パイナップルと坊と母
のたりのたりのなまけもの 2021.9.19
大きくてずっしり重たい
コスタリカのパイナップル
今朝の坊の第一次いちゃもんタイムからの
突破口がこのパイナップル
一個2ドルと安いだけじゃなく
坊の機嫌も直してくれる
なんとも優しいパイナップル
ご機嫌で二人で大声で歌いながら
上の立派な葉を落とすと
のんびり南の国の香り
まぶしい太陽の香り
縦半分に切って
また縦半分に切って
またまた縦半分に切って
真ん中の芯をスーッと切る
海と空の境界線を探るみたいに
でこぼこの黄緑と薄い黄色の皮と
水々しい濃い黄色の果肉の狭間に
包丁を入れる
まな板に広がる太陽光線のような
パイナップル
さらに小さく切って
大きなお皿からこぼれんばかりの
たくさんの光の欠片のような
パイナップル
適当なパイナップルソングを歌いながら
坊の前に置く
「美味しい?」
「おいしい!」
「お母さんこれ食べていい?」
「うん!いいよ!」
パイナップルを一つ口に入れ
その果汁が口に広がるやいなや
ぎゃああああおおおおおおおん!
えっ!?
「それたべちゃいけんっ!」
えっ!?えっっ!?
第二次いちゃもんタイムの突然の到来
食べていいっていったじゃーん(白目)
そして再び
そとにでとって命令が下される
あぁ 私も食べたいパイナップル
南の国の太陽の味がする
コスタリカのパイナップル
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?