうんです、こんな瞬間を見せつけられると。繊細で卑猥でロマンチストで、どうやったって「普通の人生」なんか送れるはずもない強烈な魅力。彼自身も、人生の早い段階でそれを悟っていた節はあって、だからこそ坊主頭で資生堂のタイアップ取れると思ってて。
今ファンを愛してくれて、生きることへの優しい眼差し率が飛躍的に向上して笑、そんな吉井和哉も好きなんですけど、自分でも制御不能な魅力に溺れてもがいていた彼も大好きですね、私は。
次もう1本書きたいけど、結構書いてて苦しい話および憶測入りそうなんで、「書けたら書く」スタンスで行きます。